子どもに大人気のランニングバイク!ケガなく楽しむ&上達のポイントは?
日ごろから、車が通る場所で遊ぶことはやめ、見通しのいい広場で遊ばせましょう。また、坂道や段差が多いなど、子どもが自分で車体をコントロールできなくなる可能性のある場所も避けましょう。公園などほかの子どもたちがいる場所では、加害事故になってしまう可能性もあります。周囲に十分気を付けて、あまり人の多い場所では遊ばないほうがいいですね。
ランニングバイク専用コースが設置されるイベントや、ランニングバイクのレースのイベントに参加してみると、子どもたちの「思う存分競走したい!」という思いも満たされ、上達のきっかけにもなります。
自転車への移行のタイミングはどう見極める?
ランニングバイクの魅力といえば、自転車への移行が早いこと。山崎さんによると、カーブを両足を離して曲がれるようになることが、自転車移行できるようになったサインだそう。十分に自分の体でバランスを取って車体を動かすことができるサインなんですね。
私の息子も、2歳前からランニングバイクをはじめたところ、3歳を少し超えたころには自転車に移行できました。遊びながら自転車に必要なバランス感覚を養い、補助輪を使わなくても初めから自転車に乗れるようになるので、辛い自転車の特訓がないのがとてもよいと感じました。
上達するためのポイントは?
最後に、ランニングバイク上達のポイントを聞いてみました。「まずは楽しいと思える環境づくり」と山崎さん。一緒に乗れる友だちがいると、子どもたちは競い合ってどんどん上達します。また、上手にできたとき、パパやママがほめてくれることで「もっと上手になりたい」と、楽しみながら上達してくれます。
また、ケガを最大限に防いでいくことも上達のために大切なこと。子どもたちはケガをして痛い思いをすると「もうやりたくない」と思ってしまいます。
そうならないためには、プロテクターやヘルメットを着用し、ケガの痛みを減らしてあげることが重要です。それによって「またやってみよう」と思える気持ちにつながっていくのです。
最近ではいろいろな場所でレースも開催され、大きなブームとなっているランニングバイク。楽しみながらバランス感覚が身に付き、自転車にもすぐに乗れてしまう素晴らしい乗り物ですが、親として、子どもと周囲の安全には十分に気を付けて遊ばせたいですね。
<取材・写真協力:日本ランニングバイク連盟(JRBF)