NYからメッセージ「日本の母よ強く!個性を伸ばす子育てに必要な3つのこと」
と言います。続けて、「子どもにおねだりされるままに、みんながゲームを持っているからとゲームを買ったりしていたら、お金がかかるばかりで、子どもの個性は伸びません。人と同じことをしていたら、人以上にはなれません」とも。
「世間は勝手なことを言いますが、子どもの人生に責任をとってくれるわけではありません。個性を伸ばす子育てをしたいなら、『誰が何と言おうと、自分は子どもを信じ、自分流で子育てをする』と言い切る勇気と強さを持ってください」。
3.子どもが歩く道を信じ、挑戦と失敗を見守ろう
子どもが生まれると、つい、子どもの習い事、学校、職業から、老後の自分との関わり方まで、勝手な妄想でシナリオを作成してしまいがち。子どもがそのシナリオから外れると「失敗した」「裏切られた」と考えてしまいます。これについて、愛子さんは、「子どもを親の所有物だと思うのは大間違い」とバッサリ。
「子育てに関して、親は愛情と恐れを持って、小さな選択を繰り返していきますが、恐れが強くなると、子どもの個性は伸びません。私たちは、転ぶ痛さを知っているので、ついつい、子どもが転ぶ前に手を出したり、道を示したりしがちですが、やり直しがきく若いうちに、やりたいことをやらせ、たくさん転ばせることで、子どもは学ぶのです。特に10代の反抗期は、親の価値観から卒業し、自分の生き方を模索するとき。親は戸惑ってしまいますが、信じてもらえている子は、“本当に悪いこと”はできませんから、安心して、思い切り反抗させてあげてください」。
最後に愛子さんから、日本のママにメッセージをいただきました。
「日本でも終身雇用制の社会は終わり、幸せの形も多様になりました。人生という広い海の中で、自分をわかっていないと、方向を見失い、溺れてしまうかもしれません。自分の個性をわかっている人は、どこの海にいても、自分が幸せだと感じる沖に泳ぎつくことができます。
親ができることは、子どもの個性に応じたサバイバル能力を身につけてあげることではないでしょうか。世間に惑わされることなく、子どもを信じて、強い心で子育てをしてください」。
愛子さんのお話を聞いて、親が自分自身を信じ、子どもを信じることで、子ども自身も、自分を信じて、人生を力強く歩いていけるのだと、改めて感じました。ブロディー愛子さん
<文:フリーランス記者鯰美紀>