子どもが泣いたりぐずったり駄々をこねる
駄々をこねる
子どもが泣いたりぐずったりして本音を出すのは「心のガス抜き」のために必要なこと。子育てアドバイザーの萩原光さんにお話を聞きました。
Q、初めての体験や場所を嫌がるときは?
3歳の息子は初めての体験や場所が苦手です。連れていこうとすると、泣いて「嫌~!」と駄々をこねます。でも、先日おじいちゃんと初めての理髪店に行ったときはお行儀良くしていたらしく、びっくりしました。そばにいる人によって子どもが対応を変えることはあるのでしょうか?[大阪府和泉市・そうママ]
A,、嫌な気持ちを認めながら頑張る気持ちを育てよう
一緒にいる人によって子どもの様子が変わるのは、珍しいことではありません。おじいちゃんと一緒のときはお行儀良くしていたと聞いて、お母さんは自分の対応が間違っていたと思ったかもしれませんが、そんなことはありませんよ。お子さんは、お母さんには安心して本音を出せるけれど、おじいちゃんには自分の気持ちを出しづらくて緊張していたのでしょう。
感受性が強く繊細な子どもにとって、初めての体験や、初めての場所というのは緊張や不安が高まります。「初めて」を避けられる場合もありますが、成長していく上では慣れていくことも必要です。そこでお母さんとしては、「嫌がらないの!」ではなく、「嫌だね~。でも頑張ってみよう」とか、「泣かないの!」ではなく、「泣いてもいいからチャレンジしようね」と声を掛けて、子どもの気持ちに共感しつつ応援することが大切です。
泣いたりぐずったりして不安や緊張を吐き出すことは、心のガス抜きになります。本音が出せなくて気持ちをため込みながらチャレンジするよりも、心のガス抜きを認めてもらいながら乗り越える方が子どもは楽なんです。そうして経験を重ねていくうちに、初めてのことにもだんだん慣れていくと思います。
Q、「できない~」とぐずるとき自分でやるよう促すべき?
5歳の長女は、時々、明らかにできることや今までできていたことを「できない~」と言って、泣いてぐずります。ただ構ってほしいだけなのでしょうか。私が代わりにやったり手を貸したりした方がいいのでしょうか。それとも、「できるでしょ」と自分でやるように促した方がいいのでしょうか?[神奈川県秦野市・でんでん]
A、「できるよね」と促したり手を貸したり、バランスが大切
子どもがこういう行動をするときは、理由があるものです。例えば園でプレッシャーを感じる場面が増えると、赤ちゃん返りのような行動で心のバランスを取ろうとすることがあります。お子さんも、もしかすると何か不安なことがあるのかもしれませんね。でも、原因を無理に探ろうとすると逆効果になる場合もあります。原因を探るより、「子どもなりに何かストレスを抱えているんだろうな」という姿勢で見守ることが大切です。
お母さんの接し方ですが、どちらかに偏るのではなく、時には手を貸してあげたり、「できるよね」と促したり、バランスが大事です。
泣いてぐずるという行為はストレス解消に必要不可欠です。すでにお子さんは自分でストレスを吐き出すことをしていますから、「泣きたくなっちゃったんだね」とか、「いつも頑張っているから、たまにはヤダヤダって言いたいよね」と共感してあげれば大丈夫。心行くまで泣いた後は、すっきりしてまた元気が出てきますよ。
illustrationKAWAZOE Mutsumi
子どもが泣いたりぐずったりして本音を出すのは「心のガス抜き」のために必要なこと。子育てアドバイザーの萩原光さんにお話を聞きました。
Q、初めての体験や場所を嫌がるときは?
3歳の息子は初めての体験や場所が苦手です。連れていこうとすると、泣いて「嫌~!」と駄々をこねます。でも、先日おじいちゃんと初めての理髪店に行ったときはお行儀良くしていたらしく、びっくりしました。そばにいる人によって子どもが対応を変えることはあるのでしょうか?[大阪府和泉市・そうママ]
A,、嫌な気持ちを認めながら頑張る気持ちを育てよう
一緒にいる人によって子どもの様子が変わるのは、珍しいことではありません。おじいちゃんと一緒のときはお行儀良くしていたと聞いて、お母さんは自分の対応が間違っていたと思ったかもしれませんが、そんなことはありませんよ。お子さんは、お母さんには安心して本音を出せるけれど、おじいちゃんには自分の気持ちを出しづらくて緊張していたのでしょう。
無理して頑張っていたのかもしれません。
感受性が強く繊細な子どもにとって、初めての体験や、初めての場所というのは緊張や不安が高まります。「初めて」を避けられる場合もありますが、成長していく上では慣れていくことも必要です。そこでお母さんとしては、「嫌がらないの!」ではなく、「嫌だね~。でも頑張ってみよう」とか、「泣かないの!」ではなく、「泣いてもいいからチャレンジしようね」と声を掛けて、子どもの気持ちに共感しつつ応援することが大切です。
泣いたりぐずったりして不安や緊張を吐き出すことは、心のガス抜きになります。本音が出せなくて気持ちをため込みながらチャレンジするよりも、心のガス抜きを認めてもらいながら乗り越える方が子どもは楽なんです。そうして経験を重ねていくうちに、初めてのことにもだんだん慣れていくと思います。
Q、「できない~」とぐずるとき自分でやるよう促すべき?
5歳の長女は、時々、明らかにできることや今までできていたことを「できない~」と言って、泣いてぐずります。ただ構ってほしいだけなのでしょうか。私が代わりにやったり手を貸したりした方がいいのでしょうか。それとも、「できるでしょ」と自分でやるように促した方がいいのでしょうか?[神奈川県秦野市・でんでん]
子どもがこういう行動をするときは、理由があるものです。例えば園でプレッシャーを感じる場面が増えると、赤ちゃん返りのような行動で心のバランスを取ろうとすることがあります。お子さんも、もしかすると何か不安なことがあるのかもしれませんね。でも、原因を無理に探ろうとすると逆効果になる場合もあります。原因を探るより、「子どもなりに何かストレスを抱えているんだろうな」という姿勢で見守ることが大切です。
理解あるまなざしは必ず子どもに伝わり、それだけで気持ちが楽になるものです。
お母さんの接し方ですが、どちらかに偏るのではなく、時には手を貸してあげたり、「できるよね」と促したり、バランスが大事です。
泣いてぐずるという行為はストレス解消に必要不可欠です。すでにお子さんは自分でストレスを吐き出すことをしていますから、「泣きたくなっちゃったんだね」とか、「いつも頑張っているから、たまにはヤダヤダって言いたいよね」と共感してあげれば大丈夫。心行くまで泣いた後は、すっきりしてまた元気が出てきますよ。
illustrationKAWAZOE Mutsumi