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やはり体幹!走り方を習った子どもが挑んだ持久走大会の結果は?

あんふぁん
「持久走大会!?走ったことないし、走れる気がまったくしない…」とこぼす小6長女。昨年末まで在籍していた東京の小学校では、持久走大会も長距離走もなかったのだから仕方ないか…と、私も半分諦めモード。
しかし思いついたのです、「もしかしたら走り方やコツを教えてもらったら、子どもたちの気持ちも変わるかもしれない!」と。早速、子どもに走り方を教えてくれるという「柳井ランニングアカデミー」に連絡をとることに。持久走大会の約2カ月前のことでした。

初めてのランニングアカデミー


初めての体験日。グラウンドで小学4年生~6年生までの男女、約20人がストレッチをしていています。小学1年、4年、6年生のわが娘をボランティアで子どもたちに陸上を教えているという、柳井ランニングアカデミー代表の住原晴生さんが、快く迎えてくれました。


これも体幹トレーニング

ボールやポールなどを使った体幹トレーニング、数種類のもも上げやジャンプ、肩を回しながらのランニングなど、これまでやったことのない動きや練習をひと通り体験。初めてなので、ぎこちない動きとリズムの娘たち。
しかし、帰りの車では「トレーニング、おもしろいね!」、「みんなめっちゃ速いよねー!」(県内トップクラスの子たちも在籍)、「コーチのオヤジギャグもすごいね!(笑)」と、娘たちのテンションが上がった様子。持久走への入り口、スタートは上々です。

ランニング=体幹トレーニングがポイント


その後も、週1ペースで特別に通わせてもらったトレーニングで私が驚いたこと、それは走るには体幹が重要だということ。それと、遊びを含めたトレーニングや動きに“体幹を鍛える要素”がたくさん入っていることでした。

ある日のモップリレーの様子

中・高・大と陸上部で活躍し、また“ランニング”の研究もされてきた住原さん曰く、より速く走るには、自分の脚力で蹴り出すのではなく、地面からの反発力と足の回転で前に進めるようになることが大切なのだとか。地面からの反発力を上手に受け、その力を推進力にできるかどうかは体幹や走りのフォームにかかっているといっても過言ではないそう。


体幹やフォームの違いは、未経験の娘たちとランニングアカデミー在籍の子どもたちの走りで、一目瞭然でした。トレーニングを重ねてきた子どもたちの上半身はブレず、抜群の安定感。この違いは素人の私にも、驚くほどよく分かりました。

上体をまっすぐに、足を90度に上げているところ

しかし教わったことを娘たちがすぐに走りで実践できるかといえば、なかなか難しい。
その後、何度か体験に通ううちに、最初は難しかったトレーニングが徐々にできるようになっていきます。一番難しかったペース配分も、住原コーチがペースを計りながら一緒に走ってくれる“かるがも走”という方法で少しずつ練習。1回目より2回目と縮まる自己ベスト、これもモチベーションアップにつながりました。11月から始まった学校での練習でも、タイムや走りを意識して走れていた様子。
よしよし、いい感じで本番に向かっているぞ!

いざ、持久走大会本番!


当日の朝食は、住原コーチのアドバイスの通り、おにぎりに(当日の朝だけでなく、前々日から炭水化物を多めにした食事がオススメなのだそう)。長女はエネルギーが切れないよう、3個も平らげました。

「キツくなったらひざを前へ出すイメージ。腕を縦にふるイメージです。がんばれ!」と、激励のメッセージももらい、いざ本番!

1キロを走る低学年。スタートは勢いよく、ダンゴ状態(笑)。「絶対に1位になる!」と宣言していた通り、1年生で1位を獲得(少人数なので男女混合)した三女。途中、抜かれても抜き返し、意地で走った1キロでした。


小4の次女、時々キツそうな表情も見せていましたが、速くなることも遅くなることもなく、1.5キロを一定のペースで走り切りました。「自己ベストからプラス2秒だった」と悔しがっていたものの、なかなかよい走りができていたよう。学年の中では男子2人に次ぎ3位(女子では1位)。

練習の度にタイムが少し縮まり、自信をつけていった小6の長女。1週目は笑顔でなかなか良い調子。しかし2週目からかなり厳しい表情。あれ?どうした!?腹痛のため3、4週目も背中を丸めてしんどそうに走り、ペースがどんどん落ちていきました。途中リタイアすることなく2キロを完走したものの、順位もタイムも残念な結果となり、とても悔しそうでした。


小さいけれど大きな進歩


3人3様の結果になりましたが、3人とも本番までモチベーションを保ったままよくがんばりました。初めての持久走大会としては、ハナマルです!

「まったく走れる気がしない…」と弱気だった長女が、「私、走れる!走れる気がしてきた!」と言うようになったこと。また「次はもう少しペースをあげられそう」と、ペース配分やタイムを意識するようになったことは、大きな進歩!

そして長女も次女も、“自分自身に悔しい”という気持ちを持ったこと、これも見逃せない成長でした。大会に向けて練習をしていなければ、この悔しさは感じなかったはずですから。三女はというと、「来年も1位を取る!」と、妙にやる気満々です(笑)。

娘たちの前向きな姿勢を見ることができ、また気持ちの変化を共有できたことがうれしかった母。このまま終わらせるのはもったいないと、来年2月に行われるロードレースに(2キロの部)勢いでエントリー、ポチッ!母娘、4人で参加することにしました。次は私も一緒にがんばらなきゃ!わが家の持久走トレーニングはまだまだ続きます。


取材協力:

<文・写真:フリーランス記者林未香>

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