AIに負けない注目の英才教育!?R.E.Aを知っていますか?
今回、都内のインターナショナルスクールなどで、R.E.Aを実践しているアレッサンドラ・ミラーニ先生によるワークショップに家族で参加。実際に体験して感じたことや、自宅でもできるR.E.Aをご紹介します。
そもそもR.E.Aってどんな教育?
R.E.Aの理念として「子どもたちそれぞれの意思や個性を尊重し、個々の感性を生かすことが最も重要である」ことが掲げられています。1991年に「世界で最も優れた10の学校」に選ばれた学校が実践していたことから、世界的に有名になったそうです。アメリカのディズニーやグーグル本社の附属幼稚園にも取り入れられていて、現在日本でも注目されている幼児教育法です。
ワークショップに用意されていたアイテム
子どもたちは、1つ1つのアイテムをよく観察した後、いくつかのアイテムを組み合わせて遊び始めました。
子どもたちの個々の感性が、程よく重なりあって、新しい遊びへ発展していくさまが見事でした。
ワークショップ後の息子の変化
「キレイな色だから、おいしいよ」と答える息子に、「キレイな色ってどんな色のことを言うの?」「おいしいってどんな味がするの?」と投げかけてくれます。この時はうまく答えられなかった息子でしたが、このやり取りをきっかけに、日常の会話が変わりました。
快晴の空を見上げて「今日の空はキレイな色だよ。全部同じ色だから。」とか、食事の時に「このトマトは甘いからおいしいの。
たくさん赤いと甘いの。」など、「キレイな色」や「おいしい」について、息子なりに考え、言葉にするようになりました。息子の素直な感性を、言葉として聞くことができる日々に感動している毎日です。
最近の息子の関心は「音」に移行していて、朝起きると外を見ずに「ザーザーしているから、今日は雨ね」と言って、カーテンを開けて雨が降っていることを確認してはドヤ顔する毎日。また玄関に近づく足音で、パパの帰宅なのか、宅急便がきたのかを聞き分けています(私自身は聞き分けられません)。
3歳の子どもが作ったものとは思えない、見事な作品に驚くと共に、感性の豊かさに感動しました。
自宅でできるR.E.A
今回のワークショップを通して、大人がどのように子どもに関わるかが大切だと感じました。自宅で遊ぶ際は、パパ、ママ、子どもの関係はあくまでも対等で、一緒に学びを共有することが大切であり、パパ、ママも常に学ぶ立場にあることを忘れずに過ごしていきたいと思いました。
質問に対して、間違った解答をした時には、正解を教えるのではなく、子ども自身が何でそう思ったか、次に発展するような問いかけ、話しかけをすることの大切さも学びました。そもそも大人にとっての正解が、子どもにとっての正解とは限らず、子どもに教えてもらうことがたくさんあるということを意識しておかなくてはいけないと思います。
また、用意するおもちゃも、車や人形といった形が決まったものよりも、積み木や粘土など、遊び方が何通りにもなるような、オープンエンドのアイテムを与えることで、子どもの感性を最大限引き出すことができると感じました。
R.E.Aをもっと詳しく知りたい方へお勧めの書籍
「子どもたちの100の言葉」
子どもと大人は対等であることを、わかりやすく教えてくれます。
R.E.Aの包括的な基礎となっている書籍です。
「驚くべき学びの世界」
イタリア、レッジョ・エミリア市の幼児教育の実践記録で、
アートの創造的経験を通して子どもの可能性を育てる実践法を紹介。
「レッジョ・アプローチ世界で最も注目されている幼児教育」
日本でR.E.Aを取り入れている園で起こった具体的な例と共に、
R.E.Aについてわかりやすく教えてくれます。
今回参加したワークショップは代官山T-SITEで行われていたもの。
不定期で開催されているので、興味のある方は定期的にチェックしてみてください。
参考URL: http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2018/04/post-540.html
<文・写真:フリーランス記者かつき>