お兄ちゃんお姉ちゃんになる!なった!親子で読みたいおすすめ絵本
●自分も赤ちゃんだったということを一緒に感じたいときに
「みんなあかちゃんだった」
鈴木まもる作、小峰書店
【概要】
作者の鈴木まもるさんの子育て日記を基に描きおこした絵本。赤ちゃんの成長の様子が、かわいいイラストで描かれています。お母さんから生まれたときは、みんな赤ちゃんだったんです。そこからの成長が細かい絵を用いてとてもわかりやすく描きとめられています。
【おすすめポイント】
上の子の年齢にもよりますが、赤ちゃんの絵を見せて、「○○ちゃんもママのおなかにいたんだよ。」「○○ちゃんも赤ちゃんのとき、こんなだったんだよ」「△△ちゃんも、こうやって大きくなっていくんだよ」などと、自分も小さな赤ちゃんのときにはお世話が必要だったことを伝えてみましょう。下の子の成長を一緒に見守っていこうね、ということが伝わるといいなと思います。
そして、「○○ちゃんが生まれてきてママもパパもすごく嬉しかったんだよ」ということも、赤ちゃんの頃を振り返りながら声に出して伝えてあげたいですね。
下の子が生まれて、お兄ちゃんお姉ちゃんになった喜びと合わせて、ママやパパを取られてしまった、さみしい気持ちとの揺らぎの中にある子どもたち。
赤ちゃん返りをしたり、ちょっと扱いにくくなったりするかもしれません。でもその揺れている気持ちを絵本を通してしっかり受け止めてあげられたら、きっと頼もしいお兄ちゃんお姉ちゃんになってくれるはずです。
そんなお兄ちゃんお姉ちゃん、そしてママパパに、エールを送ります。
<文:フリーランス記者・絵本セラピスト®鳥山由紀>
我が家の巨匠、小1末っ子から新作絵本が! その壮大な物語に夢中…!【めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々 第403話】