3~4月、カナダに行くならぜひ訪れたい!メープルシロップ収穫祭
だんだんと日が長くなってきて、春の足音がもうすぐそこまで!まだまだ雪も深く夜間はぐっと冷え込むけれど、カナダ東部のオンタリオ州では毎年3月~4月、甘くて楽しいフェスティバルが開催中。季節の風物詩、メープルシロップの収穫を祝って多くの人が訪れます。メープルシロップの収穫から口に入るまでを、遊びながら学べる楽しいメープルフェスティバル。子どもも楽しめるアクティビティもいっぱいです!
メープルの海でおよぐパンケーキはカナダ東部オンタリオ州の春の風物詩
メープルシロップとはサトウカエデという木の樹液を煮詰めたもの。カナダ東部にはこのサトウカエデの原生林が広がり、ケベック州とオンタリオ州で世界のメープルシロップのほとんどを生産しています。
カエデの葉は国旗にも描かれているくらいですから、カナダを代表する木といっても過言ではありません。昼夜の気温差がぐっと広がる春先。サトウカエデの木々の樹液は糖度を増し、収穫の時期に。
木から染み出る樹液は無色透明。なめてみてもほとんど甘味を感じない
こんなサトウカエデの森のことをシュガーブッシュ(砂糖の森)、そしてシロップを煮詰める小屋のことをシュガーシャック(砂糖小屋)と呼ぶのですが、2月の終わりくらいから4月ごろまでの期間、シュガーシャックはもくもくと煙を出して大忙し。あたりには薪の焼ける匂いとなんとなく甘い香りが漂います。そしてこの季節はそれぞれのメープル農家で収穫を祝うお祭りを開催。入場無料で誰でもふらりと気軽に訪れて、できたてのメープルシロップを楽しむアクティビティを提供しています。
今回お邪魔したのは、5世代にわたってこの地でメープルシロップを作り続ける農家、フルトンズ。まずはメープル農家の名物、雪の上につけたくぼみの上にあつあつのメープルシロップをとろりとたらしてつくる「メープルタフィー」をいただきます。急激に冷やされ固まったシロップをスティックにまきつけて味わうのは、このシーズンならではのお楽しみ。自分で作ってみることもでき、子どもたちにも大人気です。
たらしたメープルシロップを雪の上でぐるぐるすると、だんだん固まってくる
一通りタフィーを楽しんだら、お次は森の中のパンケーキ専門店としても人気のフルトンズ自慢のパンケーキをいただきます。こちらの定番は数枚重ねのパンケーキにスコーン、そこにメープルシロップをこれでもかというくらいたっぷり流しかけ、ソーセージとベイクドビーンズをつけあわせに、と甘しょっぱくてボリュームある一皿。パンケーキのみ、ソーセージだけつけて、といった注文の仕方もOKですが、いずれにせよ、パンケーキがひたひたになるくらい、メープルシロップをたくさんかけるのがポイントです。一番下のパンケーキはシロップをたっぷり吸って、じゅわっと甘く、なるほど、ソーセージなどちょっと塩辛いものを合わせるのはそのためですね、と納得。
ベイクドビーンズは本当は煮豆なのになぜに”ベイクド(焼いた)豆”というのだろう?
ここではほかに、スノーシューや馬の引くソリで森の中を散策したりとさまざまなアクティビティを楽しむことができます。
気温が関係あるので毎年開催日は異なりますが、3月から4月上旬まではどのシュガーシャックでもこうしたプチフェスティバルを開催しています。予約なしでふらりと立ち寄ってもOKなので、ぜひ家族で訪れてみてください。
フルトンズパンケーキハウス&シュガーブッシュ
Fulton’s Pancake House & Sugar Bush
399 Sugar Bush Road
Pakenham, ON K0A 2XO
オタワから車で約1時間
ウェブサイト:http://www.fultons.ca/
春先でもまだまだ雪深いオンタリオ州。でも日中の気温はだいぶ高くなってきている
色が薄いほどピュアな味わい。ダークなものは独特な香りがするが、それもまたナイス
<文・写真:フリーランス記者岩佐史絵>
メープルの海でおよぐパンケーキはカナダ東部オンタリオ州の春の風物詩
添加物なし!自然の作りだした甘味料
メープルシロップとはサトウカエデという木の樹液を煮詰めたもの。カナダ東部にはこのサトウカエデの原生林が広がり、ケベック州とオンタリオ州で世界のメープルシロップのほとんどを生産しています。
カエデの葉は国旗にも描かれているくらいですから、カナダを代表する木といっても過言ではありません。昼夜の気温差がぐっと広がる春先。サトウカエデの木々の樹液は糖度を増し、収穫の時期に。
1本の木に対し3つの穴を開けて蛇口のようなものを差し込むと、ぽたぽたと樹液が染み出てきます。これをバケツで受け止めて、ある程度溜まったら濾過して不純物を取り除き、ぐつぐつと煮詰めてメープルシロップに。この方法、17世紀に入植者がカナダにやってくるずっと前から先住民に伝わる方法で、設備は少しモダンになったものの、現在も添加物などを入れずに作られる自然の甘味料です。
木から染み出る樹液は無色透明。なめてみてもほとんど甘味を感じない
メープル農家を訪れてできたてのメープルシロップを楽しむ
こんなサトウカエデの森のことをシュガーブッシュ(砂糖の森)、そしてシロップを煮詰める小屋のことをシュガーシャック(砂糖小屋)と呼ぶのですが、2月の終わりくらいから4月ごろまでの期間、シュガーシャックはもくもくと煙を出して大忙し。あたりには薪の焼ける匂いとなんとなく甘い香りが漂います。そしてこの季節はそれぞれのメープル農家で収穫を祝うお祭りを開催。入場無料で誰でもふらりと気軽に訪れて、できたてのメープルシロップを楽しむアクティビティを提供しています。
今回お邪魔したのは、5世代にわたってこの地でメープルシロップを作り続ける農家、フルトンズ。まずはメープル農家の名物、雪の上につけたくぼみの上にあつあつのメープルシロップをとろりとたらしてつくる「メープルタフィー」をいただきます。急激に冷やされ固まったシロップをスティックにまきつけて味わうのは、このシーズンならではのお楽しみ。自分で作ってみることもでき、子どもたちにも大人気です。
たらしたメープルシロップを雪の上でぐるぐるすると、だんだん固まってくる
メープルシロップをた~っぷりかけて召し上がれ!
一通りタフィーを楽しんだら、お次は森の中のパンケーキ専門店としても人気のフルトンズ自慢のパンケーキをいただきます。こちらの定番は数枚重ねのパンケーキにスコーン、そこにメープルシロップをこれでもかというくらいたっぷり流しかけ、ソーセージとベイクドビーンズをつけあわせに、と甘しょっぱくてボリュームある一皿。パンケーキのみ、ソーセージだけつけて、といった注文の仕方もOKですが、いずれにせよ、パンケーキがひたひたになるくらい、メープルシロップをたくさんかけるのがポイントです。一番下のパンケーキはシロップをたっぷり吸って、じゅわっと甘く、なるほど、ソーセージなどちょっと塩辛いものを合わせるのはそのためですね、と納得。
まぁ、それらもひたひたになってメープル味になるのですけれども。
ベイクドビーンズは本当は煮豆なのになぜに”ベイクド(焼いた)豆”というのだろう?
家族で訪れたい、アクティビティいろいろなプチフェスティバル
ここではほかに、スノーシューや馬の引くソリで森の中を散策したりとさまざまなアクティビティを楽しむことができます。
気温が関係あるので毎年開催日は異なりますが、3月から4月上旬まではどのシュガーシャックでもこうしたプチフェスティバルを開催しています。予約なしでふらりと立ち寄ってもOKなので、ぜひ家族で訪れてみてください。
フルトンズパンケーキハウス&シュガーブッシュ
Fulton’s Pancake House & Sugar Bush
399 Sugar Bush Road
Pakenham, ON K0A 2XO
オタワから車で約1時間
ウェブサイト:http://www.fultons.ca/
春先でもまだまだ雪深いオンタリオ州。でも日中の気温はだいぶ高くなってきている
色が薄いほどピュアな味わい。ダークなものは独特な香りがするが、それもまたナイス
<文・写真:フリーランス記者岩佐史絵>