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今すぐ知っておきたい!梅雨時の保育園グッズのカビを防ぐ方法

あんふぁん
今すぐ知っておきたい!梅雨時の保育園グッズのカビを防ぐ方法


もうすぐ季節は梅雨…。毎日ジメジメしたお天気に、ムワッとくる暑さ。洗濯物は乾かないし、保育園の送迎は雨ばかりで、げんなりしてしまいます。
そんな梅雨の季節に、さらにママたちを困らせる存在といえば「カビ」。 カビというとお風呂やキッチンをイメージしますが、意外にもたくさんのママが経験している困ったカビは、「保育園グッズ」。
毎日使用している口拭きタオルやお食事エプロンは、カビが生えやすい保育園グッズの代表格。毎日洗濯をしているのに、乾いたエプロンやタオルに黒いポツポツが…。子どもの口に触れるものにカビが生えてしまうなんて、とてもショックですね。
今回は、子どもたちのタオルやエプロンを守る、カビを防ぐ方法をご紹介します!

なぜカビが生えるのか


まず、カビが生えてしまう原因を考えてみましょう。 カビは温度が25~30℃と温かく、湿度が80%以上でジメジメした環境でよく育ちます。
また、アミノ酸、たんぱく質、脂質などの栄養分をエサとして増殖します。ときには石けんカスでさえエサとなり、カビを増やす原因になってしまうことも。 とくに、子どもの食べこぼしは、カビにとって絶好の栄養源です。
保育園では、口拭きタオルを濡らして使用し、使用後はエプロンとひとまとめにしてビニール袋に入れ持ち帰る園が多いですよね。 保育園の中は外に比べて気温が高く、ビニール袋の中には湿気と栄養源…。まさにカビが好む環境ができあがっているのです。

この洗濯物をうっかり翌日まで放置してしまったら、すぐにカビの温床になってしまうでしょう。 では、こうしたカビが繁殖しやすい状態になっているタオルやエプロンをカビから守るには、どうすればよいのでしょうか?

1.湿っている時間は1分でも短く


今すぐ知っておきたい!梅雨時の保育園グッズのカビを防ぐ方法

自宅に洗濯物を持ち帰ったあと、洗濯するまで洗濯かごの中で放置していませんか? タオルやエプロンは、湿っている時間が長いほどカビやすくなります。 持ち帰った洗濯物は、いったん洗濯ハンガーにかけて乾かしておくか、洗濯機の上などに広げて乾かしておきましょう。 また、梅雨時は部屋干し中心になり、干してから乾くまでの時間が長いことも、嫌なにおいやカビの原因です。 除湿器を使うか、洗濯機の乾燥機能を使う、扇風機で送風するなど、できるだけ早く乾くようにするとカビ予防になります。

2.熱湯で殺菌する


今すぐ知っておきたい!梅雨時の保育園グッズのカビを防ぐ方法

またカビが発生する前の予防策としておすすめなのが、熱湯殺菌です。カビ菌は50℃以上の熱湯につけることで死滅させることができます。保育園のタオルやエプロンは、1週間に1回ほど、洗濯する前に桶に入れ、上から熱湯をかけて、浸したまま30分ほど待ってから洗濯すると良いですね。
すでに目に見えないカビ菌が付着してしまっている場合でも、熱湯で殺菌することで、そのまま繁殖するのを抑えることができます。 しかしこの方法は、すでにカビてしまったり、ニオイが出ているタオルやエプロンでは、ニオイ戻りがある場合があり、おすすめできません。カビが発生してから慌てて行うのではなく、カビる前に予防策として行っておくことが大切です。
また、ゴムが付いているものや伸縮性のある生地は伸びてしまったり、ワッペンなどアイロン接着したものが取れてしまうこともあるので注意が必要です。

3.色柄物OKの酸素系漂白剤を使用する


40℃程度のお湯1Lに、酸素系漂白剤を10ml混ぜます。その液体に、エプロンやタオルを浸して30分以上待ちます。長く浸しすぎると色落ちしてしまったり、生地を傷める原因になるため、120分以内におさめるようにしましょう。その後すすいでから、ほかの洗濯物と一緒に洗濯をします。
酸素系漂白剤なら、既定の時間内なら色落ちする心配はなし。この方法は、少しにおってきたタオルやエプロンでも復活が期待できます。
ゴムが入っていたり伸縮する生地でも伸びることはないので、熱湯消毒できない素材も除菌できて便利な方法です。週に1回ほど、素材やニオイの状態によって、熱湯消毒とどちらか選んで活用すると良いですね。

4.重曹水で煮洗いする


今すぐ知っておきたい!梅雨時の保育園グッズのカビを防ぐ方法

大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸騰させ、重曹を大さじ1~3杯ほど投入し、混ぜ合わせます。しっかり溶けたらタオルやエプロンを入れ、20分ほど煮洗いします。 熱と重曹の力で、においや菌を効果的に取り去ることができます。 重曹ならば口に入っても無毒なものなので「漂白剤に不安があるけれど、除菌はしっかり行いたい」というママにもおすすめです。
しかし、煮洗いは熱湯消毒よりもさらに高温が長く続くため、生地の傷みがおこりやすいです。何度も行いすぎると生地の質感が悪くなったり、色落ちの原因にもなります。ひどい汚れがある場合や、シミやにおいが気になる時のみ行うだけで十分です。

5.カビの生えにくい素材のエプロンを使用する


そもそも、エプロンの素材によってもカビが生えやすいものとそうでないものがあるようです。 私の子どもが通っている園の保育士さんによれば、カビやすいのは、ナイロン製のシャカシャカした素材のエプロンや 、ビニールと布の二重構造になっているエプロン。こうした作りのエプロンは、古くなると重ねている部分の縫製がほつれ、中に水分がたまってしまい、 その部分がなかなか乾かないことで菌が繁殖してしまうのだそうです。
また、ママの手作りでありがちな、かわいいアップリケやリボンなどの飾りがついたものや、へりがバイアステープなどで縁取ってあるものも、飾りの隙間の水分が抜けにくく、そこからカビやすいのだそう。
カビにくいのは、シンプルな1枚構造のタオルエプロン。
洗濯しやすく、湿気をためる場所がないことがメリットなのだそう。 タオルでも繊維が古くなるとカビが生えますが、ナイロンやビニールと比べてカビを防止しやすいそうです。

カビが生えてしまった場合の対策は?


今すぐ知っておきたい!梅雨時の保育園グッズのカビを防ぐ方法

どんなに気を付けていても生えてしまう可能性がある「カビ」。カビの胞子は目に見えませんが、宙を舞っているものなので、どんな場所でも付着の可能性があり、ちょっとしたことで増殖してしまいます。
もしもカビが生えてしまった場合には、塩素系漂白剤をうすめた液を綿棒につけ、綿棒でカビの部分を叩くようにしみこませ、数分様子をみます。カビの汚れが薄くなってきたら、ぬるま湯で洗い流します。
この方法でどうしても落ちない場合、お風呂用の強力カビハイターを直接吹き付けて落とす方法もありますが、どちらの方法でも塩素系漂白剤を使用するため、色落ちの心配があります。酸素系の色落ちしない漂白剤では作用が弱く、カビを除去しきれないのです。


一度カビが生えたタオル・エプロンは再発の可能性あり


一度カビてしまったタオルやエプロンは、洗ったとしてもカビ菌の根が残ってしまうため、どうしても再びカビやすい状態になってしまいます。思い出のあるお気に入りのタオルやエプロンなら、カビ取り後も注意をしながら使い続けることができますが、新しいものを購入して、カビたものは「寿命だった」と割り切る方が、あとを考えると楽かもしれません。

カビてしまう前に今すぐ予防対策を


一度生えてしまうと手ごわく残ってしまう「カビ」。毎日忙しいママにとって、カビ予防にかける手間も惜しいものですが、実際にカビを発見したときの衝撃を思うと、少しでも予防対策を行っておくことをおすすめします。
子どもたちが口につけて使うタオルや、食事エプロンの衛生面には、とくに気を使いたいもの。今日からタオル&エプロンのカビ対策、始めましょう!

<参考URL>
◉文部科学省「カビ対策基礎編」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/002.htm

◉質素で豊かなエコライフ手帖
http://simplehappyecolife.com/2014/10/01/post136/

◉カビの対策・除去
http://kabi0.com/Templates/kihonjunbi4hyou.html

<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>

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