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チョイ役で映るかも?親子で映画やドラマのエキストラに参加してみた!

あんふぁん
映画好きで年間100本近くの映画を観ていますが、最近気になっているのがエキストラ参加。監督や俳優の撮影現場での様子が気になるのはもちろん、「どんなふうに撮影しているのか?」「現場の雰囲気が味わってみたい!」と思い、調べてみました。

すると、映画監督がSNSで直接「協力してくれるエキストラを募集します」と告知したり、テレビ局の公式サイトで「エキストラ募集」が出ていたり、さまざまな作品のエキストラ募集をまとめたサイトがあったりと、情報がたくさんありました。

チョイ役で映るかも?親子で映画やドラマのエキストラに参加してみた!


監督のSNS、エキストラ募集の総合サイトなど、エキストラ募集は結構多い!



早速、お気に入りの映画監督の作品のエキストラに応募。流れは、こんな感じです。

〈エキストラ登録までの流れ〉

1.作品を担当する製作プロダクションのサイトから、エキストラ登録する。
※名前や住所、連絡先、性別、年齢に加え、髪の色、身長、服のサイズ、足のサイズなど細かく記します。一緒に参加できる人がいれば、同伴者の年齢なども記載します(私は子どもと一緒に参加したいと思い、子どもの年齢や髪型も記しました)
2.登録すると、登録完了メールとともに、登録番号が通知されます。
今後、エキストラの応募をする際には、この番号で申し込みます。
3.その後、不定期でエキストラ募集のメールが届きます。撮影日や拘束時間、必要な人数などが書かれており、予定が合うものに応募する流れとなります。

今回は映画の撮影だったので、登録情報が少し細かかったのですが、テレビドラマや他の作品はもっと簡単かもしれません。

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エキストラ登録は作品ごとに。人気があれば抽選になる可能性も!


登録後、早速エキストラ募集のメールが届きました。今回、自分の住んでいる地域に近い撮影現場があると知った上で登録をしましたが、朝7時や7時半集合など、朝早い場合が多く、なかなか合うものがありませんでした。唯一「親子で参加」で、家から自転車に乗って20分ほどで行ける撮影があり、「これなら行けそう!」と思い、応募しました。

その後、撮影5日前くらいに「当選メール」が届き、エキストラ参加が確定。
その日の撮影は定員が10人以下だったので抽選だったようですが、100人規模の募集をかける場合もあるようです。「当選メール」には、当日の集合時間と場所、拘束時間、当日の持ち物、服装などが書かれていました。

緊張の撮影当日。現場には、20人以上のスタッフが集まっていて驚き!


そして撮影当日。集合時間は7時半、終了予定時間は15時です。今は真冬ですが、冬のシーン以外に夏のシーンもあるということで、下に半袖を着て、上から冬服を着て行きました。その日の気温は、10度以下(!)。カイロや暖かい飲み物、子どもが退屈しないよう、お菓子やタブレットを用意して行きました。

撮影現場は住宅街にある、ごく普通の雑貨店です。
そこに着くと、すでに20人以上のスタッフが集まって、撮影の準備をしています。突然大勢の撮影スタッフが現れたので、近所の人が驚いて「何かの取材?」「誰か来るの?」と興味津々で聞いてきます。

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撮影がスタート! しかし、エキストラの登場までは2時間待ち…


〈7:30〜〉
撮影現場に到着。私は自転車で現地に向かいましたが、駅からロケバスで来る人もいて、その人たちを待った後、助監督が作品の概要を説明。あらすじや公開日を教えてくれます。エキストラそれぞれがやるかもしれない役(通りすがりの人、買い物をしている子どもなど)について、簡単に説明します。

〈8:00〜〉
撮影がスタート。現場に役者さんが入り、テストや本番などを繰り返しながら、同じシーンを何度も撮ります。
ちなみに子どもたちは、買い物している子ども役でしたが、ほぼ2時間登場するシーンはなく、ロケバスの中や現場の近くで待機していました。

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〈10:00〜〉
子どもがエキストラとして呼ばれ、撮影している店内に入ります。お店が小さいので、入れるのは子どものみ。親は、お店の外から遠巻きに見ているだけです。どんなふうに撮っているか、どんなことをしているか、一切分からず不安でしたが、助監督がうまく子どもたちをサポートしているようでした。うちの子の出番は、30分ほどで終わり、今度は子どもなしのシーン、大きな子どもが入るシーンなども撮っているようでした。
出番が終われば、また待機。現場で仲良くなった子とロケバス内でタブレットゲームをしたり、お菓子を食べたり、近くの公園で遊んだりして、時間を潰して過ごしました。
〈11:30〜〉
午前の撮影が終わりに近づいた頃、再び子どもが呼ばれました。「声だけを録音したい」ということで、お店の中で買い物をしている子ども達の声だけを30分ほどかけて撮りました。この時も助監督がいろいろ子どもに話しかけながら、うまくアシストしてくれていました。

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〈12:30〜〉
ロケバスで昼食を食べます。今回は拘束時間が長かったため、お弁当とお茶が用意されていました。(親子、それぞれひとつずつ。子ども用でなく、大人の男性用くらいの量だったので、子どもにはかなり多かったです)

〈13:00〜〉
午後の撮影がスタート。当初、午後にも子どもが入るシーンがあったようですが、どうやら不要になったらしく、なんと13時半には「本日は子どもたちの撮影は終了です。
お疲れ様でした!」と、子連れの親子は一足早く解散になりました。最後に、エキストラ参加の記念品として、作品のノベルティグッズをいただきました。

予定より2時間早く、エキストラ仕事は終了! 感想は?


というわけで、予定より2時間ほど早く終わりましたが、無事エキストラの務めを終えられました。体験してみた感想の一番が、とにかく「待ち時間が長い!」。現場にいた時間は約6時間、うち撮影にかかわったのは1時間ほどだけ。しかも、親子で参加するのかと思いきや、当日は結局子どもしか出番はありませんでした。

おそらく撮影場所の雰囲気や広さ、配置などから、当日に「やっぱり子どもだけでいいよね」という判断になったのだと思いますが、それらの詳細はエキストラまで伝えられません。とはいえ、現場は常に張り詰めた緊張感のある雰囲気で、エキストラが質問できる雰囲気もなく、ただ流れに任せることしかできませんでした。


もうひとつの感想は、「スタッフがとにかく多い!」。監督以外に助監督や、撮影のカメラマン、照明、録音の方をはじめ、機材を動かす人、現場で車や人を誘導する人、そして俳優さんとその付き人、スタイリスト、ヘアメイク…などなど、たくさんの人が映画作りに携わっていることを体感しました。

待ち時間が長かったものの、子どもには「楽しかった!」と好評


待ち時間が長かったのは少し大変でしたが、撮影現場の雰囲気を味わえたこと、監督がどんなふうに現場で動いているか、スタッフの方々の働きぶり、そして俳優の「さすが!」というオーラなどを肌で感じることができ、とても良い経験になりました。参加した子どもも楽しかったようで、「また映画のお手伝いしたいなぁ」と言っていました。

チョイ役で映るかも?親子で映画やドラマのエキストラに参加してみた!


映画の公開は半年ほど先なので、実際に子どもが登場したシーンが使われているかどうかは、公開されるまでわかりません。それに期待しつつ、映画館に行くのを楽しみに待っていようと思いました。

興味のある方は、エキストラ募集の情報を調べてみてくださいね。親子で応募するのも良いですし、1人で参加しても、また違った楽しみ方ができるかもしれません。

<写真・文:フリーランス記者武田由紀子>

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