ふわふわの黄色いカステラや、湯気の立つシチュー。絵本に登場するお菓子や料理はみんなおいしそう。
そんな憧れのレシピを、絵本を元に作ってみませんか?
お手伝いが大好きな子も、まだ料理にチャレンジしたことのない子も、ママと楽しくキッチンに立てるチャンスです。
親子で過ごす時間がたっぷりある春休み、読んで、作って、絵本を2倍楽しみましょう!
◆レシピ作成・調理・お話…小松綾さん
幼稚園教諭として10年間勤務した後、ABCクッキングスタジオにて4年間講師を務め、子どもの料理教室も主宰。今春卒園の6歳の長女・望歩(のあ)ちゃんにはお手伝いを通じて料理の楽しさを伝えている。
■ 匂いや温度をママが想像しながら読み聞かせて
私は10年間、幼稚園教諭として勤務し、子どもたちに絵本の読み聞かせをしてきました。料理やお菓子が登場する絵本を読むとき園の先生はたくさんアドリブを入れます。パンをパクパク食べるまねをしたり、スープをかき混ぜるシーンでは「ぐーるぐる」と効果音を付けたり。
しかし一番大事なのは「読み手が匂いや温度を想像しながら読むこと」だと思います。
ママが想像したことは、声を通じて子どもに伝わります。アドリブが苦手なママは無理に声色を変えたり、大げさに演じなくても大丈夫。想像を膨らませ、楽しく読んでくださいね。
■ キッチンに誘うのは読み聞かせとは別の日でもOK
読み聞かせた後、子どもから「私も作りたい!」と言ってくれればいいのですが、そううまくはいかないもの。かと言って「この料理を作ろうよ」と無理にキッチンに立たせるのでは、子どもも楽しくありません。
私だったら後日、思い出したようにきっかけをつくります。例えば夕食のカレーを食べながら、「この前、絵本でニンジンスープが出てきたよね。
どんな味なんだろう?」というふうに。子どもは「分かんない」と言うでしょうから、すかさず「えー、じゃあ作ってみる!?」「ママも作り方が分からないから、手伝ってくれない?」と誘います。
子ども自身から「やってみたい!」という言葉が出てくるよう大人が導く。園で勤務していたとき、私が心掛けていたことです。ぜひご家庭でもそんな関わりを大事にしてくださいね。
●編集部がセレクト!料理・お菓子を作りたくなる絵本10選
おいしそうなメニューが登場する絵本はたくさん。すぐにまねして作れる、レシピ付きの絵本もありますよ!
[ホットケーキ]
しろくまちゃんのほっとけーき
作:わかやまけん/こぐま社
フライパンの上でホットケーキがジュージュー。