リビング学習がはかどるポイントは壁位置・明かり・緑
新学期が始まり、子どもには気持ち新たに勉強に励んでほしいと願う保護者も多いことでしょう。
そのためにはまず、環境作りが大切です。普段なかなか集中して勉強できいないとしたら、今の環境が関係しているのかもしれません。
今回は2級建築士である筆者が“子どもが集中して勉強できるリビングの作り方”についてお伝えします。
1:勉強するときは、壁を背にする
人は背後を警戒するため、背後に気配を感じると集中できません。そのため、壁を背にして勉強にするのが望ましいでしょう。
これは、子ども部屋を設けた際にも同じことが言えます。机に向かって座ったときに、背中側が壁、子どもからは出入り口が見えるという配置がベストです。
反対に、子ども部屋に入ったときに、勉強している子どもの背中が見える状態はNGです。子どもは出入り口からいつ人が入ってくるかと警戒するため、集中力がそがれます。
2:昼光色か昼白色のデスクライトを使用する
リビングに用いられている照明の色を気にしたことはありますか?
多くの場合、電球色と呼ばれるオレンジ色っぽい光か、太陽光のような自然な色の昼白色が用いられています。
しかし学習面において一番いい色みは、昼光色と呼ばれる青みがかった白の光です。
昼光色は脳を覚醒し、集中力を高める効果があると言われています。文字もはっきり見えますので、オフィスなどに用いられることが多いです。
そうは言っても、リビングの照明が埋め込まれていて変えることが容易でなかったり、なにより昼光色はくつろぎの場であるリビングには不向きです。
手軽なのは、デスクライトを取り入れること。リビングの明るさは、そもそも勉強をする際の手元を照らすには足りない場合が多いため、昼光色のデスクライトがあるといいでしょう。ただし、昼光色は子どもによってはまぶしすぎると感じるケースもありますので、その場合には昼白色でも。
3:リビングに観葉植物を置く
植物には記憶力や集中力を高める効果があると同時に、リラックスさせる効力をもちます。観葉植物を置いたリビングは、落ち着いて勉強するのに最適です。
実際に職場に観葉植物を置くことで、効率的に仕事をこなせるという実証もあるほど。
ヒーリング効果も期待できる植物ですが、部屋に置きたくないという方には緑色のアイテムを取り入れるだけでもオススメです。緑色のクッションやラグ、またはソファに緑色のブランケットをかけるだけでもOK。