コミックエッセイ:夫婦のじかん大貫ミキエの芸人育児日記

ここまで変わった! 出産してから見えた世界【夫婦のじかん大貫ミキエの芸人育児日記 Vol.52】

夫婦のじかん大貫ミキエの芸人育児日記

夫婦のじかん大貫ミキエの芸人育児日記

お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫ミキエさんによるコミックエッセイ。相方である旦那さんと、2018年に誕生した息子くんとの日々を綴ります。

子育てをしていると、出産前とはかなり違った感情の振れ幅があり、自分でも驚くことがあります。

単純に涙腺が弱くなったということもありますが、それだけではない、今まで感じたことのない感情がわき出てくることもあります。

ニュースを見ていても、凄惨な事件や事故などは見ていられなくなってしまいました。

出産前も心が暗くなったり憤りを感じたりすることはありましたが、テレビを消してしまうまでの感情はありませんでした。

しかし子育てをしている今は、子どもに関係しているニュースはもちろん、それ以外でも心が苦しくなるようなニュースは見たくないという気持ちが強くなって、チャンネルを変えたりテレビを消すことが増えました。

見られないニュースが増えた
また、ドラマやアニメの見方も変わってきました。

ニュースやドキュメンタリーではなく、作り物だとわかっていても、子どもが事件や事故に巻き込まれるというストーリーのものは観たくないという気持ちが強くなりました。

ドラマの内容に関して無意味に怒りの感情が溢れてしまうことも……。


フィクションに怒りを感じることも
子育てをしていると、今まで以上に平和を望んでしまいますし、周りの人たちへの感情も変わってきました。

嫌味なことを言ってくる人やマウントをとってくる人に対して、出産前は

「うわー…あまり関わりたくないなぁ…」

という感情でしたが、子育てをしていると

「この人も寝返りしたりトイトレをしてここまで嫌味が言えるくらい成長したんだなぁ」

という感情に変わり、人の成長の凄さを感じて心が勝手に広くなってしまいました。

後輩は勿論、先輩やかなり年上の方まで、子どものように微笑ましく思える気持ちもとても大きく、最近は知らないおじさんに対して母性を感じることも。

先日コンビニから出てくるなりペットボトルの飲み物をゴクゴク飲んでいるおじさんを見掛けたのですが、その方に対しても母のような気持ちで見ていたことに気付きました。

知らない人にも母性が…

自分の母性は一体どこまで広がっていってしまうのか…少々不安を感じるここ最近です。

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