子どもの「おなかが痛い」はサインかも?ちょっとしたことでも見逃さないで
朝、登校前に玄関ドアを開けようとした瞬間、わが子が「お腹が痛い」と言ったらどうしますか?
私の娘は、学校が大好き。帰宅すると、その日学校であった出来事をたくさん話してくれていました。
しかし、小学2年生のある時期だけ、「お腹が痛い」と言って登校をしぶったことがありました。
小学2年生のある日、登校直前になって突然、娘が小さな声で「お腹が痛い」と言い出しました。
いつも一緒に登校している大好きな友達が迎えに来てくれていたし、家を出る時間が迫っていたので焦りました。「トイレかな?」と聞くと「違う」と。
吐き気がある様子もなく、熱もなく、一見して何も問題がなさそうに見えました。
お腹をさすってあげながら、「大丈夫?」と聞くと、娘は力なく「うん」とうなずいたので、「もし途中で具合が悪くなったら先生に相談しなさい」と言って送り出しました。
普段は、学校が大好きで、特に給食の時間を楽しみに登校する娘ですから、この日のことは私にとっては驚きでした。
しかし、次の日も、その次の日にも同じことが起こったのです。
娘は「お腹が痛い」とは言うものの、お腹を押さえたり、トイレから出てこないということはなく、本当に体調が悪いわけではなさそうでした。
これは、実際に腹痛があるわけではなく、「学校で何かがあるのでは?」と思い、帰宅後に娘に聞いてみました。
娘は、下を向きながらポツリと「学校に行きたくないの」と言いました。
あれだけ学校が大好きで、ランドセルを背負ってお友達とスキップしながら登校する娘が…と思うと、「何かあったの!?」と焦ってしまう私。
しかし、ここはガマン…と娘が話してくれるのをじっと待っていると、ゆっくりと「大縄跳びが怖い」「当たると痛い」「私ひとりだけ跳べない」「みんなのジャマになる」と話してくれました。
その時期は、ちょうど全校大縄跳びの大会前だったのです。
クラスのみんなが記録を伸ばそうと楽しくチャレンジしている中、ぐるぐる回る縄の前で怖くて、たったひとりで固まっている娘の姿が想像できました。
幼い頃の私にも同じ経験があり、「自分ひとりだけできない」ときの寂しい疎外感もわかりました。
「ママも小さい頃、同じだったよ」と体験談を話し、「大縄が怖くならないように、どうしたらいいかな?」と聞くと、娘は「練習する」と言いました。そこで百円ショップで見つけた大縄を使い、放課後に練習することに。
ほぼ同時に、担任の先生から、連絡帳を通じて連絡がありました。
「学校で元気がない。大縄を怖がっているのでは。家庭での様子を教えてほしい」という内容でした。
返信に、娘の様子を知らせてくださったお礼と家庭で今後どう取り組むか書くと、先生から再度返信があり、「学校でも気をつけてみます」とのことでした。
「ほら、先生も応援してくれているね!」と話したら、娘もホッとした笑顔を見せたことを覚えています。
その後は、帰宅してから「先生が背中を押してくれたから縄に入れた!」とか「今日はクラスで何回跳べた!」など学校での様子を笑顔で嬉しそうに話すことが増えました。
最終的には、残念ながらクラスで優勝とはいかなかったものの、本人なりに「がんばった」出来事として終わらせることができたようです。
この一件で、私は親として気づいたことがたくさんありました。
「学校に行きたくない」と言われた時、私は動揺しました。
「まさかいじめ?」「不登校になったら?」と考えが飛躍してしまったのです。
ですが、今回の場合は、まずは落ち着いて目の前の娘に集中しようと話を聞いたことで、「大縄が怖い」という問題点がわかり、解決の糸口が見つかりました。
このことから、どんなことがあってもまずは落ち着くことを心がけようと思いました。
また、「大縄が怖いから学校に行きたくない」というのは、一見すると大きな悩みではないので、私から先生には伝えませんでした。しかし、先生からこの件で連絡があったことから、ちょっとしたことでも先生は気にかけてくれていることがわかりました。
担任の先生という力強い味方がついてくれたことで、娘の不安を取り除くことができたので、今後は、「ささいなこと」と思っても、先生の負担にならない範囲で相談しようと思います。
当時、小学2年生だった娘は高学年になりました。現在もまれにですが、ふと学校に行きたくないと言うことがあります。そんなときは、「まずは落ち着いて」話を聞く姿勢で、娘に向き合うようにしています。
<文:ライターeurope>
私の娘は、学校が大好き。帰宅すると、その日学校であった出来事をたくさん話してくれていました。
しかし、小学2年生のある時期だけ、「お腹が痛い」と言って登校をしぶったことがありました。
登校直前、突然「お腹が痛い」
小学2年生のある日、登校直前になって突然、娘が小さな声で「お腹が痛い」と言い出しました。
いつも一緒に登校している大好きな友達が迎えに来てくれていたし、家を出る時間が迫っていたので焦りました。「トイレかな?」と聞くと「違う」と。
吐き気がある様子もなく、熱もなく、一見して何も問題がなさそうに見えました。
お腹をさすってあげながら、「大丈夫?」と聞くと、娘は力なく「うん」とうなずいたので、「もし途中で具合が悪くなったら先生に相談しなさい」と言って送り出しました。
普段は、学校が大好きで、特に給食の時間を楽しみに登校する娘ですから、この日のことは私にとっては驚きでした。
しかし、次の日も、その次の日にも同じことが起こったのです。
「お腹が痛い」は「学校に行きたくない」という意味だった
娘は「お腹が痛い」とは言うものの、お腹を押さえたり、トイレから出てこないということはなく、本当に体調が悪いわけではなさそうでした。
これは、実際に腹痛があるわけではなく、「学校で何かがあるのでは?」と思い、帰宅後に娘に聞いてみました。
娘は、下を向きながらポツリと「学校に行きたくないの」と言いました。
あれだけ学校が大好きで、ランドセルを背負ってお友達とスキップしながら登校する娘が…と思うと、「何かあったの!?」と焦ってしまう私。
しかし、ここはガマン…と娘が話してくれるのをじっと待っていると、ゆっくりと「大縄跳びが怖い」「当たると痛い」「私ひとりだけ跳べない」「みんなのジャマになる」と話してくれました。
その時期は、ちょうど全校大縄跳びの大会前だったのです。
クラスのみんなが記録を伸ばそうと楽しくチャレンジしている中、ぐるぐる回る縄の前で怖くて、たったひとりで固まっている娘の姿が想像できました。
まず最初に「その気持ち、わかるよ」と話した
幼い頃の私にも同じ経験があり、「自分ひとりだけできない」ときの寂しい疎外感もわかりました。
「ママも小さい頃、同じだったよ」と体験談を話し、「大縄が怖くならないように、どうしたらいいかな?」と聞くと、娘は「練習する」と言いました。そこで百円ショップで見つけた大縄を使い、放課後に練習することに。
ほぼ同時に、担任の先生から、連絡帳を通じて連絡がありました。
「学校で元気がない。大縄を怖がっているのでは。家庭での様子を教えてほしい」という内容でした。
返信に、娘の様子を知らせてくださったお礼と家庭で今後どう取り組むか書くと、先生から再度返信があり、「学校でも気をつけてみます」とのことでした。
「ほら、先生も応援してくれているね!」と話したら、娘もホッとした笑顔を見せたことを覚えています。
その後は、帰宅してから「先生が背中を押してくれたから縄に入れた!」とか「今日はクラスで何回跳べた!」など学校での様子を笑顔で嬉しそうに話すことが増えました。
最終的には、残念ながらクラスで優勝とはいかなかったものの、本人なりに「がんばった」出来事として終わらせることができたようです。
この一件で、私は親として気づいたことがたくさんありました。
冷静になること、先生に知ってもらうことの大切さ
「学校に行きたくない」と言われた時、私は動揺しました。
「まさかいじめ?」「不登校になったら?」と考えが飛躍してしまったのです。
ですが、今回の場合は、まずは落ち着いて目の前の娘に集中しようと話を聞いたことで、「大縄が怖い」という問題点がわかり、解決の糸口が見つかりました。
このことから、どんなことがあってもまずは落ち着くことを心がけようと思いました。
また、「大縄が怖いから学校に行きたくない」というのは、一見すると大きな悩みではないので、私から先生には伝えませんでした。しかし、先生からこの件で連絡があったことから、ちょっとしたことでも先生は気にかけてくれていることがわかりました。
担任の先生という力強い味方がついてくれたことで、娘の不安を取り除くことができたので、今後は、「ささいなこと」と思っても、先生の負担にならない範囲で相談しようと思います。
当時、小学2年生だった娘は高学年になりました。現在もまれにですが、ふと学校に行きたくないと言うことがあります。そんなときは、「まずは落ち着いて」話を聞く姿勢で、娘に向き合うようにしています。
<文:ライターeurope>
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