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サンタさんに年中会える フィンランドのロヴァニエミ。子どもが小さいうちにぜひ!

あんふぁん
いよいよクリスマス。子どもたちへのプレゼントをなににしようか?欲しいモノを探るために今年も「サンタさん」に助けてもらった人も多いのでは?ちびっこたちはその存在を信じ、真剣にお手紙をしたためたのではないでしょうか。そんな子どもたちのスーパーヒーロー、サンタクロースに年中会える場所、それはフィンランドのロヴァニエミ。サンタクロース村には子どもも大人も大興奮のアクティビティがいっぱいです。

サンタさんに年中会える フィンランドのロヴァニエミ。子どもが小さいうちにぜひ!

やっぱりサンタさんは子どもたちのスーパーヒーロー!
※撮影許可を得て撮影しています

サンタさんのお住まいは?
いよいよクリスマスも間近にせまり、イルミネーションに彩られた街はキラキラとわくわくでいっぱいになっています。クリスマスって本当に心躍りますよね。それはもちろん子どもたちだって同じ。サンタさんにお願いしたプレゼントがちゃんと届くまで、うきうきしながら過ごします。

ところで、子どもたちにサンタさんへの手紙を書いてもらった際、「サンタさんってどこに住んでいるの?」と聞かれたことはありませんか?トナカイの引くそりに乗っているし、おそらく多くの人が北極と答えるのでは。そう、サンタさんは北極圏のロヴァニエミという村に住んでいます。
フィンランド北部の町、ロヴァニエミは人口6万人ちょっとという小さな町ですが、年を通じて観光客が続々と訪れるフィンランドの中でも1,2を争う観光地。お目当てはもちろんサンタクロース。シティセンターから車でほんの15分ほどの町はずれにサンタクロース村があり、いつでもサンタさんに会うことができる大人気のアトラクションです。

真冬にこそ訪れたい北極圏!
真夏に行ってもサンタさんに会うことができるのですが、やはり訪れるなら冬のシーズンがおすすめ。ロヴァニエミでは12月にもなると日照時間がぐんと短くなり、町も森も一面の雪景色に。一日中薄暗いものの、その分きらびやかなイルミネーションが暖かな光を雪に映しこのうえなくロマンチックなのです。

また、雪が深くなってくると、風を切って豪快に走る犬ぞりやトナカイのひくそりに乗って樹氷の森の中をのんびり散策といったアクティビティも可能になるほか、凍った湖の上をスノーモービルで移動したり、氷に穴をあけてアークティックチャー(北極イワナ)を釣るなんていうワイルドな遊びが目白押し。外で思い切り遊んだあと、暖炉の炎で焼いたマシュマロをはふはふ言いながら食べるのもまた、至福の時間です。
ちなみに、ロヴァニエミでは8月の終わりごろからオーロラ観測ができるようになります。夜の7時ごろからと、比較的早い時間から出現することもあるので、小さな子どもでもまだ起きていられる時間帯なのもうれしいところです。
サンタさんに年中会える フィンランドのロヴァニエミ。子どもが小さいうちにぜひ!

夜7時ごろ、北極圏内の小さな町の上空に現れたオーロラ。三脚なしだったので手ぶれしているものの、自分でもオーロラが撮れた!と感動

サンタさんに年中会える フィンランドのロヴァニエミ。子どもが小さいうちにぜひ!

トナカイの引くそりでお散歩のあとはえさやりも。トナカイってかわいいな~

サンタさんに会いに!
というわけで真冬に訪れたサンタクロース村。ここでのお楽しみは、入村するところからはじまります。
サンタクロース村がある場所はちょうど北緯66度33分の位置。つまりこれより北は北極圏ということになります。村の入り口上部に、青く光るロープが渡されており、それをくぐればもうそこは北極圏!まずはここで記念撮影をしましょう。
次はいよいよメインイベント、サンタさんに会いに。「Santa is Here!(サンタさんはここにいます!)」と書かれたメインビルディングに入ります。またも「Santa is Here!」と書かれた扉からサンタさんのお部屋に行くのですが、入場料はないので扉を開けてどんどん奥へと進んでいきましょう。
その途中にある巨大な振り子は、“時間をコントロールするマシン”で、クリスマスの夜、このマシンで時間の流れをものすごくゆっくりにすることでサンタさんは一晩で世界中を駆け巡ることができるのだそう。なるほど!とちびっこたちも納得ですね。
長い廊下はそうしたデコレーションがされているので、ここを通るだけでもウキウキ感が増してきます。
サンタさんのお部屋にはそれぞれのグループが個別に入室します。個人的にお話をすることができるので、サンタさんへの質問なども考えておくといいでしょう。室内での写真撮影は禁止されているため撮影は“エルフ(スタッフ)”にまかせ、出口で料金を支払って写真を買い取るシステム。1枚の大きい写真や、小さいポストカードサイズが数枚など、サイズによって料金が異なります。実はビデオも録画されていて、こちらも購入が可能。サンタさんとの会話ややさしくハグしてもらった体験を何度でも自宅で再生することができます。

サンタさんに年中会える フィンランドのロヴァニエミ。子どもが小さいうちにぜひ!

朝の9時過ぎでもこの暗さ。
さすが北極圏!門の上あたりにある青い線が”北極圏との境目”

サンタさんと記念撮影をしたら、今度は村の郵便局へ。こちらはホンモノの郵便局で、ポストカードを購入したらそこから郵便物を出すことができます。おもしろいのは、訪れた日の日付で出すか、クリスマスごろに届くように出すかを選べること。今日の日付は黄色いポスト、クリスマスごろに届くのは赤いポストと、別々のポストに投函するようになっているので間違わないようにしましょう。
切手もカウンターで購入しますが、切手に押されるスタンプがトナカイの絵柄でかわいらしいので自分へもカードを送りたくなってしまいます。郵便事故などが心配な場合は、スタンプを押してもらった状態でそのまま投函せず持ち帰ることも可能です。
ポストカードを書くためのテーブルも用意されていますが、その奥もついでに見て行ってください。サンタさんへの手紙が毎年50万通も送られてくるというこの郵便局。
すべての郵便物を国別に仕分けてあり、日本語で書かれているものも多数です。中には400m以上もある長い紙に願いを書き綴った“超大作”の手紙もあって、地味ながらなかなか見ごたえがあります。

サンタさんに年中会える フィンランドのロヴァニエミ。子どもが小さいうちにぜひ!

郵便局ではトンットゥと呼ばれるエルフたちがせっせとお仕事

寒さを楽しむアトラクション
このほかに、氷室の中に設置されたかのようなアイス・バーやチューブライドができる丘など、別料金で遊べるアトラクションもあります。こちらは寒さを楽しむためのもの、というべきか、屋内でも冷凍庫ばりの寒さ。アイス・バーには氷でできた滑り台もあるので、子どもも楽しむことができるでしょう。
さらに、外に出ればトナカイの引くそりで小さな牧場を一周したり、雪の中のプレイグラウンドがあったりと寒い中でもとにかく遊ぶ!のがフィンランド流。売店ではそりも売られているので、とことん雪遊びをすることができます。身体を動かしてさえいればそれほど寒さを感じないので、ここは童心に帰って子どもたちと遊びまくりましょう。


……と、ここまでは子ども向けのアクティビティの数々でしたが、実はこの村には大人も喜ぶアトラクションが。フィンランドデザインのアウトレットショップがあり、マリメッコやイッタラといった上質でスタイリッシュなデザインの雑貨がちょっとお安く手に入るのです。40ユーロ以上お買い物をした場合は免税の手続きもしてもらえますから、うっかり買い物をしまくってしまっても安心(?)ですね。免税の手続きにはパスポートが必要ですから、忘れずに持っていきましょう。

パスポートといえば、村のインフォメーションセンターでは「北極圏到達証明書」を発行してくれますが、実はパスポートにスタンプを押してくれるサービスもあります。証明書の発行は4.50ユーロ、スタンプのみでは50セントですので、寒い中をがんばって外で遊んだ記念に、いかがですか。

1日中でも遊べるサンタクロース村。子ども向けのアトラクションに見えて、大人もかなり楽しめます。シティセンターから路線バスでも行けるので、パッケージツアーでなくたっぷり自分のペースで遊ぶプランを立てるのがよさそうです。

サンタさんに年中会える フィンランドのロヴァニエミ。子どもが小さいうちにぜひ!

パスポートへのスタンプは50セント。おもしろ~い!

サンタさんに年中会える フィンランドのロヴァニエミ。子どもが小さいうちにぜひ!

お土産屋さんで見つけたおもしろいサイン。「サンタさん、どうぞウチにも来てください。僕は今年、悪い子でした(でも理由があるんです)」だって(笑)裏を返せば「今年はいい子でした」となっています

取材協力:フィンランド政府観光局
<文・写真:トラベルライター岩佐 史絵>

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