上野がムリなら成都!親子で行こうパンダづくしの旅
中に小さいおじさんでも入っているのかもしれない。と思ってしまうほどファニーでキュート!早朝に入園可能だからアクティブな様子が見られる
シャンシャンがいよいよお目見え!だけど…
上野動物園で今年6月に生まれたジャイアントパンダのシャンシャン。ここ半年、シャンシャンブームを巻き起こしていましたが、とうとう12月19日(火)からの一般公開が決まり、この冬は上野動物園へGO!と沸いた家庭も多いのでは。満を持しての登場ではありますが、大変な混雑が予想されるため観覧時間は30分ごとに区切られ、立ち止まって見ることは不可、そればかりかパンダ舎への入場も事前抽選ということに。これまでのフィーバーぶりを振り返ってみれば当然の人気ぶりですが、赤ちゃんのうちに果たして見られるのかしら?なんて不安にもなってしまいます。
ならば本場へ見に行くのはいかがですか?
パンダの本場へは直行便でどこへ行ってもパンダ推し
パンダは生息域が限られており、特に知られているのが中国・四川省の主都、成都です。四川省には野生のパンダが生息していますが、年々数が減っていることもあり、成都には4か所のパンダ保護センターが設置されています。ここでは野生に近い状態でのパンダの様子が見られるとあって、成都きっての人気アクティビティ。
日本からも成田、関空、セントレアから直行便で5時間程度と、意外と気軽に行くことができます。
空港に降り立つと、すでにあちこちにパンダが。四川といえば食の都でもあるはずなのですが、とにかくいきなりパンダ推しです。パンダを目的に訪れた人ならば、ここで一気にテンションがあがるはず。
今回拠点としたお宿、「ウォルドルフ・アストリア成都」でもウェルカムスイーツにパンダが鎮座!ニューヨーク発の老舗高級ホテルでもやっぱりパンダ推し。さすがです。
空港に降り立った瞬間にパンダに歓迎され、すでにウキウキ感が上がりまくり
ホテルのウェルカムスイーツまでもパンダ!?砂糖でできていますが、食べられません(食べてもいいけど食べる人はいないかも)。下の段にマカロンやチョコレートなどが入っていました
創業100年以上のニューヨークの老舗ホテルが2017年7月に成都にもオープン。
新市街にあり、ショッピングモールにも隣接していて便利なロケーションも魅力
赤ちゃんパンダが32頭も!制限なしで見放題
さて、訪れた「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地 Research Base of Giant Panda Breeding」は、その仰々しい名前が示す通り研究機関です。247エーカーという広い敷地内ではパンダが飼育されおり、2017年10月時点は146頭が実際の生息地に近い環境で暮らしています。そのうち、今年生まれた赤ちゃんパンダはなんと32頭。一般公開されてていて、時間帯によって食事をしているところやゴロゴロしているところが見られます。ちょうど繁殖期の7月から9月には生まれたばかりの赤ちゃんパンダが保育器に入っている様子も見られるのだとか。特に抽選も時間制限もありませんから、赤ちゃんパンダの様子を心行くまでじっくり眺めることができるのです。パンダが活発に動くのは午前中とのことで、施設も7時30分から開園。朝イチで行くのがおすすめです。
赤ちゃんパンダのお世話係、うらやましい!子パンダだけの”保育園”もあるので、赤ちゃんパンダは見放題
いきいきしたパンダの様子が見られて新鮮
敷地内は公園のようになっており、竹林や池などが配置されお散歩にもぴったり。園内を移動するシャトルバスはかなり混雑しているので、のんびり歩いて散策を楽しみましょう。ベビーカーでも移動は可能ですが、園内は地形を利用したつくりになっているため、坂や階段もあります。
パンダは数頭ずつ、囲いや小屋に入っていて、中には1本の木の上で5頭ものパンダがぐぅぐぅ昼寝をしているところもありました。また、小走りに走り回るパンダや、まるで中におっさんが入っているのかと思われるようなしぐさでバリバリと笹を食べるパンダなど、活動的な様子は日本ではなかなか見られないのでは。それもこれだけ広い敷地があるからこそ、なのでしょう。パンダが見える位置には人だかりができていますが、あちこちで見られるため混雑はそれほどでもありません。
かなり高いところにも登っていてびっくり。よく数えてみたら5頭もいて、木が折れないかと心配に
よりディープなパンダ体験ができる施設も
園内にはレストランやカフェのほか、お土産やさんもあります。その隣には郵便局があり、ここではパンダの写真やイラストの絵ハガキや文房具がいっぱい。特にパンダのマスキングテープはかわいいデザインのものが多く、大人でもちょっと興奮してしまいます。また、ここでは絵ハガキを投函することもでき、それもまたひとつのアクティビティに。自宅に送れば、帰国したあともウキウキが続きますね。
この施設はダウンタウンから車で40分ほどと近いのですが、もっと山奥にある施設ではパンダのお世話体験や赤ちゃん抱っこができるところもあります。どちらも事前予約が必要ですので、ホテルのコンシェルジュやガイドさんに手配をお願いしてみてください。
きっと、さすが本場!な体験ができるはずです。
ひとつが300円もしないくらいのお値段で、思わず購入したパンダのヘアアクセサリー。パンダフィーバーの今なら流行りそう?
<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>