どうせママなんて…つい言いがちな言葉が子どもの自己肯定感を下げる!?
「ほめる子育て」が推奨され、「子どもはほめて自分に自信がもてる子に育てましょう」と言われる昨今。
もしもあなたが下記のような言葉を発することが多いなら、子どもへの声がけに少し注意をしたほうがいいかもしれません。
・「どうせママなんて…」
・「こんなママでごめんね」
・「(ほかの子と比べて)〇〇ちゃんは何でもできてスゴイね」
これらは「自分に自信が持てない」人が言いがちな言葉です。
今回は心理カウンセラーの筆者が、それぞれの言葉の裏にある親の心理と、子どもとの関わりにおいて気をつけたい点についてお話しします。
自分を否定する「どうせママなんて…」
親が自信がないと、自分で自分を否定する言葉を発してしまうことがあります。
たとえば、子どもが自分の言うことを聞かない、子どもが自分の思った通りにできてないときに、子どもに問題があるとは考えず、「自分がダメな親だから、子どもがうまくできない」「自分の教え方がよくないのだ」と感じてしまうのです。
でも、パパもママも、子どもから見れば世界一のヒーローであり、ヒロインです。いつも完璧とはいかなくても、親が自分を否定している言葉を聞きたくありません。
親が自分自身を否定している言葉を聞くことで、子どもは「自分はダメな人の子どもなのだ」と知らず知らず考えてしまうようになります。それが、子どもの自己肯定感にも影響を与えるのです。
自分の存在を謝る「こんなママでごめんね」
大人になっても、上手に立ち居振る舞えなかったりして、失敗したなと思うことはあります。
たとえば、園などの集まりで、ほかのママたちと一緒に行動をしたときに、うまく交わったり関わったりできないとき、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
そんなときに、「こんなママでごめんね」と自分の存在そのものを謝るようなことは決してしないでください。子どもは親のその言葉を聞いて、親が思っている以上に、「自分のせいでママが悲しんでいる」と感じるのです。親が自分の存在を責めることは、やがて子どもが自分を責めることにつながっていきます。
ほかの子と比べる「〇〇ちゃんは何でもできてスゴイね」」
自分に自信のない親ほど、ほかの子とわが子を比べたがるものです。心の中で比べてしまうことはあるかもしれませんが、実際にそれを親から言われると、子どもは大変なショックを受けてしまいます。
親にとっては軽い気持ちの言葉でも、自分よりもほかの子のほうが「できる」