子どものお手伝いは未来につながる!?手がかかってもやらせる理由
子どもにはお手伝いをさせた方がいいと分かっていても、子どもにやらせると時間がかかったり、失敗したり、散らかったり…と面倒がっていませんか。
でも、未就学児に「お手伝いをさせる大きな意味」があると知ったら、積極的にやらせてみようと思えるかもしれません。
今回は、未就学児のお手伝いが、未来にどうつながるのかということをお話ししたいと思います。
「働くことへの意識づけと経験」は幼少期から育まれる
先日、私自身の働き方について、キャリアコンサルタントに話を聞いていたときに、「社会人となり、働きづらさを抱えている人の中には、幼少期から思春期にかけて、家庭や学校生活の中で養うべき力や経験が不足している」というお話がありました。
詳しく聞いてみると、これは「幼少期に、働くことへの意識づけと経験」が足りなかったということだそう。
この「働くことへの意識づけと経験」はどうすればいいか。それが「家庭でのお手伝い」です。
お手伝いは何から始める?
ママが目的を持ってさせるお手伝いであれば、何でもOK。その目的とは「人のために働ける喜び」を知ること。家族の一員としてのお手伝いを通して「楽しい」「幸せ」など、子どもが人のために動ける喜びを感じられるように働きかけていくのがママの役割です。
手伝ったことに対して「ありがとう」「助かった」という言葉に、子どもは喜びと、頑張ろうという気持ちが芽生えます。お母さんや家族のために何かしようと思えるようになったら、心が成長している証拠です。
ここで、失敗したり、思うような結果が得られなかった時は、問題解決能力を親子で高めるチャンス。
どうしてうまくいかなかったのか、という原因は本人が不慣れなためだけではなく、環境整備にも問題があったのかもしれません。
お片づけなら、入れ物や場所をどのように決めるのかを話し合うことも大事なポイントです。
家の中でたくさん「話し合う」経験を積んだ子どもは、友達や先生とも話し合って解決する力が身につくそう。他者へのアプローチは、友達とケンカしてしまった時などにも通じ、ひいては仕事を円滑に進めるための重要なスキルになっていくとのこと。
段階的なステップアップ大きな困難に立ち向かう!
リジリエンスという言葉があります。「回復力」と訳されることが多く、「折れない心」と解釈できます。
幼少期に小さな失敗をした時、内省から次のアクションを起こし、乗り越えるという一連の経験を、人に支えられてできたという経験がある人は、自分ならやれるという自己効力感が働くのだそう。