夏は「冷え腸」に注意!腸のプロが教える4つのコツ
夏本番、最近なんだか身体がダルい…なんて人はいませんか?
暑いからと、親子ともども冷たいものを飲んだり食べたり、お風呂はシャワーですませちゃうという人も多いと思います。
でも、実はそれが身体の不調を引き起こしているのかも…。
暑い時期ならではの身体の不調!軽くするなら「腸の働き」が大切です。
今回は、腸の専門家として活動する一般社団法人日本美腸協会認定講師の立場から、この時期の気をつけたい食生活やおすすめの運動ついてお話しします。
「冷え腸」って知っていますか?
日本美腸協会では、腸そのものが冷えていて疲れやすい状態のことを「冷え腸」とお伝えしています。
「冷たいものを飲食することが多い」、「運動や入浴をしない」、「冷えやすい格好をする」、「お腹より手のほうが温かい」
思い当たる人は…もしかしたらすでに「冷え腸」かもしれません。
下記の項目に3つ以上チェックがつけば、冷え腸の可能性があります。
【冷え腸チェックリスト】
□おへそのまわりが冷えている(手で触れたとき手のほうが温かい)
□腰やお尻の上が普段から冷たい
□コーヒーやお茶を飲むことが多い
□冷たいものが好き
□薄着のことが多い
□おなかの筋肉が少ない
腸が冷えると、血管や内臓の働きに関係する自律神経の働きも乱れがち。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は車でいうアクセル、副交感神経はブレーキのイメージです。
内臓の働きを活発にするのは副交感神経です。しかし、ストレスなどで交感神経が優位になり腸の働きが落ちると、便秘や下痢になったり、免疫細胞を生成する働きが低下する可能性が高くなります。
食生活で気をつけたいこと
■冷たいものをとりすぎない!
冷たい飲料や生野菜をとる場合は、まず温かいものを飲むか食べた後にしましょう。
私の長男は2歳の頃から氷好き。
ダメよと止めても勝手に氷を食べ、お腹がユルくなっても隠れて氷を食べてしまうなど、なかなかやめられませんでした。
そこで、禁止するのではなく、「白湯を飲んだ後ならOK」に変更。
急激におなかを冷やすのではなく、ワンクッション置けるようにしました。
そして勝手に氷を食べた時は、「抱っこの刑」。気温の高い日でも私が抱き抱え、温かい私の手でお腹を温めるルールとしました(笑)。
そうするだけでもおなかが温まり、冷えを防ぎます。
5年生の今では、氷を食べようと冷凍庫に近づく長男に視線を送ると、「あっ」と氷の前の白湯を思い出して飲んでいます。
■アルコールやカフェインの摂取量を控える
ビールのおいしい季節。つい手が伸びる人も多いのでは。
アルコール摂取で体温が上がる感じもありますが、ビールは身体を冷やします。
冷やさない!という意味では蒸留酒である焼酎がオススメ。といってもアルコールなので、飲みすぎは厳禁です!
また、ホットコーヒーはよいのでは?と思う人もいると思います。でも、基本的に温かい地域、熱帯地域の食べ物は身体を冷やします。コーヒーもしかり。
飲みすぎには気をつけましょう。
■積極的にとりいれたいもの
寒い地域や冬に旬を迎える食材は、体を温める効果があります。
旬のお野菜が栄養価が高いのですが、冷えが気になる場合は夏でも身体を温めるような食材を意識してみてください。
ショウガや唐辛子、根菜類は体を温めるのでおすすめ。
冷えが気になるときは、私は炒めものやスープ、煮物などの毎日の料理に、根菜類のほかショウガを入れていました。
生のショウガより、火を通したしたショウガのほうが身体を温めてくれます。
お風呂上りに、温めた豆乳にショウガを入れたものを飲むことも試したりしましたが、ちょっと面倒に感じたので日常の料理にショウガを取り入れることで落ち着きました。
インナーマッスルを鍛えよう
インナーマッスルとは、一般的に体の深いところにある筋肉、深層筋のことを言います。
そこを鍛えるのは難しそう…と思うかもしれません。でも実は「深呼吸」でもインナーマッスルを使います。
インナーマッスルを意識して深呼吸を繰り返すことで、いい運動になります。ぜひ試してみてください。
■深呼吸でインナーマッスルを鍛えるには
1.両足を肩幅くらいに広げ、下腹が薄くなるまで吐き切る。吸う息で両手を上げる。
ゆっくりと5秒くらいかけて、コップを満たすようにお腹・胸の順に空気を入れる。
2.吐く息で胸を丸くしながら10秒くらいかけて両腕を下ろす。
胸・お腹の順に吐き出し、おへそを覗き込むように。
吐き切ったら上体を起こし、鼻から吸い込みお腹・胸に新鮮な空気を流し込む。
※1と2の動きを4-5回繰り返しましょう。
日常生活にちょっと手を加えるだけ
冷えを防ぐ対策は、日常生活にちょっと手を加えるだけでできるものばかり。
腸が冷えると、腸の働きが妨げられ、虚弱体質のような状態になります。また、冷えて代謝が落ちると太りやすくもなりますし、デメリットが大きいです。
冷えを手放しパッと明るい表情でいられるママを、お互いに目指していきましょう!
<文・写真:ライターみち>