コミックエッセイ:夫婦のじかん大貫ミキエの芸人育児日記
母親失格!? トラウマになった呪いの言葉から解放された日【夫婦のじかん大貫ミキエの芸人育児日記 Vol.60】
初めての出産の際、産後はみんなナーバスになると聞いていたのもあり、なるべく過ごしやすいような環境作りをと気を張っていました。
妹から産後のトラブルの話などを聞いており、実母にも、これだけはしないで欲しいということを伝えていました。
しかし、産後どういうわけか、絶対にしないで欲しいとお願いしていたことしてきた母…。
何故!?
そして案の定、実母とトラブルになり、産後のボロボロな状態で「いつか親の気持ちがわかる日が来るよ」と言われました。
「いつか親の気持ちがわかる日が来る」と言わた私は、では私は親の気持ちが理解できていないのかと思い…と、言うことは私は母親失格!? と思ってしまいました。
実の母から、産後早々母親失格の烙印を押されたのだと思い込んでしまい、その後はことあるごとにこの言葉に呪いをかけられ、しんどい思いをしました。
今考えると、私も母も売り言葉に買い言葉で発したものだと思います。親になって時間が経っても、産後の娘に吐く言葉ではないし、まともに受け取るような言葉ではないとわかります。
しかし産後のナーバスな時期には、聞き流せなかったのです。
育児をしていても、私は親の気持ちがわからないダメな母親なんだと、本当に子どもに信頼してもらえるのか不安に駆られていました。
息子が1歳になった頃も、とにかく母親として子どもに好きになってもらえるのか不安なままで、全ての育児を自分だけで頑張ろうとしていました。
完璧な母親は全て何でも自分1人でできるはずだと……。
家計も私が支えていたため、仕事と育児を目一杯に頑張り過ぎていました。
そんな中、息子が2歳になったある日。
突如呪いの言葉から解放されました。
喋れるようになった息子からの、日々のラブコール!!
息子との絆はいつのまにかとても強いものとなっていたのです。
普通に考えれば、そこまで頑張り過ぎなくても子どもはママが大好きに育ってくれるものです。
なんとなく頭ではわかってはいたのですが、それでも実母の言葉が引っかかり、苦しい思いをしていました。
それを一瞬で打破してくれた息子には感謝でいっぱいです。
次男が生まれた際は、特にそういったトラブルもなく、親としての自信もついていて、純粋に子育てをすることができました。
親の気持ちがわかる今、自分の子どもに呪いを掛けるような言葉には気を付けなければと強く思います。