愛あるセレクトをしたいママのみかた

自粛生活で発覚!実は夫が…完全分担制だったわが家に起きた変化

あんふぁん
はじめにお伝えしておくと、わが家における夫婦の役割分担というのは、世の中の風向きにだいぶ反しているのではないかと思います。
雑誌やTVでよく耳にする「イクメン」や「イクダン」などの言葉はどこ吹く風.…夫は仕事、妻は家事と完全にすみ分けがなされ、もはやその領域には決して踏み込まないといった暗黙のルールのようなものがありました。

自粛生活で発覚!実は夫が…完全分担制だったわが家に起きた変化


わが家は、夫は単身赴任で家にいないことが多く、物理的に家事をこなすことができないという状況。私は結婚以来、専業主婦だったことから特に疑問を感じることもなく、気づけば10年の月日が流れていました。
それぞれに忙しいこともあり、そのことについて、話し合うこともしてきませんでした。
かといって、この状況に特段、不満があったわけではありません。夫は仕事に集中できてきましたし、私は少し仕事もしていますがフルタイムではなく、ある程度の時間の余裕があります。
何より夫からチェックされたり不満を言われることもなく、自由に家事ができることはかなり気がラクでした。
友達に「夫は一度もオムツ(大の方)を変えたことがない」と話すと、かなり驚かれ、「あり得ない!」と同情をされることは多々ありましたが(笑)。

前代未聞の事態発生!


しかし、この状況を大きく変えることがこの春起こりました。
今回の「外出自粛」という前代未聞の状況は、夫婦にとって、気持ちの面でも、生活の面でも多くの変化を強いることとなったのです。

自粛生活で発覚!実は夫が…完全分担制だったわが家に起きた変化


ずっと一緒に過ごすという初めての経験
緊急事態宣言が出される前の3月から夫は在宅勤務となり、自宅で過ごすことになりました。いくら夫婦とはいえ、ほぼ24時間、それも3か月もの間一緒に過ごすのは初めての経験です。
私も外へ出かける仕事はありませんでしたが、子ども達の勉強をみたり、3食準備したり、加えてオンラインでの仕事もあったので一日中ばたばたと動き回る日々が続きました。
そんな中、夫の家事に加わらないという態度や雰囲気が少しずつ変わっていきました。
これは想像ですが、夫が、家事に育児に仕事にいそしむ私をこんなに長時間見たのはおそらく初めてで、単純に「大変そうだな」と感じてくれたことがひとつのきっかけだったように思います。
また必然的に時間に余裕ができた彼は、私のやる「完璧ではない家事」が気になりだしたようでもありました(笑)。私の適当な家事がこの時ばかりは功を奏したというわけです。

YouTubeで見始めた国際結婚の夫婦の姿に驚愕
私自身も時間ができたので、YouTubeで何組かの国際結婚をしている夫婦の日常の動画を観るようになりました。そこで一番驚いたのは、夫の家事や育児への参加度です。
ウワサには聞いていたものの、こんなに家事育児を担うの!?と正直かなりの驚きでした。それも、どの夫婦もほぼ同じようなスタイルだったのがまさにカルチャーショック!
家にいるときは、男女関係なく、家事も育児も行う姿はまだまだ日本の夫婦の姿とはほど遠いように感じましたが、それでも、私の意識を大きく変えるきっかけになりました。

それはある日、突然やってきた!


外出自粛生活が始まって数日たったころ、夫から「今日ベランダ掃除するわ」と言われたのがすべての始まりです。
その日から、網戸、窓拭き、床掃除、玄関のタイルなどなど、ありとあらゆる場所を掃除する夫の姿をほぼ毎日、目にするようになりました。

適当な私とは違って、几帳面な性格の彼は、やるとなったらとことんやります。その上、とっても丁寧で細かい!みるみるうちに家がキレイになっていきました。その達成感から、なぜ今までやらなかったのだろうと彼自身思ったに違いありません。
少なくとも私は思いました。「なぜ10年もの間、私が掃除をしていたのか!」と…。

自粛生活で発覚!実は夫が…完全分担制だったわが家に起きた変化


この時から、掃除の大部分は夫の担当になりました。自分がやった方がキレイになって効率がよいと強く学んだようでしたし、私が掃除の能力を褒めたたえ、感謝の気持ちを表したのも、大きな理由になったのだと思います。
「褒める」と「感謝」は夫婦にとって、なくてはならない要素だということを改めて感じました。


得意な方がやるというスタイル


今回のことをきっかけにして、「既成概念にとらわれない」ということを夫婦で学びました。
「家事だから妻がやる」ではなく、家事でも育児でも、「得意な方がやる」というルールは、単純明快で、夫にとっても納得しやすかったのかもしれません。
ママ友ともよく「夫が育児や家事に参加してくれない」という悩みを共有しますが、わが家においては、夫も時間があればやる、ということが分かりました。そして、夫が掃除が得意だったという新たな発見をすることができました。
そして、私自身も「夫は仕事があるのだから、家事は私がやらなければ…」という妙なしがらみに囚われて、夫に頼むということをしてこなかったことに気づきました。
家族としか過ごせないという究極の状況に置かれて初めて、夫に素直に頼むということができたように感じています。

今回のことで、改めて夫婦の役割分担や、夫婦のあり方を考えた家庭は多かったのではないでしょうか。
私にとっては、妻であること母であること以上に、「人間力」が試されたような、そんな時間でした。
また、家族の大切さ、存在意義が改めて身にしみました。
そして、夫の新たな一面…どんな状況でもネガティブにならないことをとても頼もしく感じたというのも本音です。
掃除の担当が私ではなくなったという事実だけではなく、自分自身の気持ちの変化も忘れずにこれからも過ごしていきたいです。

<文・写真:ライターよこも>

提供元の記事

提供:

あんふぁん

この記事のキーワード