“いろいろある”がいいね ダイバーシティーな家族のありかた
(神奈川県・年中ママ)
● 「なんでこんなこともできないの?」という無言の視線が一番つらいです。直接言ってもらえれば、説明することもできるのに。(大阪府・年長ママ)
● パパが外国人で、子どももすぐにそれと分かる外見です。そのせいか、ほかのママたちにチヤホヤされてしまい…。子どもによくないな、と少し困ります。(大阪府・年少ママ)
● わが子に向かって、「普通に見えるのにね」と言われた。今でも怒りがこみ上げるし、悲しいです。(兵庫県・年長ママ)
● 言葉の遅い息子に対し、お友達が心無い言葉を掛けていたのに、その子のママは知らんぷり。
子どもは仕方ないと思いますが、親御さんからは何か一言あってもいいのに…。(福岡県・年少ママ)
“違う=合わない”は思い込みかも、どんな家族の形もアリ!大切なのは向き合う姿勢
自分とは違う境遇の人に出会うと、どう付き合っていくか戸惑うことってありますよね。
でも、〝違うから合わない〞わけではありません。自身もひとり親で息子を育てつつ、さまざまな形の家族に出会ってきた大塚玲子さんに、話を聞きました。
お話を聞いたのは:大塚玲子さん
おおつか・れいこ/ライター・編集者。主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA・学校」。ひとり親家庭や再婚家庭、里親家庭、LGBT 家族、などの取材を通し、家族の形が「なんでもアリ」の社会にするため、「定形外かぞく(家族のダイバーシティ)」を主宰する。著書は『オトナ婚です、わたしたち』『PTA をけっこうラクにたのしくする本』など。
共著に『子どもの人権をまもるために』など
「こうあるべき」は本当?その気持ちを疑おう
幼稚園などで出会うたくさんの親子。その中には、自分とは育ってきた環境や家族構成、置かれている状況が違う人もたくさんいます。仲良くなりたいと思いつつも、実際に自分と違う境遇の人に会うと、戸惑ってしまうこともありますよね。知らないから、分からない。分からないから、付き合うことをためらってしまうこともあるかもしれません。事情を抱えた当人にしてみても、「話した方がいいのか、どこまで話せばいいのか」と悩んで周囲に打ち明けることができず、理解が得られないこともあるでしょう。
そんなときは、「どんな形の家族でもいい。なんでもアリだと思ってもらいたいです。
どんな家族でも上下はない、という気持ちを持ってほしい」と、大塚さんは話します。