出産してしばらくは育児に専念していたけれど、子どもが少しずつ成長してきて自分の時間が少しずつできてくると、前からやりたかったことや得意なことを始めてみたい…。
そんな思いをきっかけに実際に「起業」という形でアクションを起こすママが増えてきています。
育児中の人におすすめしたいのが「マイペース起業」という働き方。その魅力と注意点について紹介します。
起業は難しいことではない
起業と聞くと何だかハードルが高そうに感じるかもしれませんが、簡単に言うと商品やサービスを提供しその対価としてお金をもらう活動です。
ハンドメイドのアクセサリーを作る、得意なお料理のレシピを公開する、というのは趣味の段階ですが、販売したり講習料をもらえばその活動はビジネスとなります。
そのスタートは「私はこういうことをしています」「こんなことができます」と宣言するだけ。
難しくはないんです。
ママだけど起業できる?
起業はあくまでもワークスタイルのひとつ。
時間や場所にとらわれずに働けますし、知識や経験を生かしてやりたい仕事ができるからマイペースに仕事を進められます。育児や家事と並行しやすいのはママのワークスタイルとしてはメリットが大きいですね。
その反面、責任はすべて自分が100%負わなければいけません。
たとえ子どもが熱を出したとしても、お客さまがいる以上急な変更やキャンセルはできません。スケジュール管理や万が一の時の対策法を常に意識しておくことが大切です。
■マイペース起業中のママの本音は?
では実際に起業したママのリアルな声を紹介しましょう。
【中路朋さん(40代・シュガーデコレーション教室sugar decor主宰)】
―起業されたきっかけは?
育休中に主人の転勤の可能性が高くなり、場所が変わっても続けられる仕事をしたいなと考えていた頃、近所のアイシングクッキー教室を知って通い始めました。何度か通ううちに「もし転勤しても自宅で開業できれば続けられる」と思うようになり、本格的に勉強して2011 年に教室を開きました。
―教室を開くまでに大変だったことは?
教室を開く前から「自宅教室を開く」という目標があったので、勉強を始める少し前からブログをスタートさせました。ブログ上で他の人とコミュニケーションをとるようにして、シュガーの勉強の様子や子育ての様子などをアップし続けたのですが、続けるのは正直大変でした。