計画から家族みんなで一緒に! “節目”に行くから意味がある"卒旅”のススメ
これは年齢が低いほど顕著だそう。実際は東西のテーマパークがある東京・千葉、大阪が旅先の上位を占めていて、これは子どもの意向を汲んでのことであるはず。でも、子どもは自分も旅行計画に参加したいのです。仕事の都合や予算など、大人の事情がいろいろあるものの、せっかくの家族旅行ですから家族みんなで計画を作り上げるところから始めると、きっとさらに思い出深いものになるにちがいありません。この調査では小学校高学年からの子どもの声ではありますが、もっと小さいうちから旅先のことを一緒に調べたり、時刻表を眺めつつルートを決めるなどゲーム感覚で旅を作り上げていくのもいい経験になりそうです。
出発時期は3月が突出。
行き先にもよるが、小学校にあがるタイミングならちょっとズラして2月に行くのもよさそう(画像:JALパック資料より)
海外旅行の渡航先はやっぱりハワイが1位。ほかには近場のアジアが多い。国内はレジャー施設やアクティビティ重視なのがわかる
旅を通して子どもの変化や成長を実感
もちろん、家族旅行は節目でなくともぜひおすすめしたい家族イベントですが、節目に行くからこそ意味があることもあるようです。
親による“卒旅”を終えての実感は、今後なかなか一緒に旅行ができなくなるため「いい機会だった」というのもさることながら、「共通の話題ができた」「けじめとなった」といったものが圧倒的。「家族の絆」や「一体感」を挙げる人も多数です。が、注目したいのは「子の変化・成長があった」といった回答。日常とまったく違う体験をすることで自立意識や計画性、感謝の気持ちといった部分に成長が見られたというのです。こうした変化はこれから環境が変わっていく“節目”というタイミングだからこそ得られる気づきではないでしょうか。
子育て中に何度か訪れる卒業という大きな“節目”。保育園や幼稚園、小学校、中学…と節目ごとに卒旅を実施することで、子どもの成長をより強く実感することでしょう。進学準備などで忙しいさなかではありますが、このチャンスを逃さず、時間を見つけてぜひとも出かけたいものです。
ただ楽しかった、と言うだけで終わらないのが”卒旅”。忙しいとつい先延ばしにしてしまう海外旅行ですが、「節目だから」とちょっとがんばってみても(画像:JALパック資料より)
<文・写真(特記以外):フリーランス記者岩佐 史絵>