便秘の原因そのものを解消するわけではありませんから、かん腸や下剤をやめればまた便秘になります。薬が癖になっているわけではありません。ため癖を直すにはうんちを出すことが大事ですから、薬は続けて使いましょう。また、市販薬は安全のため薬の量が少なく設定されています。市販薬で効かない場合は、病院で薬を処方してもらってください。
どんなうんちがいいうんち?
焦げ茶色に近いほど水分が少なく、長くたまっているうんちです。いいうんちは、色も明るいブラウン。ひどい便秘の子どもにありがちなのは、おにぎり状の大きな便。
排便がとても困難になります。
うんちはどうやって体の外に出ていくの?
腸や肛門は刺激を受け取ることでうんちを体の外へ押し出そうと動きます。これらの刺激は自律神経が伝達していて、私たちの意思で動かせるものではありません。だからこそ自律神経を正常に整えることが大切なのです。
1.食べ物が胃に入る
胃に食べ物が入った刺激が大腸に伝わる。しっかり量を食べないと刺激は起きない
2.S状結腸から便が移動する
胃から刺激が伝わると、大腸がぐーっと動き、S状結腸にたまっている便が直腸に押し出される
3.便が直腸の壁を押す
便によって直腸の壁が刺激されると、大脳に刺激が伝わり便意を感じる
4.便意を感じて肛門が緩む
便意を感じていきむと、肛門括約筋が緩み、便が外に押し出される
監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi