感涙の再会!子どもの一人帰省は子離れの練習にも
子育ての最終目標は、自立。「自立=親離れ」は、同時に「親の子離れ」も意味します。近い将来、必ずやってくる子どもの巣立ちに向け、親も少しずつ心の準備をしておきませんか。
習い事や遊びのとき以外はほぼ一緒に生活をしている我が家。親と子が離れる機会はなかなかありません。ある日ふと「私と子が離れてみる経験も必要かも……」と思い、長女が小学2年生の夏休みに、私の実家に一人で帰省させてみることにしました。10日間の滞在、子どもにとっては大きな冒険、親の私にとっても初めての挑戦です。
祖父母となる私の両親が60代前半とまだ若く、妹家族も快く受けてくれたこともあり受け入れ態勢はバッチリ。
移動手段は子ども一人でも安心して乗れる飛行機を選びました。ANAの「キッズらくのりサービス」を利用、手続きはネット上で済ませることができてとても簡単です。当日はチェックインカウンターまで子どもを連れて行くと搭乗までお世話してくれますし、保護者も搭乗口まで同伴できました。到着する空港でも同じ、事前に知らせた引き渡し人の元まで連れてきてくれるので安心です。
この企画での私の目標は「子どもを信じて我慢する」「子どもの経験は子ども自身のものと考える」の2つ。
1.子どもを信じて我慢
大冒険に向かう娘の後姿を見送りながら「こちらからは電話しないでみよう」と決心した私。必要になったとき、さびしくなったときに電話してくるはず、心配して先回りはしないと決めました。
最初の電話は到着して数日後、突然思い出したかのように「かあさーん、げんきー?」と明るい声の電話。泣きもしないし、さびしいとも言わない(笑)。なんだ平気なんだ、とほっとしたのを覚えています。
2.子どもの経験は子ども自身のもの
この経験が子どもに何かを大きく残したのではと期待しない、親の主観で判断しないことにしました。子どもの経験は本人のもの、彼女の記憶、心に残っていればそれで良しです。帰ってきたときの笑顔とお土産話から、たくさん遊んできたこと、楽しかったことがよく伝わり、行かせて本当によかったと思いました。
自立のイメージがもてた
一つのことをやり遂げた娘の表情から、娘がひと回り大きくなったように感じた私。少しずつ大人になっていくんだな、私から離れていくんだなと、成長・自立していくイメージをうっすらと持つことができました。
子どもを信頼することができた
子どもを信じて先回りせず預け先に任せることができたのは、親の私にも自信となりました。日常生活ではついつい口を出してしまいますが、物理的に離れることで待たざるをえない状況、これもよかったのかもしれません。大きな気持ちで子どもを見守り、待つということがとても大切だと再認識しました。
「一人で東京から来たの?すごいね!」「お手伝いが上手だね!」と、親以外の大人からほめられる機会も多く、とてもうれしかったと娘。ほめられることは自己肯定感を生み、やがて自信となります。一人でやれた!という実体験と、人に認められたことも強く心に残ったのではないかと思います。
お迎えの日、空港に向かうときの私たち家族のウキウキ感といったら、言葉では表現できません。「おかえり!!」と娘を迎えたときの喜び、みんなで一緒に過ごせるありがたさを改めて感じました。本人はもちろん、帰ってくるのを楽しみに待っていた妹たちのうれしそうな表情、三人が抱き合う姿に涙した母、このシーンは私の一生の宝物になりそうです。
<文・写真:フリーランス記者林未香>
大冒険、子ども一人で実家に帰省
習い事や遊びのとき以外はほぼ一緒に生活をしている我が家。親と子が離れる機会はなかなかありません。ある日ふと「私と子が離れてみる経験も必要かも……」と思い、長女が小学2年生の夏休みに、私の実家に一人で帰省させてみることにしました。10日間の滞在、子どもにとっては大きな冒険、親の私にとっても初めての挑戦です。
祖父母となる私の両親が60代前半とまだ若く、妹家族も快く受けてくれたこともあり受け入れ態勢はバッチリ。
滞在日程のアレンジと、移動手段の手配だけすればOKでした。
移動手段は子ども一人でも安心して乗れる飛行機を選びました。ANAの「キッズらくのりサービス」を利用、手続きはネット上で済ませることができてとても簡単です。当日はチェックインカウンターまで子どもを連れて行くと搭乗までお世話してくれますし、保護者も搭乗口まで同伴できました。到着する空港でも同じ、事前に知らせた引き渡し人の元まで連れてきてくれるので安心です。
親の目標は2つ
この企画での私の目標は「子どもを信じて我慢する」「子どもの経験は子ども自身のものと考える」の2つ。
1.子どもを信じて我慢
大冒険に向かう娘の後姿を見送りながら「こちらからは電話しないでみよう」と決心した私。必要になったとき、さびしくなったときに電話してくるはず、心配して先回りはしないと決めました。
最初の電話は到着して数日後、突然思い出したかのように「かあさーん、げんきー?」と明るい声の電話。泣きもしないし、さびしいとも言わない(笑)。なんだ平気なんだ、とほっとしたのを覚えています。
2.子どもの経験は子ども自身のもの
この経験が子どもに何かを大きく残したのではと期待しない、親の主観で判断しないことにしました。子どもの経験は本人のもの、彼女の記憶、心に残っていればそれで良しです。帰ってきたときの笑顔とお土産話から、たくさん遊んできたこと、楽しかったことがよく伝わり、行かせて本当によかったと思いました。
親の変化
自立のイメージがもてた
一つのことをやり遂げた娘の表情から、娘がひと回り大きくなったように感じた私。少しずつ大人になっていくんだな、私から離れていくんだなと、成長・自立していくイメージをうっすらと持つことができました。
子どもは子どものままではなく、いずれ親と対等な大人になり、いつか離れていく。そのイメージは常に頭の隅に持っておくべきものなのかもしれません。
子どもを信頼することができた
子どもを信じて先回りせず預け先に任せることができたのは、親の私にも自信となりました。日常生活ではついつい口を出してしまいますが、物理的に離れることで待たざるをえない状況、これもよかったのかもしれません。大きな気持ちで子どもを見守り、待つということがとても大切だと再認識しました。
子の変化、大きな自信と自己肯定感
「一人で東京から来たの?すごいね!」「お手伝いが上手だね!」と、親以外の大人からほめられる機会も多く、とてもうれしかったと娘。ほめられることは自己肯定感を生み、やがて自信となります。一人でやれた!という実体験と、人に認められたことも強く心に残ったのではないかと思います。
お迎えの日、空港に向かうときの私たち家族のウキウキ感といったら、言葉では表現できません。「おかえり!!」と娘を迎えたときの喜び、みんなで一緒に過ごせるありがたさを改めて感じました。本人はもちろん、帰ってくるのを楽しみに待っていた妹たちのうれしそうな表情、三人が抱き合う姿に涙した母、このシーンは私の一生の宝物になりそうです。
<文・写真:フリーランス記者林未香>
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