たたく、噛みつく、ひっかく…子どもトラブル7例とそれぞれの対応
あんふぁんWebのアンケートで「子ども同士のトラブル」について聞いたところ、多かったのが「たたく、噛みつく、ひっかく」などのトラブル。特に3歳〜6歳の園児同士に多いようです。
「園でのできごとだと、直接その様子を見ていないため状況が分かりにくい」「幼い子どもたちのトラブルに、どこまで親が関与すべきかがわからない」という声とともに、「トラブルがあったときに相手の保護者ときちんと話ができると解決するのが早い」という声も。
子どもの話に耳を傾けて寄り添いつつ、園の先生や相手の保護者とどう連携をとるかが重要ですね。
今回は7つのトラブルとそれぞれの対応を紹介します。
毎日たたかれ、押されて、泣いていた
・どんなトラブル?
息子が年少のころ、3月生まれで体が小さかったためにターゲットにされていたのか、まだ言葉があまり出ない友達に、毎日のようにたたかれたり、ひっかかれたり、押されたりしていました。園では毎日泣いていたようです。
・どう対応しましたか?
毎日、幼稚園の先生から連絡があり、どのようなことがあったのか報告を受けていました。
園全体で問題を認識し、対応してくださっていたので、夫と話し合い、園にお任せするということを決めました。相手の園児の名前は明かされませんでした。
・親として感じたことは
トラブルが起こって、自分の子どもが一方的に傷をつくって帰ってきたときに、親としてどう対応することが正しいのかわからず、すごく悩みました。幼稚園の先生方は、本当に真摯に対応してくださっていたので、とても助かりました。結局、時間がたって、ターゲットが変わったり、年中になって、その子自身が言葉をしっかり話せるようになると問題行動はなくなりました。
(ちい/子ども3歳)
お昼寝のときにいつも顔をたたかれる
・どんなトラブル?
幼稚園に入って間もないころ、いつも楽しそうに帰宅していたのに、ある日からすごくションボリしだしました。粘り強く、ワケを聞き出してみると、友達がお昼寝の時に近寄ってきて、毎回、顔をたたかれていたそうです。
・どう対応しましたか?
担任の先生に、息子が話してくれたことを相談しました。
先生は「今後は2人のお昼寝の場所を離して、そのようなことが起こっていないか注意深く見守ります」と言ってくださいました。それからしばらくは補助の先生が息子の隣についてくださったので、安心して通えるようになりました。
・親として感じたことは
いろいろな性格の子どもがいるので、日々トラブルがあるのは仕方がないと思います。自分の子どもの様子に気づいてあげられるようにしないとなと思いました。
(ぽこぽこ/子ども3歳)
何度もほおに噛みつかれた
・どんなトラブル?
物を拾ってあげようとした息子。取られたと勘違いした子が、息子のほおに噛みついたようです。次の日も同じことが。乱暴な子どもなので、先生も手におえず。
その子のお母さんも困っているようだったので、とりあえずは子どもたちの様子を見守ることにしました。
・どう対応しましたか?
何度もやられていましたが、楽しいから一緒にいてケンカになることが分かり、今はあまり口出ししたり、心配しないようにしています。男の子なのでということもありますが。
・親として感じたことは?
子ども同士でなんとかできる場合は多くないけれど、本人が気持ちの整理ができていれば、母親ほど尾を引く話ではないんだなと思いました。
(あい/子ども4歳)
年上の子から理由なく叩かれる
・どんなトラブル?
年少の夏休みのこと。預かり保育中に、毎日、年長さんから、理由なくたたかれたり、仲間外れにされることがありました。本人が朝から「今日は幼稚園に行きたくない」というので、話を聞いて知りました。
・どう対応しましたか?
預かり保育担当の先生にその件を話して、気をつけて娘の様子を見てほしいと伝えました。
そして、その年長さんに先生から注意をしてもらいましたが、一向に状況が変わらないので、直接その子のママを待ち伏せしてお話ししました。そのママは理解のある人でしたので、すぐ対処してくれて和解。今はその子が卒園しても、そのママとラインをしたり遊んだりするくらい仲良くなりました。
・親として感じたことは?
親同士が仲が良いと、こういったトラブルは少ないのかなと思いました。
(とど/子ども3歳)
ラグビーごっこでタックルされ、壁に激突
・どんなトラブル?
ラグビーが流行っていたときのこと。友達に後ろからタックルされて、壁に激突。息子の額が紫になって帰ってきました。
・どう対応しましたか?
担任の先生から電話がきて、状況を聞きました。
しかし後日、タックルした子のお母さんに会っても何も言われず、モヤモヤしたままです。
・親として感じたことは
子ども同士はすぐ仲直りしますが、親がどこまで介入するか、いつも悩みます。
(杏奏ママ/子ども6歳)
ちょっかいを出されるのがイヤで登園を渋る
・どんなトラブル?
同じクラスの男の子にちょっかいを出され、それがイヤで幼稚園を休むようになりました。その子はほかの子にも同じようなことをしていたようです。本人が「〇〇くんにたたかれた」「髪の毛を引っ張られた」と言ったので、その詳しく話を聞いて分かりました。
・どう対応しましたか?
クラス担任の先生に相談して、子どものことをもっと見てほしいと伝えました。子どもにも「イヤなことがあったり、イヤなことをされたら先生が助けてくれるから大丈夫だよ」と伝えました。今でもその子はちょっかいを出してくると言っていますが、子ども自身も対処の仕方を学んでいるようで、登園してくれています。
・親として感じたことは
まだ年少なので、いやがらせやいじめのようなものではないと思っています。親がどこまで首を突っ込んでいいのか、線引きが難しいなと感じました。
(める/子ども5歳)
ひっかいたり、暴言を吐かれる
・どんなトラブル?
クラスで意地悪をする女の子が1人います。娘だけではないのですが、いろいろな子に対して、いきなりひっかいたり、暴言を吐いたりすることが多々あるようです。娘が「〇〇ちゃんからこんなことされた」と報告してくることが多くなり、気にしているようでした。
・どう対応しましたか?
担任の先生に状況を伝えると、ほかの保護者からも同じような意見やクレームがあると言われました。先生も状況は把握しているので、その都度見守ったり、中に入って対処しているとのことで安心しました。娘に対しては「〇〇ちゃんは、お友達に優しくする方法がまだわからないんだって。
あなたは悪くないから、気にしなくていいよ。何かあったら先生にすぐ言ってね」と話しました。今でも意地悪されることはありますが、娘も対処方法を身につけつつあり、それほど気にしないようになりました。
・親として感じたことは
園でのトラブルに親が介入するのは難しいので、まずは先生に相談して、一緒に対処方法を考えるのがよいと思いました。そのうえで、娘にも状況や対処方法をきちんと説明すれば、落ち着いて対応できるようになるということを学びました。(める/子ども5歳)
<あんふぁんWeb編集部>
※2019年12月25日~2020年1月15日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:150件