泣いてばかり、いじけてばかりの5歳の息子を変えたのはアレだった
毎日来てみますか?と勧められ、毎日1時間、泳ぐコースへ移動することに。
先生のアドバイス通り、通う回数の多い息子は、どんどんと泳げるようになっていきました。1年通ってできなかったクロールも1か月で25メートル泳ぎ切ることができるように。
初めて25メートル泳げたとき、プールから出てきた息子の顔は本当に晴れやかで、初めてやり遂げる達成感を味わった様子でした。
そこから息子の性格は一変、積極的になったとは言えませんが、人並みにいろいろなことにチャレンジするようになりました。活発なお友達の輪にも入っていけるようになり、前はちょっとでも強い口調で言われるとめそめそと泣いていたのに、気にせずに遊べるようになっていきました。相変わらず体も小さく活躍の場もないのですが、泳げるようになったという自信により、くよくよ悩むようなこともないようです。
そしてうれしいことに、気がついたら1年間、病院に行っていませんでした。
3か月に1度は必ず熱を出し、お遊戯会、音楽会などのイベントも出られず、インフルエンザもA、Bともにいつもかかっていたのに本当に驚きです。
くよくよと泣いて、輪の中へ入れない息子に不甲斐なさを感じたり、まわりの子がもっと優しくしてくれれば…と悩んだ時期もありました。
でも強くなった息子の変化とまわりの関わり方の変化を見て、息子自身もまた弱すぎたのだと思い知らされました。キツイことを言われたりしても、受け取る側が気にせずに返せれば、遊びは続いていくのです。今までの息子は、自信を持てるものがなかったから、それができなかったのです。
ほかの子に比べれば、体格もパワーも劣っている息子ですが、気持ちひとつで対等に渡り合っていけるようになるんだと私も教えられました。