愛あるセレクトをしたいママのみかた

園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

あんふぁん
気付けばあなたも園にとって“お困りママ”かも? 園でのママの困った行動は、子どもに切ない思いや無理をさせることになります。
あなたの子どものために、先生たちの声に耳を澄ませてみませんか? 全国の幼稚園へのアンケート結果と、現役先生3人が集まって語り合った声をお届けします。

私たちが普段の“ちょっと困った”を本音で語り合いました!
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

※氏名はすべて仮名です

どんなママに困っていますか?
お困りランキング 1位:園からのおたよりを読まない
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

■西川先生
ママにとっては「ついうっかり」でも切ない思いをするのは子どもです
「遠足なので体操服で登園してください」「この日はお迎えが1時間早まります」など、大事なことは前もっておたよりで知らせています。ママが読んでいなかったために、「僕だけ服が違う、どうしよう」とソワソワしたり、お迎えが来るまでポツンと待たなければならなかったり、子どもが切ない思いをすることがあります。

■北村先生
園バッグの中におたよりを入れっぱなしにしないで~!
おたよりを何日も園バッグに入れたままというママも。うちは全員徒歩通園なので、よっぽど大事なことは「明日◯◯があります」と、お迎えのときにあらためて伝えるようにしていますが、バッグの中身は毎日確認してくださいね。

■南山先生
LINEは伝言ゲームになって全く違う情報が伝わることがあります
行事で使う衣装の飾り付けを、「折り紙などご家庭にあるもので」と、おたよりに書いてお願いしたのですが、いつの間にかママたちのLINEでは全く違った情報が出回っていて、慌ててストップをかけたことがありました。LINEはあくまで連絡ツールにとどめ、正しい情報の確認はおたよりで。


お困りランキング 2位:熱があるのに登園させる
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

■西川先生
病気を明かさず登園させて「やっぱりダメでしたかー」はNG!
登園時に何の報告もなかったのに、急に熱が上がったので連絡すると、「実は◯◯だって診断されてたんです。やっぱりダメでしたかー」と言われることも。容体が急変することもあるので、発熱時はお休みさせてください。

■南山先生
無理な登園は治りも遅くなるしほかの子にうつして迷惑を掛けます
お友達に病気をうつしてしまわないためにも、熱が完全に下がってから来てください。「うちの子は平熱が高いから」という言い訳はナシですよ(笑)。

■北村先生
具合が悪いときこそママのそばでゆっくり休ませて
遠足やお泊まり保育に、熱がある状態で無理に参加させるママがいますが、結局本調子ではないのでみんなと同じ行動はできません。反対にかわいそうです。

お困りランキング 3位:登園時間に遅れる
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

■北村先生
すでに遊びができあがっている中になかなか入っていけない子もいます
園に着いたころにはみんなの遊びができあがっていて、「入れて」と言いにくくなってしまうことが、遅刻の一番の問題だと思います。
消極的な子ほど、遊びの始まりから加われるよう、時間内の登園を心掛けてください。

■南山先生
今、生活リズムを整えておくと小学校に上がってからも安心です
朝の会は全員そろってから始めるので「たまには遅く行っても問題ないはず」と思うのかもしれませんが、早寝早起き、登園の決まったリズムで生活することが大切。

■西川先生
ぐずっていても思い切って登園させると気持ちが吹っ切れる場合もあります
特に4月や長期の休み明けは、ぐずりでの遅刻が増えますが、ママと離れることで気持ちの整理がつくので、思い切って登園して、あとは園に任せてください。

お困りランキング 4位:子どもの持ち物に名前を書かない
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?


■南山先生
名前が書かれていないと子どもも自分の物が分からなくなります
市販品はお友達とかぶる場合があります。また、気合いを入れた手作りグッズには名前を書きたがらないママもいますが、デザイン性より分かりやすさが第一です。

■北村先生
途中で買い足す&買い替える物にも抜かりなく記名を!
途中で買い替えた靴などへの記名は漏れがち。またタオルなどよく洗濯する物は字が薄くなっていないかのチェックも。卒園児や兄姉のお下がりの場合は書き直してほしいですね。
お困りランキング 5位:保護者会・保護者参観で私語が多い
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

■南山先生
自分の関心が低い話のときおしゃべりする傾向があるように感じます
保護者会の説明の際、上履き袋についての説明はよく聞くけれど、直近の話題でない感染症の話になった途端おしゃべり、というママ、大事な話もあるので聞いてほしいです。

■西川先生
ママたちの撮影会になってしまうと参観本来の目的が果たせません
最近多いのは、参観中にスマホで撮影を始めて、子どもたちが「写真だ!」と盛り上がってしまうケース。普段の園生活を見るのが参観の目的です。撮影会と間違えないでくださいね。

お困りランキング 6・7位:わが子の言い分だけを信じる、わが子中心のクレームを言う
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

■北村先生
子どものけんかに0対100はありません。お互いさまの気持ちを持って
子どもだって、ママに共感してもらいたくて都合の良いように話すときもあります。どちらか一方が100%悪いということはないですから、お互いさまの気持ちでいてほしいですね。

■西川先生
特に若い先生にはクレームではなく相談というかたちを取ってほしいです
経験の浅い先生ほど、いきなりクレームがくると萎縮(いしゅく)してしまうもの。
「子どもはこう言っていますが、どうでしょう?」と相談してもらえるととても助かります。

お困りランキング 8位:先生に対して友達のように接する
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

■南山先生
「先生と保護者」の関係性がブレないよう気を付けています
お友達同士のノリになると関係性がブレてしまうので、教師としての姿勢は崩さないように気を付けています。親しくなりたいと思ってくれる気持ちはうれしいんですけどね。

■北村先生
仲良しが行き過ぎないよう若い先生にも伝えています
友達扱いしたがるのは「仲間=自分の味方」と思うからでしょうか。平成生まれの若い先生も増えてきたので「親しくなるのと、友達になるのとは違う」と伝えています。

お困りランキング 9位:子どものしつけを園任せにする
園の先生が頭を悩ませる“お困りママ”って?

■西川先生
園で身に付けたことを持続させるには家庭でのフォローが欠かせません
園には「オムツ外しをお願いします」と言うのに、家ではお漏らしの片付けが大変だから紙パンツをはかせているというママがいます。家庭でのフォローこそ重要なのですが…。

■北村先生
「先生はプロ」の意味をはき違えないで
「プロなんだからオムツも外してくれる、嫌いな物も食べさせてくれる」と思うママが増えていますが、園にいる時間は1日のうちたったの4時間。
過剰な期待は正直困ります。

3人の先生から:保護者と園が信頼し合うことが何より子どもたちのお手本となります
■北村先生
子どもは入園して初めて、大きな集団生活を経験します。その中で学ぶのは「折り合う」こと。これは、子どもに限ったことではありません。園と保護者が、信頼を築くこと・ルールを守ることのお手本になりましょう。

■南山先生
子どもたちの成長は、私たちにとっても喜びです。初めての園生活を緊張から安心に変えられるよう、家庭と園のコミュニケーションを大切にしていきましょう。あっという間の園生活、親子一緒に楽しんでください!

■西川先生
幼稚園は子どもたちにとって初めての社会であり、家庭ではできない経験を積める貴重な場です。
そんな園生活が成り立つのは、保護者の方の協力あってこそ。ルールを守って、共に楽しい園生活を過ごしてほしいです。

監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi

提供元の記事

提供:

あんふぁん

この記事のキーワード