長引く休校、元小学校教諭の母が小1の娘にやらせている7つのこと
休校延長が決定された自治体も多くなってきましたね。私が住む地区も5月末までの休校が決定しました。
休校になってから、子どもの友達のママからは学力についての心配をよく聞きます。
学校から宿題や課題が出され、取り組んでいる人も多いと思いますが、小学校の新1年生に関しては具体的に学習を進めるような宿題はあまり出ていないのではないでしょうか。
今回は、元小学校教諭で、小学1年生の担任をしていた経験から、この時期に取り組めることを紹介します。
これらは、今わが家の新小1の娘がやっていることです。
9月新学年スタートの案もあるそうですが、現段階で考えると、私は夏休みの短縮や土曜授業で補填(ほてん)をしていく可能性が高いのかなと思っています。
であるならば、やるべきことは、最初の1学期にコツコツと積み上げる形で身につけるはずだった学習と夏休みの先取りではないかと。
毎日短時間でも音読を
早い段階で毎日の宿題になるのが音読です。音読が上手な子ほど文章の読み取りが上手だった印象があります。
同じ文章を繰り返し読むことで、だんだんスラスラと読めるようになっていきます。
音読をやったことがない子や苦手な子は、まず短い文章から始めましょう。
国語の教科書がもう手元にある人は、その中から選ぶとよいと思います。お気に入りの絵本を選んでも楽しいですね。
全部読むのが大変だったら読むページを区切って、上手になったら次のページへ…と進んでいくとよいと思います。
読むのが上手な子、音読を楽しめる子はお母さんと交代で一文ずつ交代で読んでみたり、一緒に声を合わせて読んでみたりして変化をつけるのもおすすめです。
テーマを決めて書いてみよう
ひらがながおおむね書けるようになっていれば、作文や日記に挑戦すると書く力がつきます。
1年生はよく、「せんせい、あのね」という作文の宿題が出されます。「せんせい、あのね~」から始める作文で、その日にあったことや自分のことで先生に知らせたいことを書いていくものです。
「〇〇くんとあそんだよ」「ゆうごはんは〇〇だったよ」などと、先生に話しているように書いていきます。
書くテーマはなんでもOKですが、なんでもよいと言われると意外と書くのが難しいという場合もあるので、いくつか提案してみましょう。《テーマの例》
・自分の好きなもの(食べ物・スポーツ・歌・人・花・動物など)
・今日食べたもの(夕ご飯のおかずでうれしかったもの・おやつで食べたものなど)
・今日遊んだこと(どんな遊びをしたのか・どんなことをしてみたいかなど)
・学校で楽しみにしていること
わが家では「お父さんに伝えたいこと」を書いています。
娘は、ですます調で書くほうが書きやすいということなので、そのように書いています。
書き終わったものは、父親の前で実際に読んでみます。声に出して読むことで、文章におかしいところがないか、確認にもなります。
最初はどんな内容を書きたいのか聞き出して、一緒に文を考えてあげましょう。書き始めのころは自分で文を考えるのは難しいですが、だんだんと慣れていきますよ。
百マス計算にゲーム性をもたせて
算数で身につけておきたいのは計算力です。学校で習っていなくても、簡単なたし算、引き算ならできるという子は多いと思います。
計算は速くできたほうが、算数が楽しくなります。市販のドリルやダウンロードできるワークシートを使うのもよいと思います。
ただひたすら計算するのはちょっと…という子は百マス計算の簡単なものを使ってタイムを計測してゲーム性をもたせるのも手です。
手元に算数セットがあるのであれば計算カードも使ってみてください。意外と答えの数字を書くのに手間取ってしまい、それがもとで計算がイヤになってしまうこともありますので、口頭で答えを言っていくだけでもいいと思います。
繰り上がりのない足し算、繰り下がりのない引き算なら授業で習っていなくてもできる子が多いと思います。
全部やるのが大変だったら、最初はカードの数を減らしたり、簡単なものだけ集めたりして、楽しんでやってみましょう。
わが家ではタイムを計測したり、今日は何周やった!なんて言いながら取り組んでいます。
植物観察でたくさんの発見をみつけよう
以前の記事()でも紹介しましたが、種をまいて、芽が出てきたり、葉っぱが増えてきたりしたら観察をしてみましょう。葉っぱの数はどうかな?大きさは?形は?植物によってそれぞれ違うので見比べてみるのも楽しいです。
最初に出てくる葉と次に出てくる葉の形も違います。たくさんの発見をみつかるはずですよ。
食事の配膳、雑巾絞りの練習
生活科の単元の中にはお手伝いもでてきます。時間のある今、できることは積極的にやってもらえるといいですね。
給食当番での食事の配膳や、掃除の時間の雑巾絞りなどは家庭での経験の差がかなり出てくるものです。
家の仕事にはどんなものがあるかを一緒に考え、できそうなものを一緒に探してみてください。
夏休みが短くなるかも!?今から準備するのも◎
次に、わが家では夏休みの先取りを考えています。
夏休みの宿題でよく出されるのが自由課題です。
自由課題ってなにをすればいいの?とよく聞かれますが、低学年のうちは工作・絵画などをやってくる子が多いです。
いろいろな材料を準備して、自由に工作をしてみる、日曜大工が趣味のおうちの方がいればパチンコや箱を作ってみる、紙粘土で人形を作る、ビーズでマスコットを作ったり、アイロンビーズでままごとセットを作ったり、フェルトでカバンを作ったりなど手芸もいいですね。
作った料理の写真を集めてレシピブックを作ったり、好きな恐竜の絵を描いて手作りの図鑑を作ったりするのも立派な研究です。夏休みが短くなりそうなので、今のうちにいろいろ取り組んでみるのもいいかなと思います。
いろいろ挙げてきましたが、1年生は長時間集中するのはまだ難しく、最初のうちは15分続けばよいと言われています。一つの取り組みに関してそんなに長い時間をかけなくて大丈夫です。
これからしばらく続きそうな休校期間。
わが家の日々の学習カード。毎日全部はできていませんが、少しずつ取り組んでいます!
<文・写真:ライターHIDE>
休校になってから、子どもの友達のママからは学力についての心配をよく聞きます。
学校から宿題や課題が出され、取り組んでいる人も多いと思いますが、小学校の新1年生に関しては具体的に学習を進めるような宿題はあまり出ていないのではないでしょうか。
今回は、元小学校教諭で、小学1年生の担任をしていた経験から、この時期に取り組めることを紹介します。
これらは、今わが家の新小1の娘がやっていることです。
1学期にコツコツと積み上げるものから
9月新学年スタートの案もあるそうですが、現段階で考えると、私は夏休みの短縮や土曜授業で補填(ほてん)をしていく可能性が高いのかなと思っています。
であるならば、やるべきことは、最初の1学期にコツコツと積み上げる形で身につけるはずだった学習と夏休みの先取りではないかと。
そこで、まずはコツコツ系から紹介します。
国語:音読と先生あのね
毎日短時間でも音読を
早い段階で毎日の宿題になるのが音読です。音読が上手な子ほど文章の読み取りが上手だった印象があります。
同じ文章を繰り返し読むことで、だんだんスラスラと読めるようになっていきます。
音読をやったことがない子や苦手な子は、まず短い文章から始めましょう。
国語の教科書がもう手元にある人は、その中から選ぶとよいと思います。お気に入りの絵本を選んでも楽しいですね。
全部読むのが大変だったら読むページを区切って、上手になったら次のページへ…と進んでいくとよいと思います。
読むのが上手な子、音読を楽しめる子はお母さんと交代で一文ずつ交代で読んでみたり、一緒に声を合わせて読んでみたりして変化をつけるのもおすすめです。
テーマを決めて書いてみよう
ひらがながおおむね書けるようになっていれば、作文や日記に挑戦すると書く力がつきます。
1年生はよく、「せんせい、あのね」という作文の宿題が出されます。「せんせい、あのね~」から始める作文で、その日にあったことや自分のことで先生に知らせたいことを書いていくものです。
「〇〇くんとあそんだよ」「ゆうごはんは〇〇だったよ」などと、先生に話しているように書いていきます。
書くテーマはなんでもOKですが、なんでもよいと言われると意外と書くのが難しいという場合もあるので、いくつか提案してみましょう。《テーマの例》
・自分の好きなもの(食べ物・スポーツ・歌・人・花・動物など)
・今日食べたもの(夕ご飯のおかずでうれしかったもの・おやつで食べたものなど)
・今日遊んだこと(どんな遊びをしたのか・どんなことをしてみたいかなど)
・学校で楽しみにしていること
わが家では「お父さんに伝えたいこと」を書いています。
娘は、ですます調で書くほうが書きやすいということなので、そのように書いています。
書き終わったものは、父親の前で実際に読んでみます。声に出して読むことで、文章におかしいところがないか、確認にもなります。
最初はどんな内容を書きたいのか聞き出して、一緒に文を考えてあげましょう。書き始めのころは自分で文を考えるのは難しいですが、だんだんと慣れていきますよ。
算数:計算練習
百マス計算にゲーム性をもたせて
算数で身につけておきたいのは計算力です。学校で習っていなくても、簡単なたし算、引き算ならできるという子は多いと思います。
計算は速くできたほうが、算数が楽しくなります。市販のドリルやダウンロードできるワークシートを使うのもよいと思います。
ただひたすら計算するのはちょっと…という子は百マス計算の簡単なものを使ってタイムを計測してゲーム性をもたせるのも手です。
手元に算数セットがあるのであれば計算カードも使ってみてください。意外と答えの数字を書くのに手間取ってしまい、それがもとで計算がイヤになってしまうこともありますので、口頭で答えを言っていくだけでもいいと思います。
繰り上がりのない足し算、繰り下がりのない引き算なら授業で習っていなくてもできる子が多いと思います。
全部やるのが大変だったら、最初はカードの数を減らしたり、簡単なものだけ集めたりして、楽しんでやってみましょう。
わが家ではタイムを計測したり、今日は何周やった!なんて言いながら取り組んでいます。
生活科:植物の観察とお手伝い
植物観察でたくさんの発見をみつけよう
以前の記事()でも紹介しましたが、種をまいて、芽が出てきたり、葉っぱが増えてきたりしたら観察をしてみましょう。葉っぱの数はどうかな?大きさは?形は?植物によってそれぞれ違うので見比べてみるのも楽しいです。
最初に出てくる葉と次に出てくる葉の形も違います。たくさんの発見をみつかるはずですよ。
食事の配膳、雑巾絞りの練習
生活科の単元の中にはお手伝いもでてきます。時間のある今、できることは積極的にやってもらえるといいですね。
給食当番での食事の配膳や、掃除の時間の雑巾絞りなどは家庭での経験の差がかなり出てくるものです。
家の仕事にはどんなものがあるかを一緒に考え、できそうなものを一緒に探してみてください。
夏休みの先取り:自由課題
夏休みが短くなるかも!?今から準備するのも◎
次に、わが家では夏休みの先取りを考えています。
夏休みの宿題でよく出されるのが自由課題です。
自由研究と言っている学校もあると思います。
自由課題ってなにをすればいいの?とよく聞かれますが、低学年のうちは工作・絵画などをやってくる子が多いです。
いろいろな材料を準備して、自由に工作をしてみる、日曜大工が趣味のおうちの方がいればパチンコや箱を作ってみる、紙粘土で人形を作る、ビーズでマスコットを作ったり、アイロンビーズでままごとセットを作ったり、フェルトでカバンを作ったりなど手芸もいいですね。
作った料理の写真を集めてレシピブックを作ったり、好きな恐竜の絵を描いて手作りの図鑑を作ったりするのも立派な研究です。夏休みが短くなりそうなので、今のうちにいろいろ取り組んでみるのもいいかなと思います。
いろいろ挙げてきましたが、1年生は長時間集中するのはまだ難しく、最初のうちは15分続けばよいと言われています。一つの取り組みに関してそんなに長い時間をかけなくて大丈夫です。
これからしばらく続きそうな休校期間。
子どもたちそれぞれが、好きなこと・夢中になれることをいろいろ見つけられる時間にできればなと思っています。
わが家の日々の学習カード。毎日全部はできていませんが、少しずつ取り組んでいます!
<文・写真:ライターHIDE>