子どもの口内炎、どうケアする? 予防する? 歯医者さんに聞いてみた
子どもの世話の中でもなかなか骨が折れる歯磨き。わが家もなだめて褒めて、気分を上げてといろいろ手を尽くして磨いています。
ある日、私の不注意から子どもに口内炎を作ってしまいました。
連れて行った歯医者さんで、口内炎の「できた時の対処法」「予防」「歯磨きの仕方」について詳しく話を聞くことができたので紹介します。
話をしてくれたのは、日進通デンタルクリニックの永津義隆先生。どんな質問も丁寧に答えてくださる先生です。
口内炎の種類、できやすい場所は?
口内炎とひと口に言っても、いろいろなものがあります。日常的によく遭遇するものとして、免疫力の低下、睡眠・栄養不足などの体調不良のときによくできるアフタ性と呼ばれるもの、ウィルスが原因によるウィルス性のもの、そして外傷などによってできるもの。
今回は、仕上げ磨きを頑張りすぎて、歯肉を傷つけてしまったためにできた外傷による口内炎の話です。
場所は犬歯のあたり。実はこの場所は歯磨きで1番力の負荷がかかりやすい場所なんだとか。
奥歯から前に向かった歯並びと、前歯の横並びがちょうど交差する場所で歯並びの一番外側に位置し、カーブを描いているために歯ブラシの面が歯に当たりにくい場所なのだそう。
毎回、歯磨きしづらいなと感じていた場所です。
できてしまった時の歯磨きは?食事は?
口内炎ができてしまったら、歯磨きは次のようにしてあげてください。
まずまわりを歯ブラシで磨き、痛い部分付近の歯はガーゼで拭くだけ。
口内炎のピークは大人と一緒で2~3日。
痛みが引いたようなら、歯磨きをしても大丈夫とのこと。
痛い間の食事については、辛いものなど刺激物は避けるようにし、飲み込みやすいものでストレスを減らしてあげてください。
作らせない為にはどうしたらいい?
なかなかおとなしくしない子どもに歯磨きをするのはかなりの苦行。動きに対抗してついつい力が入ってしまいますが、歯ブラシを2本の指で軽く持つくらいの力加減で磨いてあげればよいそうです。口内炎ができやすい犬歯の部分については、歯ブラシをなるべく歯に平行にあたるよう気をつけましょう。
こんな口内炎は歯科か小児科へ
2~3日で治り始める口内炎ですが、もしもずっと痛ければ受診をおすすめします。一気にできたものや、数が多いものは、ウィルスなど何か原因がある場合も。
その場合は歯医者ではなく、小児科を優先して受診してください。