子育て情報『子どもとの会話が楽しくなる本!『翻訳できない世界のことば』『誰も知らない世界のことわざ』』

子どもとの会話が楽しくなる本!『翻訳できない世界のことば』『誰も知らない世界のことわざ』

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『誰も知らない世界のことわざ』(エラ・フランシス・サンダース作、前田まゆみ訳、創元社刊)

たとえば、
・「ロバにスポンジケーキ」(ポルトガル語)=ブタに真珠と同じ意味で、その価値や扱い方をわかっていない人に与えることの無意味さを言う言葉。
・「PとQに気をつけて」(英語)=「言動によく注意して、お行儀良く振る舞いなさい」という幼い子への優しい注意の仕方。
・「オオカミの口の中へ!」(イタリア語)=「Good luck!」のイタリア語版。幸運を祈りながら、相手を送り出す時の言葉。


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・「ブドウは、お互いを見ながら熟す」(トルコ語)=仲間同士は似るようになり、まわりの人たちから学び成長していく(一番近くの人の影響を最も受ける)という意味。
・「あなたのレバーをいただきます」(ペルシア語)=深い愛情や愛着を表現する言葉(家族やごく親しい友人、愛し合っている人同士で使われる)。
・「私の頭にアイロンをかけないで」=アルメニア語で、イライラさせないでという意味。
・「わぁ! 馬が妊娠している!」=フィリピン語で、まったく思いがけないことが起きた時に言う「なにこれ!?」という言葉(つま先をぶつけたり、冷たいシャワーが出たりした時)。

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など。こちらも日常でよくあるシーンで使われる言葉ばかりです。たとえば、電車の中で子どもに「PとQに気をつけて」と言ってみたり、試合に行く前に「オオカミの口の中へ!」と背中を押してあげたり、怒っている時に「私の頭にアイロンをかけないでよ!」と言ってみたり。「え!?」と不思議に思いつつも、実は○○という国の言葉でこういう意味があるんだよと子どもに教えてあげるのも、おもしろいかもしれません。

ちなみに、日本語では「猿も木から落ちる」「猫をかぶる」が入っていました。

ユーモアたっぷりのイラストで、子どもが読んでも楽しい

この2冊の本の魅力は、個性的なイラストにもあります。言葉やことわざごとに描かれた、ユーモアあふれる楽しいイラストは、見ているだけで気分が和みます。著者であるエラ・フランシス・サンダースの豊かな感性とセンスあふれる絵は、大人が楽しむ絵本として、贈り物にしても喜ばれそうです。時間がない時も、パッと開いたページを読むだけでも理解できるので、細切れで楽しめるのも良いところです。

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文章の難しい漢字には、ふりがながふってあるので、小学校中低学年の子にも読める内容だと思います。

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