NYからメッセージ「日本の母よ強く!個性を伸ばす子育てに必要な3つのこと」
ライターの鯰美紀(なまずみき)です。夫の転勤に伴い、2018年8月からニューヨークで活動しています。
先日、ニューヨークで、米国公認ライフコーチのブロディー愛子さんの「子育てと個性」のワークショップに参加しました。
子どもの個性を大事にしたい。そう思うママは多いと思いますが、実際に「個性を伸ばす子育てをしている」と実感できている人は少ないのではないでしょうか。愛子さんは、「日本は個性を伸ばしにくい国」だと言います。愛子さんに、子どもの個性を伸ばすために必要な3つのことを聞きました。
1.ママ自身が個性を取り戻そう
「まずはママ自身が、自分の個性を取り戻し、自分を愛すること」と愛子さん。
日本人は、世間の枠からはみ出ることを許されず、持って生まれた個性をそぎ落としながら育っていることが多いそうです。愛子さんに寄せられる相談でも、アメリカ人は「私はこれがしたいのに、実現できない」と訴える人が多いのに対して、日本人は「自分が何をしたいのかわからない」ということが多いといいます。そういう人が親になったとき、子どもの個性をどう伸ばせばいいのか、戸惑ってしまうそうです。
「個性的な子育てを考える前に、ぜひ、自分自身と向き合い、自分の個性を取り戻してください。自分のことを一番よく知っているのは、誰でもない、あなた自身です」と愛子さん。
子どもの個性を育てる第一歩は、親自身が、「自分とは何者であり、何が好きで、どんな子育てをしたいのかを」を明確にする必要があるということですね。
2.自分の子育てに自信をもち、貫く勇気を持とう
愛子さんは、日本の親が「みんなの迷惑になってはいけない」「子どもが人と違うと困る」というプレッシャーを感じながら子育てをしていることが気になるそうです。
例えば、日本では、学校から親が呼び出され、子どもの行動に対して注意を受けることがあります。
そんな時、とりあえず先生に謝り、「家でよく言い聞かせます」と言うのが一般的ではないでしょうか。これについて、愛子さんは「自分が言いたいことではなく、相手が聞きたいことを言ってしまう日本人らしいですね。でもね、それは自分の気持ちにウソをつくということですよ。学校や先生の方針に同意できなければ、『うちはこういう子育てをしています』『うちの子は大丈夫です』と言えるぐらいの強さを持ってほしいですね。だって、お子さんのことを一番理解して、信じてあげられるのは、親でしょう?」