「エレベーターにひとりで乗ったら危ないよ」と指示したら…難しい!子どもへの伝え方
そのため「暑い→熱中症→死ぬ」と考えた結果、どんなに体が冷えてきてもエアコンの温度を上げるという選択肢はなかったようです。
結論、大人はありとあらゆる想像力をふくらませて!
子どもに4階から階段で自転車を上げ下ろしさせたのは、本当に私の言い方が悪かったのだと思います。私が、「〇〇ちゃんとどこどこで遊ぶのに自転車で行っていい?」と聞かれ、「いいよ」と許可したのですから。
常々「エレベーターは危ないから階段を使いなさい」と言われ、「エレベーター=怖い」という恐怖感を持った子どもは、「自転車で遊びに行きたいからエレベーター使っていい?」とは聞いてこないんです。
聞かれなければ、一般的な大人の感覚として、「まさか自転車を4階から階段で下ろさないでしょ」と思うのは私だけではないのではないでしょうか。
でも今は、〝エレベーターを怖がっている子どもなら階段を使うかもしれない〟という、そんな壮大な想像力を持って子どもに接することができるようになりたいと思っています。その大人の想像力こそが、子どもを守るカギになるのではないでしょうか。
<文:フリーランス記者・絵本セラピスト®鳥山由紀>