福岡県筑後市「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」に賛同！ 「泣いてもよかよ！」広がる

こんにちは。エッセイストの紫原明子です。

昨年、市制施行70周年を迎えた福岡県筑後市が、福岡県内では初めてWEラブ赤ちゃんプロジェクトに賛同、筑後弁があたたかく響く「泣いてもよかよ！」ステッカーと缶バッジを配布してくださっています。

何を隠そう、私の出身地でもある筑後市。今回はそんな筑後市での取り組みを取材してきました。

筑後市・西田正治市長と一緒に

筑後市ってどんなところ？

筑後市は、福岡県南部に位置する人口4万9000人ほどののどかな町です。私が暮らしていた学生時代には、県の中心地である博多まで快速電車で45分ほどかかっていましたが、2011年からはJR筑後船小屋駅が九州新幹線の停車駅となり、博多駅までなんと、たった25分程でアクセスできるようになりました。

近年は新幹線通勤にかかる費用に補助を出す企業も増えてきているといい、ファミリー向けのベッドタウンとしての魅力も十分です。

今回お話を伺った筑後市の西田市長は、WEラブ赤ちゃんプロジェクトへの賛同を機に、筑後市の子育て環境の良さを改めて広く知ってもらえればと語ります。

少子高齢化の今、筑後市が取り組んでいること

日本社会全体が少子高齢化という大きな課題を抱える中、筑後市でも児童数の減少、建物の老朽化に伴って、小学校の統廃合が進められています。

それでも地域の子育て世帯の暮らしやすさが損なわれることのないよう、新たにスクールバスを走らせるなど、変わりゆく町を守り、支えていくための取り組みが進められています。

子どもたちの居場所、筑後市立図書館

市役所のお隣、筑後市中央公民館（サンコア）の一角にある市立図書館でも「泣いてもよかよ！」ステッカーと缶バッジを配布してくださっていると聞き、足を運んでみました。

「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」が掲載された新聞と一緒に置かれたステッカー配布コーナー

私も子どもの頃によく利用していた図書館でしたが、ひさびさに訪れてみると充実した児童書コーナーに驚かされました。定番から新刊まで、絵本や児童書が幅広く並んでいます。

また整頓された館内の一画には広々と畳が敷かれ、赤ちゃんや小さいお子さんのいる親子が、ゆっくりと絵本を楽しめるようになっていました。

子どもに見やすい高さに整理された児童書

親子連れがゆっくりとくつろげる畳スペースも

一ノ瀬館長のお話によるとこちらでは、子ども向け絵本の読み聞かせイベントや、親御さんのための託児サービスつき「ゆっくり読書タイム」が定期開催されているほか、子どもの居場所になることもあるとか。

孤立しがちな子育て世帯を、手厚くサポートしてくれるすばらしい公共空間。かつて自分の子どもが小さかったころに、こんな場所が近くにあったなら……と思わずにはいられません。

筑後市立図書館の一ノ瀬館長

JRの駅やスーパーでも

筑後市内ではほかにも、JR筑後船小屋駅の駅員さんや、スーパーマーケット「youmeマート」筑後店の店員さんが、「泣いてもよかよ」の缶バッジを付けてくださっています。

筑後船小屋駅にて

youmeマート筑後店にて

youmeマート店内で掲示されているポスター

上記以外にも、ステッカーの配布やポスターの掲示でプロジェクトを応援してくださっている店舗は随時拡大しているとのこと。筑後市を訪れる際にはぜひ、「泣いてもよかよ！」を探してみてくださいね。

福岡県内では初となる今回の賛同は、公開直後から新聞、テレビをはじめとしたさまざまなメディアで取り上げられました。筑後市役所には市外の方からも入手方法へのお問い合わせが寄せられたそうで、筑後市を皮切りにぜひ福岡県全体へと、この取り組みが広がっていくことを心から願っています。


取材・文：紫原明子

＞＞WEラブ赤ちゃんプロジェクト公式HP