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子どもの個性を大切にっていうけれど…どうすれば見つかる?分かる?

あんふぁん
子どもの個性を大切にっていうけれど…どうすれば見つかる?分かる?


「子どもの個性を大切に」というのはよく耳にする言葉。でも、子どもの個性ってどうやって見つけるの?どうすれば分かるの?という人も多いのではないでしょうか。
今回は、心理カウンセラーの筆者が、子どもの個性を見る方法やそのときの注意点についてお伝えします。
外出自粛が続いて、時間がたっぷりある今こそ、「子どもの個性」について考えてみませんか?

子どもの個性の見方=就職活動の自己分析と同じ!



就職活動の時に「自己分析」という行動をしたことがある人も多いでしょう。子どもの個性を見ていくことは、子どもについて分析を行うことと同じ。
いわば、子どもの「いいところ探し」です。では、具体的にどのように進めていけばよいでしょうか。

子ども目線で興味のあることを見極めて共有する

まずは子どもが興味のあることを見極めることが大切ですが、その時に、大人の目線ではなく、できるだけ子ども目線で毎日のできごとを見つめてみましょう。

体を動かすことが好き?工作していると楽しそう?ものごとをインプットすることが得意なのかな?
わが子が興味をもつことや好きなことを見分けることができたなら、その子どもが興味をもつテーマを親が共有することが大切です。
大人はついつい、大人の基準や高い基準で、子どもの興味のあるものを見てしまいがち。
そして親の好みに合わないものを、子どもの興味対象から除外してしまうことがあります。しかしそうではなく、子どもが目の前のものに対してどのような感情を持っているのか、大人のフィルターをはずして見ることが重要です。
そして、子どもの興味あるものや事柄を決して否定しないでください。

ニュースを見ながら子どもと話す、考える
子どもの個性を見るのに役立つ方法の1つが、テレビのニュースで流れている問題を子どもと話し合うことです。
「ニュースは大人が見るもの」と思ってしまいがちですが、子どもは案外大人のニュースをしっかり見ていて「これ何のこと?」「これどういうこと?」と聞いてくることがあります。
そんなときは、「これは大人の問題だから」「子どもには関係ないのよ」などと言わずに、子どもに分かる言葉で説明し、「あなたはどう思う?」と聞いてみましょう。


また、これまでニュース番組を見てこなかった子どもの場合、最初はあまり興味を示さないかもしれません。そのときは大人が「見て、こんなことがあったんだって!」と誘導することで徐々に興味を持つようになります。
その中でどのようなことに興味を持つのか、さらに、1つの事象に対してどのような感想を持つのかも、子どもの個性をはっきりと指し示します。
共感力が高く、優しいタイプの子、深く掘り下げる考察力のある子、感情的に怒りや憤りをもつ子などがいるでしょう。
子どもはそれぞれ、その時に起こっていることに自分なりの思いや感想を抱いています。
時事問題を子どもと話し合うことで、「この子はこういう風に考えるタイプなんだな」ということが見えてきます。

きょうだいとの比較や親の押しつけに注意



兄弟、姉妹がいれば、親にとって好ましく思われる性格と、そうでない性格が出てくるのも多少は致し方ありません。
「下の子も、もっとお姉ちゃんみたいな子に育ってくれていたら」あるいは、「上の子はもっと弟のようだったらよかったのに」そんなこともあるでしょう。

しかし、どのような性格でも、長所と短所が重なり合って形成されているものです。
例えばリーダーシップのあるタイプの子は、時に熱くなりやすく、全体の意見をバランス良く取り入れたり、人の意見に耳を傾けることを苦手としていることも。
どこを得意としてどこを苦手とするのかということや、子どもの考えや行動が親の好みと合致するかどうかということは、別問題であることを意識しましょう。

子どもの個性を見つめることは、その子のそのままの姿を受け入れ、愛することにつながります。
子どもは、ありのままの自分を受け入れられていないと感じると、小さな部分でも大人に反発し、反抗します。
個性を知るための行動が、子どもへの否定や親の好みの押しつけにならないように注意してください。

子どもの姿が見えると適切な対応方法も見えてくる


子どもの個性、つまりその子自身がしっかり見えてくると、ほめるポイントや、日常の活動のヒントが見つかりやすくなります。
子どもはありのままの自分を見てもらえている、愛されていると感じることができるので、結果的に親が一緒に過ごしていて、ストレスを感じることが少なくなります。


今は外出もままならず、時間があり余りがちな人も多いはず。
このたっぷりある時間を利用して、「今日は徹底的に子ども目線でこの子の好きなものを探してみよう」「お昼のニュースを見ながらどう思うか聞いてみよう」という感じで子どもと関わってみると、今までとは違うわが子の個性が見えてくるでしょう。そして、個性を知ることは、今後の子どもとの過ごし方を大きく変えることになるはずです。

<文・写真:ライターあん茉莉安>

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