親子で書き初め体験は「水習字」が汚れず楽しく盛り上がる
お正月と言えば書き初めを思い浮かべます。子どもの頃、寒い中何度も練習し、失敗を繰り返して書き上げた苦い思い出がある人もいるのではないでしょうか? 大人になると筆に触る機会も減りますが、改めて習字を体験してみると、子どもの頃と違った楽しさを発見することができますよ。
集中力が身に付く習字
実際に習字を習っていた人に話を聞くと「字が上手になるだけではなく、上手に書こうという意識が生まれた」「字を書くときの姿勢もよくなった」「書いているときは無になって集中するので集中力が養われた」「大人になってからも筆文字を書く時に役に立つ」という意見がありました。字が上手になって集中力も身に付くのは勉強する際にも役に立ちそうです。
墨汁ではなく水を使うから汚れない
子どもにとってよいと思っていても、習字と聞くと墨で汚れてしまうから、「小さな子どもがいると、とてもじゃないけどできないわ」と思われるかもしれません。墨汁を使わない〝水習字〟なら服や部屋が汚れる心配がないんです。筆に水を含ませ、専用の用紙に書くとあら不思議、墨で書いたかのような文字が浮かび上がります。小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんの真似をしたがるお子さんに預けても安心です。
我が家では、子どもが2歳の頃から水習字を楽しんでいます。鉛筆でお絵描きするより絵の具の方が好きだった息子のために、ひらがなのお手本と筆がセットになっているものを購入しました。現在4歳の息子は、鉛筆とは違った筆の感覚を楽しんだり、大好きな虫の絵を描いて見せてくれたり。書いても時間が経つと消えていくのも不思議なようで、水習字のおかげで筆を使って書くのが大好きになりました。
我が家で愛用しているのは、「幻冬舎エデュケーション」の「武田双雲 水で書けるはじめてのお習字」(写真は付属のお手本帳)
初心者がスタートするには?
近年は、さまざまなメーカーから水習字が発売されているので、手軽に手に入れられるのも魅力的。100円ショップや本屋さんでも購入することができるくらいです。初心者には、手本付きや筆がセットになっているものがいいですね。水が乾くまで多少時間がかかるので、用紙は5、6枚準備しておくと時間を空けずに楽しむことができます。繰り返し使っていくうちに水の吸い込みが悪くなってくるものもあり、各文具メーカーが出している商品の方が長く使えると感じました。