GWにまだ間に合う! 子連れアジアンクルーズの楽しみ方
ゴールデンウィークの旅先は決まりましたか?
史上もっとも長い連休となる2019年のゴールデンウィーク。どこかに旅行したいなら、クルーズ船はいかがでしょう。今からでも間に合うプランも!
日本から発着する路線が増えたことで注目のクルーズ旅。かつては旅程が長く高価な旅スタイルといったイメージでしたが、近年では短い旅程とお手頃な料金で気軽に楽しめるプランが増えています。
中でも特におすすめしたいのが、アジアンクルーズ。クルーズ船のよさに加えちょっとした学びがあり、ぜひ子連れで出かけたい旅なのです。
15万トンの大型客船は外から見ると圧巻。アジアンクルーズはただ楽しいだけでなく、多様性を学ぶいいチャンス!
アクティビティは盛りだくさん!退屈知らずのクルーズ船
今回体験したのは、シンガポール発着の『ゲンティン ドリーム』。
シンガポールまでは飛行機で行き、シンガポールの見どころを半日観光したのち、夕方から乗船。マレーシアのペナン島を目指してマラッカ海峡を進み、翌日のお昼過ぎに入港、下船します。観光を楽しんだら再び乗船し、アンダマン海をプーケットに向けて航海。3日目はプーケットで半日観光ののち、帰船。翌日は1日シンガポールに向けて航海を続け、4日目の18時に帰港、夜のフライトで日本へ向かい、翌朝に到着というプランです。
アジアンクルーズでは初めてのプレミアム客船で、19のデッキ(フロア)に1600超の客室を擁する、まさに洋上のホテルといっても過言ではありません。インテリアも船の中とは思えないほどゴージャス!
ダンスショーやロックコンサートまで開催できる本格的なシアターを備えているほか、最上階のデッキにはウォーターパークのような巨大なスライダーつきのプールまで。船内ではさまざまなアクティビティが常に開催されていて、すべてに参加しようとすると忙しくなってしまうほどです。
シアターでのショーはかなり本格的で見ごたえたっぷり!どれもこれも無料だなんて、信じられないほどのクオリティ
乗船してひと息ついたら、まずは船内スケジュールをチェック。室内に毎朝配られる船内新聞に掲載されていて、その日にどこでどんなイベントがあるのか網羅しています。予約や事前に参加登録が必要なものがあれば、初日に入れておくのが無難。わからないことは日本人スタッフに聞くことができるので、安心感もあります。
ウェルカムパーティーに始まり、初日からアクティビティがぎっしりですが、最後まで疲れ知らずで遊ぶためには、のんびりする時間を組み込むのがおすすめ。船内のレストランやバーなどの飲食店の数は35にものぼるので、どのレストランに行くかをあらかじめプランしておくのもいいでしょう。
なにしろ、朝食だけでも無料で利用できる(乗船料金に含まれている)レストランが3か所も。ビュッフェスタイルだけでなく、コースで供される本格中国料理も含まれているとあって、全部を制覇したくなることは請け合いです。
船室はバルコニーつきの”外側”と、窓のない”内側”がある。内側の部屋でも、基本的には室内以外の場所で過ごすことが圧倒的に多いので、外が見えないことはほとんど気にならない
朝食ビュッフェにも”学び”が
その朝食ビュッフェで、なかなか感動的だったのはメインダイニングのひとつ『リド』。広々と開放的な雰囲気のカジュアルなレストランです。料理の品数が多いのがとてもうれしいのですが、よく見るとイスラム教徒向けのハラルや、ヒンズー教徒に多いベジタリアンなどのほか、ジャイナ教などふだんあまり耳にしない宗教による食文化に対応したメニューがそろっていて、非常に興味深い内容。
実際に多様な食文化を背景とする人々が乗船しているので、並びながら近くにいる人に「これは何ですか?」「どのように食べるのですか?」なんて聞いてみるのもおもしろそう。これだけたくさんの食文化が一堂に会するのはアジアンクルーズならでは。さまざまな食文化体験ができるので、子どもと一緒に、ぜひいろいろ試してみたいものです。
寄港地であるタイやマレーシアの代表的な料理のほか、宗教に配慮したものや洋食、中華などとにかく種類が豊富なことに驚かされる
また、数あるアクティビティの中でも印象深かったのは、ブリッジツアー(要予約)。
操舵室を見学することができるだけでなく、オペレーションルームの中をキャプテンや上級船員に案内してもらえるオプション(有料)もあり、15万トンもの巨大なクルーズ船がどのように運航されているのかを間近で見ることができます。当然のことながら「面舵いっぱ~い!」の世界ではなく、たくさんの機械に囲まれたブリッジに入ってみるだけでもかなりの興奮!乗り物好きな子どもだけでなく、機械好きな子にも喜ばれるのではないでしょうか。
ゴールデンウィーク向けプランも
今回は3泊5日(帰国便機内泊)の短いクルーズで、2日目はマレーシアのペナン島、3日目はタイのプーケットに寄港、それぞれの街で下船して観光を楽しみました。
1日ごとに違う国を体験するというのもクルーズならではのお楽しみですが、実は下船せずに船内で楽しむのもOK。無料レストランも営業していますし、船内アクティビティも開催されています。多くの人が下船するので、プールなどもすいているのがうれしいところ。特に小さな子連れなら、のんびりできるのでおすすめです。
ゴールデンウィークにはこの短いプランの代わりに8日間のプランが登場。
南シナ海をクルーズするコースで、マレーシアでもっとも美しいとされるレダン島や、近年開発著しいカンボジアのおしゃれリゾート・シアヌークビルなどに寄港します。なかなか行けない旅先ゆえ、こちらもとても気になるところ。
一度乗ったら必ずまた乗りたくなるのがクルーズ船。ゴールデンウィークには、ぜひ!
船の詳細:
予約:
(写真はすべて©岩佐史絵)
<文・写真:フリーランス記者岩佐史絵>
※写真はすべて©岩佐史絵