捕まえてきたら部屋を暗くしましょう。羽化が始まってしまえば、途中で止まることはないので、部屋を明るくして大丈夫です。
羽化してからの変化と時間の流れをまとめる
セミは羽化したときは、明るい黄緑色の羽でしたが、その後、こげ茶色の羽へ変化していきました。
娘は「幼虫の背中が割れて、黄緑色の虫が出てきた時、また幼虫が出てきたかと思ったけど、本当にセミになったね!すごいね!足もちゃんあるよ!」と興奮しながら話していました。
完全に羽化を終えたのは、夜中の1時10分。その間、娘は初めての夜更かしにとても眠そうにしながら「セミさんはみんなが寝てる時に大人になるんだね。」と不思議そうにしていました。そして「夜にも12時があるんだね!」と0時を起きて体験したことで、昼の12時との違いがイメージできた様子でした。
リアルな体験はドリルを超える!時間の感覚がすんなりと
刻々と変化する羽化の観察をしながら、「今何時?」「何分たった?」と娘自身が時間を書きこんでいた数時間。観察が終わるころには、娘は「さっきより何分経ったね!」「羽が乾くのに何時間かかったよ!」と時計をすっかり読めるようになっていました。
ドリルを何冊も購入し、たくさん勉強しても、なかなか時間の感覚が身につかない娘でしたが、羽化の不思議に夢中になりながら、時計を実際に書きこんだことにより、長針、短針がどう動いていくのかすんなりと身についたようです。特に理解しづらかった、昼間の12時と夜中の12時の違いはセミの羽化が夕方から朝方にかけて行なわれたおかげで、スムーズに理解できました。
時期さえずれなければ幼虫自体は見つけやすく、取り組みやすい自由研究だと思います。特に昆虫好きな子どもには忘れられない体験になるのではないでしょうか。
夜中まで一緒に起きて観察する大変さや、変化の様子を見逃さないように写真におさめるのは気を遣いましたが、親子ともに生命の不思議に夢中になった数時間でした。
今の時期がセミの幼虫を見つけるベストシーズンです!ぜひトライしてみてくださいね。
<文・写真:ライターあんぱんだYO>
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