子育て情報『習い事、続ける?やめる?元スイミングコーチがアドバイス』

2017年6月25日 12:29

習い事、続ける?やめる?元スイミングコーチがアドバイス

春に新しい習い事を始めたお子さんも多いと思います。私は15年ほど子どもの水泳指導に携わっていました。毎週泣いているお子さん、いつまでも上達しないお子さん、他の習い事とのかけもちで多忙なお子さん…。いろいろなお子さんと関わる中で感じた“習い事のやめ時”“親ができる対応”について考えてみました。

短期水泳教室と定期水泳教室は少し異なる場合も・・・

意外なことに、お試しの短期教室を経て入会してから3カ月以内に退会するお子さんは少なくありません。理由のひとつは「短期教室は楽しかったけど、最近は行くのをイヤがる」というもの。実はこれはムリもないことなのです。
スクール側の短期教室の目標は“入会してもらうこと”。
お子さんには「楽しかった!ずっと習いたい!」、保護者には「短期間で上達した。やはりプロに習うと違う」と思ってもらえるようなレッスンを意識しています。
一方、定期教室の目標は“正しいフォームをマスターさせ、規定の距離を規定のタイムで完泳させること”。
そのため「短期のときはいろんなことを次々やらせてもらえたのに、今は同じことの反復練習ばかり」「短期のときはほめてもらえたのに、今は泳ぎをいちいち直されて好きなように泳げない」と子どもも保護者も感じ始める時期が入会して3カ月経った頃なのです。

目次

・短期水泳教室と定期水泳教室は少し異なる場合も・・・
・続けるかやめるか迷ったら、習い事の目的を考えてみよう
・お母さんの笑顔とほめ言葉が1番のモチベーション


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もちろん、このギャップを埋めるのはコーチの仕事。コーチや受付のスタッフに、子どもの言葉をそのまま伝えて相談するとよいと思います。私は現役時代、このような意見をもらったら“レッスンのテンポやカリキュラムを見直す。より笑顔で指導するよう心がける。
頭をなでたり小さな子なら抱きしめてあげる、スキンシップを交えて大げさにほめる”など、その子のやる気が回復するよう気を引き締めていました。結果として他のお子さんにもいい影響がありますから、コーチへの意見や要望は遠慮なく伝えてほしいと思います。

続けるかやめるか迷ったら、習い事の目的を考えてみよう

私がいまだに忘れられないのが、年少から6年生までずっと通ってくれたAくん。9年間しっかり通ってくれたのに、クロールも背泳ぎも25メートル完泳することができませんでした。担当をベテランに替えても、土日の無料補習レッスンに招待してもなかなか上達できず。もともと関節の硬いお子さんでしたし、水に顔をつけられるようになるまでに5年かかったことを考えると、もしかしたら水恐怖症だったのかもしれません。

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