母娘4人のUターン移住1年、増えたもの減ったもの、家族の変化は
人口35万人の東京都北区から山口県の瀬戸内にある人口2800人の小さな町(現在は2800人を切る)へ、母娘4人で引っ越したのが2017年の12月末。この1年の子どもの生活、家族の生活について振り返ってみました。
“経験値”が増えた小学生3人
わが家の3人は現在全員が小学生。1学年4クラスあった東京の学校から、1学年10人にも満たない学校に転校したのだから、カルチャーショックは大きかったはず。そんな彼女たちもすっかり学校になじみ、日々の生活を楽しんでいます。
活躍の場、チャンスが増えた
全校66人の小学校、みんなで役割を分担しなければ学校の行事やイベントが行えません。会のあいさつや司会、委員会や運動会での仕事もみんながまんべんなく経験することができ、活躍の場が劇的に増えました。さまざまな役割を経験すること、また頻繁に人前に出ることで度胸もついてきたように見えます。
バーチャルではないホンモノの体験
海に囲まれた町ならでは、6年生では地元の漁師さんの“おさかな教室”が開催されます。船に乗り、たてあみ漁を体験。水揚げされた魚で漁師さんたちがさばき方と調理まで教えてくれる体験授業。これぞまさに究極の食育!今年は天候が悪く船には乗れませんでしたが、初めてアジとタチウオをさばいた長女、帰ってくるなり「自分で魚を3枚におろしたよ!おいしかった~!」と自慢げに話してくれました。
タコのぬめり取りもおもしろい
またほかの学年では、みかん農家の摘果作業や収穫体験などが年間スケジュールに組み込まれていたり、小学4年生から6年生で結成されている和太鼓チームの練習や発表の機会もたくさんありました。
地域のお祭りでは神社で巫女の舞を踊ったり、子ども会のスキー旅行に行ったりと、“はじめて”をたくさん経験できた1年でした。これらは地域のみなさんの理解と協力があってこそ。インターネット上や動画でいつでも何でも見られる時代に、実際に見て触れて、ホンモノを体験できることはとて貴重でありがたいことです。
夏休み、海で魚や生き物を探しているところ
異学年、異年齢との交流
大きな学校では学年間の垣根はなかなか崩せませんが、小規模学校になるとクラスの人数も限られるので、全学年が互いの顔と名前を覚え一緒に遊んでいます。特に長女は、慕ってくれる低学年の子がかわいくてたまらない様子。垣根がなく縦の繋がりがあるという意味ではとても良いのですが、ときにケジメがないと思えることも…。