大人が読むことで違う感じ方がある絵本
いつも子どもに読んであげている絵本、子どもたちが大好きな絵本。
でも、絵本を子どもたちに読んであげるだけではもったいない。
大人が読むことで、子どもの受け止め方とは違う味わい方や感じ方があります。
子どもに読むためだけではなく、自分へのご褒美や自分の気持ちを整えるために、絵本を1冊手に取ってみましょう。
子どもが寝静まった夜、自分だけのためにコーヒーや紅茶を入れて(お酒もいいですね!)、1人ゆったり絵本に向き合う時間、至福の時間を体験してみませんか?
今回は、子どもの入園・入学など春からの新しい生活を迎えるにあたり、子どもと同じくまたは子どもよりも不安になってしまっているママにおすすめの絵本を紹介します。
子どもを預けることに不安があるママに
「おむかえ」
作・絵ひがしちから佼成出版社
【概要】
保育園に入ったばかりのこたろう君。お母さんと別れる時、大泣きしてしまいます。お母さんが行ってしまっても、みんなが外で遊んでいても、給食の時間もずーっと泣いています。でもお昼寝の時間に夢に出てきたお母さんの言葉で、こたろう君は変わります。
【おすすめポイント】
保育園や幼稚園、子どもにとっては集団生活の初めの一歩。生まれて初めて大好きなお母さんと離れて過ごします。
この本を読むと、これから保育園に預けようとしているお母さんは、切なくなってしまうかもしれません。これから幼稚園に入る子どものことを思って不安になってしまうかもしれません。
特に、小さいうちに保育園に入る子には、自分のせいで悲しい思いをさせるんじゃないかと、罪悪感を感じるかもしれませんね。
でも、子どもたちは成長していくんです。お母さんがおむかえに来てくれる、そう思ってがんばってくれています。
私はすでに子どもたち全員保育園生活は終わっていますが、いまだにこの絵本は涙なしに読めません。でも、読み終えると、我が子たちが園生活で得たものを思い、その成長をうれしく感じる自分がいます。こういうことを乗り越えて子どもたちは大きくなり、強くなっていくんだなぁ、と思います。
今、子どもを預けることに不安を持っているママも、子どもを信じて、子どもの成長を楽しみに、気持ちを切り替えていきましょう。いつしか「おかあさんがいい」なんて言ってくれなくなります。
そう思うと、この切ない思いも大切な思い出になりますよ!う~んとかみしめておきたいですね。