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はじめての幼稚園選び「行動がゆっくりタイプ」ならこの3点は要チェック

あんふぁん
そろそろ幼稚園の願書の配布、そして申し込みの時期。園によってさまざまな特徴があり、迷ってしまいますよね。
この時期の子どもたちの成長は千差万別なので、幼稚園に見学に行き、元気いっぱいに活動に参加する園児の姿を見て「うちの子ついていけるかな?」と心配になった人もいるのではないでしょうか。
特に早生まれの子や、のんびりしていてマイペースな子の親は不安は大きいもの。
今回は幼稚園教諭をしていた経験から、行動がゆっくりな子の幼稚園選びでチェックしたいポイントをお伝えします。

はじめての幼稚園選び「行動がゆっくりタイプ」ならこの3点は要チェック


各クラスを何人の先生で担当するのかをチェック


行動がゆっくりな子の幼稚園選びでは、各クラスを何人の先生で担当するのかを確認してほしいと思います。
担任の先生だけでなく、補助の先生がいるとある程度その子のペースに合わせて対応してもらえます。
幼稚園では着替えや製作など、時間を決めて一斉に行うことが多くあり、担任の先生ひとりだと遅れている子のフォローが難しくなってしまいます。


着替えの時間を考えてみる
着替え中、ボタンをはめるのに手こずり数人の子が遅れています。他の子はもう終えて園庭へ遊びに行ってしまいました。
もし先生がひとりだと、遅れている子に手を貸し早く終わらせて、外に連れ出さなければいけません。
けれど、もうひとり先生がいれば、遅れている子も自分でボタンができるまで励まし見守ることができます。
先生が手を貸してやってあげると物事が早く進みますが、大切なのは自分の力でやること。
毎日の小さな積み重ねで手先の器用さの成長は大きく変わっていくと思います。

年中・年長クラスについても聞いてみる
年少では(20人以上のクラスの場合)必ず副担任がいますが、年中・年長になってからはどうでしょうか?
見学の際に、年少だけでなく、各学年の担任や副担任、補助の先生について聞いてみるのもいいと思います。
活動が増え忙しくなる年中・年長になっても担任以外にフリーの先生がいると、困った時にフォローしてくれるので安心です。


質問して園の方針をチェック


・「うちの子は行動がゆっくりなのですが大丈夫ですか?」
・「まだおむつが取れていないのですが…」
・「食事がすごく遅くて…」
心配なことはどんどん園長や主任の先生に質問してみるといいと思います。
質問をすると園の「行動がゆっくりな子への考え方」が見えてきます。
「少しづつできるようにしていけば大丈夫」と受け止めて、園での具体的なフォロー方法を教えてくれるようであれば安心ですよね。
しかし中には「みんなに追いつけるように、おうちで練習してきてください!」と言われてしまうこともあるようです。
家でも練習するのはもちろん大切です。
けれど、常にまわりと同じでなくてもその子のペースで成長していければいいと思います。子どもをあせらせることなく見守る姿勢をとってくれる園かどうかはチェックしたいですね。

その子にとって無理のない行事内容かチェック


私が勤めていた幼稚園では年に2回、大きな行事がありました。

盛大に開かれるその行事に向け練習を積み重ねていく中で、子どもたちはひと回りもふた回りも成長します。
当日は、子どもたちの一生懸命な姿に保護者も先生も涙し、大きな感動があるのもです。
その反面、行事の前は練習時間確保のためタイムスケジュールが詰まっていて、素早く着替えたり、並んだり、道具を用意したり、先生も子どもも忙しくなります。
その期間、楽しみながらやり遂げる子もいれば、そうでない子もいました。
追いつくのに必死で一日中険しい顔になったり、イヤになって投げ出そうとする子、疲れて「幼稚園行きたくない」という子も。

園の行事がゴールになっていませんか?
行事など目標に向かって頑張る、達成するのは素晴らしいことですが、幼児期には「楽しい」をたくさん経験することがなにより大切。
幼稚園の行事がゴールではなく、幼児期に「楽しい」という好奇心の種を植え、これから先自分でどんどん育てていくものだと思います。
もしみんなに追いつくのに必死で「楽しい」と思えなくなってしまったら、その時はなんとかこなせても、その先の伸びしろは少ないのではないかと思います。

行事が盛りだくさんの園もあれば、大きな行事がなくても、日々の中で子どもが自分のペースで成功体験をつめるよう工夫している園もあります。
わが子に無理がないか、楽しんでできる内容かという視点で行事をチェックしてみるといいと思います。

自分らしさを生かせる園で過ごそう


行動がゆっくりな子には、「丁寧にできる」「集中力してものごとに取り組める」など、裏を返せば長所になる個性があると感じます。早生まれで成長がゆっくりな子は、クラスのみんなにかわいがられる愛されキャラになるでしょう。そしてまわりをよく観察している子も多いです。
ゆっくりだからこその長所や一面が生かせる幼稚園が見つかるといいなと思います。
親にも先生にも友達にも、自分らしさを認めてもらいながら、笑顔いっぱいの幼稚園生活が送れますように。

<文・写真:ライターnicoai>

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