母と娘、女4人で地球の裏側へ!ブラジル旅日記[行きの飛行機編]
「父さんのいるブラジルに行ってみようかな…」ある日、長女がつぶやいた。
夫が単身赴任となり、丸2年。機会があれば一度は夫の住むブラジル、アマゾンに行ってみたいと思い続けてきた私。唯一、拒み続けたのが人一倍慎重派、3人娘の長女。日々テレビから流れるテロや爆撃のニュースで、「海外=怖い」⇒「日本から出て生きて帰れるわけがない!」そう考えていた小学4年生。その彼女がついに!
よし、娘たち全員が行く気になったのならブラジル、アマゾン行き決行だ!!
実は気が重かった、ブラジル行き
と、はりきったものの、実は母の私が一番気が重かった。小4、小2、年中の3人を連れて、夫の赴任先アマゾンまでは遠すぎる…。行程は、成田→フランクフルト(ドイツ)→サンパウロ(ブラジル南部)→ベレン(ブラジル北部)→赤道直下のマカパ(ブラジル北部)、フライトの合計は28.5時間!トランジットも含めると約2日がかりの旅となる。
この長旅、子どもたちに耐えられるのか?!それに付き合う私は大丈夫?子どもたちから「まだ?」「今どこ?」「あとどのくらい?」と聞かれ続け機内でイライラ…、想像しただけもゾッとする。
その他にも心配事は尽きない。狂犬病や黄熱病などの蚊を媒体とする病気、窃盗や殺人など…(リオ五輪開催中、テレビで窃盗シーンが頻繁に放送され、かなり恐怖感をあおられた)。心配すればキリがなかった。
我が家には冒頭に紹介した長女の下に、おとなしいが芯の強い次女、とにかく明るい三女がいる。一番の心配は三女、5歳児だ。彼女は、時々予想もつかないことをやらかしてくれる自由人。そんな彼女の行動も心配だった。
「一番危ないのは下の子ですね。小さい子は突然走りだしたり、動物に近づいたりするから…野良犬に噛まれないように注意だね」と予防接種を相談したドクターにもクギを刺される。「あと、蚊には刺されないように!」
もしかしたら三女は現地の病院にお世話になることになるかも…、頭をよぎる不安。万が一のために海外旅行保険にはしっかり加入しておいた(保険は大切!)。
いざ出発!
そんな心配事を抱えたままバタバタと準備に追われ、ついに出発の日。
成田空港、諸々の手続きを済ませ出国手続きも完了。「よっしゃー!行くでー!」、元気がわいてきた!(笑)
あれだけの心配事が吹っ切れているのが自分でも不思議なくらい。背中のバックパックが妙に軽く感じる。