子育てをしていると、「何度言ったら分かるの?」と思うことはたくさんありますね。良い行動を認めていくとその行動は変わる、と言う臨床心理士の高木紀子さんにお話を聞きました
Q.静かにすることが1分もできません
歌と踊りが大好きな5歳半の長女は、家でもお店でも大声で歌っているか、弟とケンカしているかという常に騒がしい状態です。買い物に出掛けても、店内を走り回ったり、抱っこしてと騒いだりして1分も静かにできません。どうしたら静かにしなくてはいけない場所や場面を分かってくれるでしょうか。2歳半の弟はイヤイヤ期真っただ中だし、毎日イライラしてしまいます。
[東京都・一姫二太郎ママ]
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A.4つのステップでルールを教えましょう
「公共の場では静かにする」というルールが、お子さんの中にまだ根付いていないのかもしれません。そこで、ルールを守れるための4つのステップを行ってみましょう。
ステップ(1)はスーパーなどに行って気分が盛り上がってしまう前に、「これから出掛けるけれど約束は何だっけ?」とあらかじめ約束を確認して子どもに言わせること。「静かにする」とか「走らない」とか、約束は1つに絞った方が効果的です。ステップ(2)はスーパーに着く直前にもう一度思い出させること。「約束したよね。ママも楽しみにしてるよ」とワクワク感を持たせて言うことがポイントです。ステップ(3)は大事な場面になったら小まめに褒めること。
これを私は「手入れをする」と言っています。スーパーに着くや否や「すごいね。できてるね」と、もう褒めまくるんです(笑)。お子さんのパワーに負けないくらい、小まめに手入れをすることが肝心です。そしてステップ(4)は、「最初はすごく良かったよ」とできた部分を褒めながら帰って来ること。途中から約束が守れなかったとしても叱るのではなく、できている部分に注目して褒めることが次につながる声掛けになります。
この4つのステップを地道に繰り返すことで、少しずつ守れるようになっていきます。
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