子育て情報『"死んだらどうなるの?”と聞かれたときに、子どもと一緒に読みたい絵本』

"死んだらどうなるの?”と聞かれたときに、子どもと一緒に読みたい絵本

「死んだらどうなるの? ばあちゃんにもう会えないの?」
私の祖母(娘たちにとっては曾祖母)の葬儀のときに、6歳の三女が口にした言葉でした。何をどのように説明したらいいのか分からなかった私は、子どもと一緒に読める絵本を探すことにしました。

もう会えないけれど、心や記憶に残された大切なもの

目次

・もう会えないけれど、心や記憶に残された大切なもの
・命はめぐる。死ぬことは、変化のひとつ
・今、生きている私たちにできる一番大切なことは…
"死んだらどうなるの?”と聞かれたときに、子どもと一緒に読みたい絵本
「わすれられないおくりもの」スーザン・バーレイさく・え小川仁央やく(評論社)

誰もが一度は目にしたことがあるであろう、この表紙。長く読み継がれている絵本です。
動物たちに慕われていたアナグマに死が訪れます。彼の死を悲しむモグラやカエルの仲間たち。時間が経ち春がきて、動物たちがアナグマに習った知恵や工夫、それぞれのあたたかい記憶を思い出すお話です。

私も娘たちと亡くなった祖母の思い出を振り返りました。
帰省したときに作ってくれた料理、一緒に花火をしたことや温泉に行った思い出など…。特に高校生まで一緒に住んでいた私は、昔、祖母から聞いた話を思い出し、今になってその意味やありがたさを知ることができました。
大切な誰かを亡くすことは悲しく寂しいことですが、その人が私たちに残してくれたものを改めて思い返すと、あたたかく豊かな気持ちになれるものです。

"死んだらどうなるの?”と聞かれたときに、子どもと一緒に読みたい絵本
「チャーちゃん」保坂和志作小沢さかえ画(福音館書店)

「ぼくチャーちゃん、はっきり言っていま死んでいます。てか、踊っています」から始まる、死んだネコが主人公の絵本。死んだあといろいろなところで楽しく踊っているチャーちゃん。“踊っている”という表現に、天国でも楽しく過ごしてくれているんだろうなと、残された家族がホッとする内容です。

愛するネコを亡くしたときにこの本を読んだ友人は、心が少し軽くなったのだとか。
また「子どもたちが猫の死で悲しんで打ちひしがれてしまったらどうしよう…という不安も軽くしてくれたの」と話してくれました。今でも「天国でもごはんを探して、今日もいっぱい食べてるだろうね」と食いしん坊だったネコのことを思い出すそうです。

命はめぐる。死ぬことは、変化のひとつ

"死んだらどうなるの?”と聞かれたときに、子どもと一緒に読みたい絵本
「葉っぱのフレディ―いのちの旅―」レオ・バスカーリア作みらいなな訳(童話屋)
こちらは“葉の一生”を春夏秋冬を通して表現した絵本。
春に芽吹き、夏には青々と茂っていた葉が、秋には枝から次々と落ちていきます。最後に枝に残った葉っぱのフレディとダニエル。「ぼく死ぬのがこわいよ」

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