そして息子は、それをずっと見てきて、母はまったく信用ならないと思っていたのでしょう。幼稚園入園直後から持ち物を告げてくるようになりました。
最近では朝の支度で慌ただしくしている私を見て、前日に学校の準備だけでなく、着ていく服まで並べてあるときがあります。
ダメ母を育てたのは完璧主義のお母さん
私はなぜ忘れ物やうっかりミスが多いのか?その始まりを考えると、私を育てた母に行き着きます。彼女はすべて先まわりして準備してくれるタイプでした。そのせいなのか、私は自分自身で予定の把握をしたり、持ち物の準備などをするのが、いまだに苦手です。誰かがやってくれると心のどこかで考えてしまうクセが抜けないのです。
そんな私を見て、子どもたちは自分自身で考え、準備を整えるようになりました。
忘れ物をさせないよう管理するのは親の役目だと思いますが、最近は結果オーライで、こんなパターンがあってもいいのではないかなと思っています。
子どもの自立心を育みたいなら、ほんの少し手を抜いて、少しだけ困った体験、失敗した体験をさせていくのもありなのかもしれませんよ。
<文・写真:フリーランス記者あんぱんだYO>