子どもの野菜嫌いを克服する! 家庭でできる5つのこと
「子どもが野菜を食べてくれない」と悩むママは少なくありません。どうすれば野菜嫌いを克服することができるのでしょうか。「キッズ野菜ソムリエ育成プロジェクト」認定講師で野菜ソムリエの香月りささんに、子どもの野菜嫌いの原因と対策を聞きました。
どうして子どもは野菜が嫌いなの?
香月さんによると、「子どもの野菜嫌いにはちゃんと理由がある」とのことです。
「味覚の基本は甘味、塩味、旨味、酸味、苦味の五味ですが、赤ちゃんは生まれて初めて口にする母乳の甘味を<エネルギー源>と認識します。離乳食が始まってから覚える塩味は、体液のバランスを取るミネラルで体に必要なものと認識。だしの旨味は体に不可欠なアミノ酸の味です。ところが、野菜に含まれるクエン酸=酸味は、味覚が未発達の子どもは本能的に腐敗の味と認識、苦みも毒の味と認識してしまいます」
なるほど、乳幼児は本能的に野菜を苦手だと感じるのですね。
ただし、野菜をおいしいと感じる経験を積むにつれて、あるいは成長期の体が欲することにより、小学校高学年頃には自然に野菜を食べられるようになることが多いそうです。また、味そのものではなく、実は食感が嫌いだったということも珍しくないそうですよ。
意外に大事な野菜の切り方
香月さんは「食卓に出して食べてもらえなかったら、まずは切り方を変えてみてください」と言います。切り方を変えるだけで食べてくれることも珍しくないそうです。ママたちがやりがちなのが、細かく切って何かに混ぜ込んでごまかすこと。でも、「それだけはやめてくださいね。親子の信頼関係がくずれるだけで根本的な解決にはなりません」と香月さん。
「むしろ、大きな状態でドンと出す方が良い場合もあります。
たとえば千切りキャベツ。食感が苦手な子が多いので、葉っぱを渡して自分でちぎって食べると食べやすくなる子もいます。また、トマトは串切りにするとゼリー状の種の部分の食感が嫌われやすいので、いちょう切りがおすすめです」
子どもを野菜好きにする5つの方法
香月さんに、子どもが野菜に親しみを持ち好きになる方法を紹介してもらいました。
(1)食べ比べをさせる:
色も形もバラエティ豊かなミニトマトがおススメ。
(2)家庭菜園で一緒に育てる:
ピーマンは比較的成功しやすいです。
(3)一緒に買い物をして野菜を選ばせる:
たとえばニンジンは軸の太さに個体差があり、軸が細いものは甘みがあります。