「ママペイ」でストレス激減!わが家の予想以上の効果を声を大にして伝えたい
ステイホーム期間に多くのママが始めて話題になった「ママペイ」を知っていますか?
「子どもがお手伝いをしたらママが作った通貨を報酬として支払い、その通貨で子どもがその日のおやつを買う」というのが主なルール。
興味はあるものの、まわりのママからは、「用意が大変そう」「きょうだいケンカになりそう」という声も。
私もそう思っていたのですが、小学2年生の息子と4歳の娘とともにトライしてみたら大成功!ストレスフルだった毎日がぐーんとラクになったのです。
身についたお手伝いの習慣は、学校再開後も継続中でとても助かっています。
そこで今回は、「ママペイ」の簡単な始め方と成功のポイントをお伝えします。
休校休園期間だけでなく、毎年の長期休みには、わが家では決まって「家事がはかどらない」という悩みが。
朝起きて布団を畳もうとすると、なぜか子どもがのっている。掃除機をかけていると目の前に子どもがやってくる。
絶えずおもちゃや文房具が散らかされる。何をしていても「見てー!」「あれ探してー!」「だっこしてー!」と中断させられる。
そして家事が進まない中、「退屈~!」「ママ遊ぼう!」と言われ、渋々子どもと遊ぶ時間になってしまう…。
今回の長期休みも、そんな毎日に疲れ果てていました。そんな時にネットで目にしたママペイ。ワラをもつかむ思いでやってみることにしたのです。
ネットで見たママペイは、かわいいお手伝いリストや、通貨を使って買うお菓子の看板がキレイにわかりやすくデコレーションされていました。
そんな紹介画像に憧れつつも、わが家ではとにかくラクに、最低限の準備で始めることにしました。
【用意したもの】
・100円、50円、10円の通貨
クリアファイルに油性ペンで通貨を書き、切り取ったもの。お菓子の空き箱に入れました。
・通貨を入れる財布
子どもの人数分、家にあった小さなポーチを用意。
・大きな缶
大きな缶に子どもたちの選ぶお菓子を詰めました。
・メモ帳2枚
手伝いの内容と値段、お菓子の値段を書きました。
私が通貨を作っていると、子どもたちは「それなに!?」と興味津々。お手伝いの内容をひと通り説明すると「早くやりたい!」とはりきりだしました。
実際に始めると、通貨を貯めたくてお手伝いを探すため、まず退屈コールが減りました。
布団を畳む、カーテンを開ける、玄関の靴を揃える、リモコンを元の場所に戻すなど、すべて1回10円としました。
すると、お手伝いを探し出して実行することを、まるで宝探しのように楽しむように!私は子どもたちのしたことをカウントするだけで、小さな家事が終わるのでとてもラク。
もちろん子どものクオリティーなので、やり直しや手を加えることもありますが、それでも子どもがほかのことをしたり、遊びを要求されたりして、家事を邪魔されないことが大きなメリットだと感じました。
また今までは、ごはんの時間、お風呂の時間になって声をかけてもなかなか行動してくれなかったのですが、ママペイを始めてからは、ごはんの準備のお手伝い、お風呂掃除のお手伝いをするため、その流れでスムーズに行動するように。
お菓子のダラダラ食べがストップ。消費量が減った!
さらに、休みの日には、お菓子をダラダラと食べてしまいがちだったのですが、貯めたお金を大切にしたいという思いから、本当に食べたいお菓子だけ購入するようになりました。
1日に数本食べてしまうこともあったアイスは、50円と高めの設定にしたため消費は激減。結果、経済的にも◎、ごはんを食べる量が増えて栄養面にも効果があったことは、かなりうれしい驚きでした!
作ったものは通貨だけで、準備は本当に簡単でしたが、楽しく続けられるように工夫したポイントがあります。
お手伝いの値段はママがしてほしいことを高額に
お手伝いは難易度に関わらずどれもほとんど10円に設定しました。その中で、子どもだけでも上手にできて、私がもっとも面倒に感じている、洗濯物を畳む作業を20円に、それをしまう作業は30円に設定。
2つこなすだけで高額収入!おかげで子どもたちはもれなくこのお手伝いをしてくれるように。ママが本当に助かるものの報酬を高く設定することがポイント。
そうすることで、ママは心から「助かるよ!」とお礼を言えるので、子どもたちもとても嬉しそうです。
ちゃっかり、パパとママの肩もみもお手伝いに追加しました(笑)。
1つのお手伝いを2人でやってもOK、ケンカはNG
わが家の息子と娘は、普段から物の取り合いでケンカになりがち。そこであらかじめ、「1人で全部やっても、2人でやってももらえるお金は一緒」と決めておきました。
そのルールのおかげで、「自分がやる!」とケンカになりそうになった時に、「2人でやった方がラクだよ」「どっちにもお金はあげるから大丈夫」と声かけをすると「そうだった!」と言い合いをやめ、協力してお手伝いをしています。
いつのまにか「お兄ちゃんの分とっておいた」とお手伝いを中途半端にすることもでてきてしまいましたが(笑)、相手を思いやりながらできているというふうに考えればそれもいいかと思っています。
お菓子のバリエーション豊富に、たまにはボーナスも!
お菓子は子どもたちのテンションが上がる小袋のものをバリエーション豊富に用意。
中には駄菓子屋さんで売られているような当たりつきのお菓子も入れました。時々、「駄菓子屋さん始めるよ~」と盛り上げることも。
特別なデコレーションをしなくても、ちょっとしたことで、子どもは意外と喜んでくれるものです。
マンネリ化してきたときには、「今までがんばってくれたから、今日はボーナスだよ!」といつも買わないようなお菓子を、支払いなしで提供しました。
このような工夫で、1か月以上ママペイ制度を継続していたら、お手伝いをするたび「〇円ちょうだい~」と自ら要求するようになった子どもたち(笑)。このままお手伝いが習慣化してくれるといいなと思っています。
今回のママペイ制度は私がラクになるように始めたのですが、長期休みには毎回、学校や幼稚園で「家のお手伝いをしましょう」と言われているように、お手伝いをすることで子ども自身にもメリットがあります。
1つは、家事の仕方を覚えること、いつも家事をしてくれる親の大変さを知ること。
そしてもう1つは家族の役に立っているいう実感が持て、自己肯定感が育つこと。
どちらも、子どもにとってとても大切なことだと思います。お金をもらうために始めたお手伝いではありますが、「ありがとうね、とっても助かってるよ」という気持ちをきちんと伝え、子どもたちが自己肯定感を高めていけるようにしていきたいと思います。<文・写真:ライターnicoai>
「子どもがお手伝いをしたらママが作った通貨を報酬として支払い、その通貨で子どもがその日のおやつを買う」というのが主なルール。
興味はあるものの、まわりのママからは、「用意が大変そう」「きょうだいケンカになりそう」という声も。
私もそう思っていたのですが、小学2年生の息子と4歳の娘とともにトライしてみたら大成功!ストレスフルだった毎日がぐーんとラクになったのです。
身についたお手伝いの習慣は、学校再開後も継続中でとても助かっています。
そこで今回は、「ママペイ」の簡単な始め方と成功のポイントをお伝えします。
わが家でママペイを始めたきっかけ
休校休園期間だけでなく、毎年の長期休みには、わが家では決まって「家事がはかどらない」という悩みが。
朝起きて布団を畳もうとすると、なぜか子どもがのっている。掃除機をかけていると目の前に子どもがやってくる。
絶えずおもちゃや文房具が散らかされる。何をしていても「見てー!」「あれ探してー!」「だっこしてー!」と中断させられる。
そして家事が進まない中、「退屈~!」「ママ遊ぼう!」と言われ、渋々子どもと遊ぶ時間になってしまう…。
今回の長期休みも、そんな毎日に疲れ果てていました。そんな時にネットで目にしたママペイ。ワラをもつかむ思いでやってみることにしたのです。
わが家のママペイは最低限の準備のみ
ネットで見たママペイは、かわいいお手伝いリストや、通貨を使って買うお菓子の看板がキレイにわかりやすくデコレーションされていました。
そんな紹介画像に憧れつつも、わが家ではとにかくラクに、最低限の準備で始めることにしました。
【用意したもの】
・100円、50円、10円の通貨
クリアファイルに油性ペンで通貨を書き、切り取ったもの。お菓子の空き箱に入れました。
・通貨を入れる財布
子どもの人数分、家にあった小さなポーチを用意。
・大きな缶
大きな缶に子どもたちの選ぶお菓子を詰めました。
・メモ帳2枚
手伝いの内容と値段、お菓子の値段を書きました。
退屈コールが止み、進んでお手伝いをするように!
私が通貨を作っていると、子どもたちは「それなに!?」と興味津々。お手伝いの内容をひと通り説明すると「早くやりたい!」とはりきりだしました。
実際に始めると、通貨を貯めたくてお手伝いを探すため、まず退屈コールが減りました。
布団を畳む、カーテンを開ける、玄関の靴を揃える、リモコンを元の場所に戻すなど、すべて1回10円としました。
すると、お手伝いを探し出して実行することを、まるで宝探しのように楽しむように!私は子どもたちのしたことをカウントするだけで、小さな家事が終わるのでとてもラク。
もちろん子どものクオリティーなので、やり直しや手を加えることもありますが、それでも子どもがほかのことをしたり、遊びを要求されたりして、家事を邪魔されないことが大きなメリットだと感じました。
また今までは、ごはんの時間、お風呂の時間になって声をかけてもなかなか行動してくれなかったのですが、ママペイを始めてからは、ごはんの準備のお手伝い、お風呂掃除のお手伝いをするため、その流れでスムーズに行動するように。
お菓子のダラダラ食べがストップ。消費量が減った!
さらに、休みの日には、お菓子をダラダラと食べてしまいがちだったのですが、貯めたお金を大切にしたいという思いから、本当に食べたいお菓子だけ購入するようになりました。
1日に数本食べてしまうこともあったアイスは、50円と高めの設定にしたため消費は激減。結果、経済的にも◎、ごはんを食べる量が増えて栄養面にも効果があったことは、かなりうれしい驚きでした!
ママペイ成功のポイント
作ったものは通貨だけで、準備は本当に簡単でしたが、楽しく続けられるように工夫したポイントがあります。
お手伝いの値段はママがしてほしいことを高額に
お手伝いは難易度に関わらずどれもほとんど10円に設定しました。その中で、子どもだけでも上手にできて、私がもっとも面倒に感じている、洗濯物を畳む作業を20円に、それをしまう作業は30円に設定。
2つこなすだけで高額収入!おかげで子どもたちはもれなくこのお手伝いをしてくれるように。ママが本当に助かるものの報酬を高く設定することがポイント。
そうすることで、ママは心から「助かるよ!」とお礼を言えるので、子どもたちもとても嬉しそうです。
ちゃっかり、パパとママの肩もみもお手伝いに追加しました(笑)。
1つのお手伝いを2人でやってもOK、ケンカはNG
わが家の息子と娘は、普段から物の取り合いでケンカになりがち。そこであらかじめ、「1人で全部やっても、2人でやってももらえるお金は一緒」と決めておきました。
また途中でケンカした場合は報酬はなし。
そのルールのおかげで、「自分がやる!」とケンカになりそうになった時に、「2人でやった方がラクだよ」「どっちにもお金はあげるから大丈夫」と声かけをすると「そうだった!」と言い合いをやめ、協力してお手伝いをしています。
いつのまにか「お兄ちゃんの分とっておいた」とお手伝いを中途半端にすることもでてきてしまいましたが(笑)、相手を思いやりながらできているというふうに考えればそれもいいかと思っています。
お菓子のバリエーション豊富に、たまにはボーナスも!
お菓子は子どもたちのテンションが上がる小袋のものをバリエーション豊富に用意。
中には駄菓子屋さんで売られているような当たりつきのお菓子も入れました。時々、「駄菓子屋さん始めるよ~」と盛り上げることも。
特別なデコレーションをしなくても、ちょっとしたことで、子どもは意外と喜んでくれるものです。
マンネリ化してきたときには、「今までがんばってくれたから、今日はボーナスだよ!」といつも買わないようなお菓子を、支払いなしで提供しました。
お手伝いで子どもの生活力と自己肯定感をアップ
このような工夫で、1か月以上ママペイ制度を継続していたら、お手伝いをするたび「〇円ちょうだい~」と自ら要求するようになった子どもたち(笑)。このままお手伝いが習慣化してくれるといいなと思っています。
今回のママペイ制度は私がラクになるように始めたのですが、長期休みには毎回、学校や幼稚園で「家のお手伝いをしましょう」と言われているように、お手伝いをすることで子ども自身にもメリットがあります。
1つは、家事の仕方を覚えること、いつも家事をしてくれる親の大変さを知ること。
そしてもう1つは家族の役に立っているいう実感が持て、自己肯定感が育つこと。
どちらも、子どもにとってとても大切なことだと思います。お金をもらうために始めたお手伝いではありますが、「ありがとうね、とっても助かってるよ」という気持ちをきちんと伝え、子どもたちが自己肯定感を高めていけるようにしていきたいと思います。<文・写真:ライターnicoai>