乳幼児健診、コロナ禍でどうなる!?延び延びになったわが家の場合
一時期、減少傾向にあった新型コロナウイルス感染症ですが、寒くなりまた増加しています。
そんな中、乳幼児がいる家庭では「乳幼児健診はどうなるのか」「さらにコロナが流行した場合、病院へ行くのも躊躇してしまう」という心配の声も出ていると聞きます。
現在、2歳2か月のわが家の次男も1歳半検診が延期になり、2歳直前まで健診が受けられませんでした。
今後延期や中止になった場合はどのようにすればいいか、作業療法士として子どもの発達に携わっている専門家の意見もまじえてお伝えしたいと思います。
わが家の次男は、今年の3月に1歳半検診予定でしたが、コロナの影響で集団検診は延期になったと連絡がきました。その後、緊急事態宣言が発令され、当分集団検診は延期ということに。
「個人病院へ行ってもいいものか、コロナ禍の中で行って大丈夫だろうか」とモヤモヤしながらも、どうすることもできないまま行政からの連絡を待ちました。
ようやく「個人で受診を」とのお知らせがきたのはそれから半年後の2歳直前。
わが家は第2子の健診でしたが、なかなか連絡がなく焦りと不安を覚えました。第1子の家庭はさらに不安だったことでしょう。
インフルエンザと新型コロナの同時流行が危ぶまれている今年の冬、同じような状況になる可能性もあると思います。
実際に、「病院でコロナになってしまったら怖いから」「子どもの発達が不安な人だけが行けばいい」という声があるのも事実で、未受診の家庭も多いのだそうです。
そのような時どうするべきか、子どもの発達やリハビリを担当している作業療法士に話を聞きました。
乳幼児健診を受ける意味は
「現在、予防接種や乳幼児健診を集団から個別に、保健指導を対面から電話による指導に極力切り替えています。
乳幼児健診の実施は各自治体でも対応を急いでおり、オンライン上で相談を受け付ける活動なども行われています」とのこと。
また、「感染リスクなどを考えて、乳幼児健診は未受診のままでもいいですか?と聞かれることがありますが、やはりきちんと受けていただきたいと思います。まず、乳幼児健診の目的の1点目は、発達の遅れがないか、病気の可能性はないかをスクリーニングすること。そして2点目はそれぞれの家庭の心配ごとの解消です。
これは、“うちの子はなかなか話さないし、発達が遅れているのではないか”、“上の子やまわりのお友達はできているのに、この子はまだできていない”などの不安を解消する機会となります。何事においてもそうですが、ひとりで悩むことは子育てを担う人の心身の健康を害することもあります。専門家と話ができる機会を有効に活用してほしいと思います」と話します。
健診が延期になった場合について聞いてみると、
「現在の母子保健法では1歳半、3歳の健診が義務づけられています。そのほかにも育児相談の場や、発育確認で集団検診が設けられています。
今後の感染状況によって延期や中止を余儀なくされる地域も出てくることも考えられますが、行政の対応を待っていたら健診本来の時期を逃す可能性もあるため、健診のための時間を設けている小児科で受けるのをおすすめしています」とのこと。
ちなみにわが家の次男はかかりつけの小児科が健診や予防接種の時間を設けているので、その時間に受けることができました。
歯科は保育園の歯科検診でお世話になっている歯科に行き、無事に済ませました。集団よりも時間も短くなり、子どももいつもの場所なので落ち着いていたように感じました。
自費での健診費用の助成について
なお、私が住んでいる地域では医療機関で自費で健診を受けた場合、上限はあるものの償還払い(利用者が医療サービス提供事業者に費用をいったん全額支払い、その後申請して払い戻しを受けること)という形で助成を受けることができます。
市区町村のホームページからダウンロードした健康診査助成金交付申請書と費用がわかる領収書、通帳のコピーと母子手帳のコピーを郵送すればよいので、直接行政機関に行くことなく受け取れます。
お住まいの各市区町村のホームページに記載があると思いますので、確認してみてください。
この状況下ではママ同士の集まりも少なく、子育てに関しての不安や辛さを話したり、共有することが難しいと思います。そんなそれぞれの状況を健診の場でならゆっくり話すことができます。
健診の時期がそろそろの家庭は、かかりつけ医や行政に相談して、健診を安全な場所で受けられるように準備し、見送ることがないようにしたいですね。
<文・写真:ライターmayuru>
そんな中、乳幼児がいる家庭では「乳幼児健診はどうなるのか」「さらにコロナが流行した場合、病院へ行くのも躊躇してしまう」という心配の声も出ていると聞きます。
現在、2歳2か月のわが家の次男も1歳半検診が延期になり、2歳直前まで健診が受けられませんでした。
今後延期や中止になった場合はどのようにすればいいか、作業療法士として子どもの発達に携わっている専門家の意見もまじえてお伝えしたいと思います。
延期と中止で焦りと不安の日々
わが家の次男は、今年の3月に1歳半検診予定でしたが、コロナの影響で集団検診は延期になったと連絡がきました。その後、緊急事態宣言が発令され、当分集団検診は延期ということに。
「個人病院へ行ってもいいものか、コロナ禍の中で行って大丈夫だろうか」とモヤモヤしながらも、どうすることもできないまま行政からの連絡を待ちました。
ようやく「個人で受診を」とのお知らせがきたのはそれから半年後の2歳直前。
とにかく2歳になる前にとバタバタ小児科と歯科に駆け込んで1歳半検診を終えました。
わが家は第2子の健診でしたが、なかなか連絡がなく焦りと不安を覚えました。第1子の家庭はさらに不安だったことでしょう。
再び延期・中止の危機!?専門家に聞いてみた
インフルエンザと新型コロナの同時流行が危ぶまれている今年の冬、同じような状況になる可能性もあると思います。
実際に、「病院でコロナになってしまったら怖いから」「子どもの発達が不安な人だけが行けばいい」という声があるのも事実で、未受診の家庭も多いのだそうです。
そのような時どうするべきか、子どもの発達やリハビリを担当している作業療法士に話を聞きました。
乳幼児健診を受ける意味は
「現在、予防接種や乳幼児健診を集団から個別に、保健指導を対面から電話による指導に極力切り替えています。
乳幼児健診の実施は各自治体でも対応を急いでおり、オンライン上で相談を受け付ける活動なども行われています」とのこと。
また、「感染リスクなどを考えて、乳幼児健診は未受診のままでもいいですか?と聞かれることがありますが、やはりきちんと受けていただきたいと思います。まず、乳幼児健診の目的の1点目は、発達の遅れがないか、病気の可能性はないかをスクリーニングすること。そして2点目はそれぞれの家庭の心配ごとの解消です。
これは、“うちの子はなかなか話さないし、発達が遅れているのではないか”、“上の子やまわりのお友達はできているのに、この子はまだできていない”などの不安を解消する機会となります。何事においてもそうですが、ひとりで悩むことは子育てを担う人の心身の健康を害することもあります。専門家と話ができる機会を有効に活用してほしいと思います」と話します。
もし健診が延期になってしまったら?
健診が延期になった場合について聞いてみると、
「現在の母子保健法では1歳半、3歳の健診が義務づけられています。そのほかにも育児相談の場や、発育確認で集団検診が設けられています。
それが医療機関で個別実施になったり、感染予防対策を講じた上で集団検診を実施したりしています。
今後の感染状況によって延期や中止を余儀なくされる地域も出てくることも考えられますが、行政の対応を待っていたら健診本来の時期を逃す可能性もあるため、健診のための時間を設けている小児科で受けるのをおすすめしています」とのこと。
ちなみにわが家の次男はかかりつけの小児科が健診や予防接種の時間を設けているので、その時間に受けることができました。
歯科は保育園の歯科検診でお世話になっている歯科に行き、無事に済ませました。集団よりも時間も短くなり、子どももいつもの場所なので落ち着いていたように感じました。
自費での健診費用の助成について
なお、私が住んでいる地域では医療機関で自費で健診を受けた場合、上限はあるものの償還払い(利用者が医療サービス提供事業者に費用をいったん全額支払い、その後申請して払い戻しを受けること)という形で助成を受けることができます。
市区町村のホームページからダウンロードした健康診査助成金交付申請書と費用がわかる領収書、通帳のコピーと母子手帳のコピーを郵送すればよいので、直接行政機関に行くことなく受け取れます。
お住まいの各市区町村のホームページに記載があると思いますので、確認してみてください。
健診で子育ての不安を解消
この状況下ではママ同士の集まりも少なく、子育てに関しての不安や辛さを話したり、共有することが難しいと思います。そんなそれぞれの状況を健診の場でならゆっくり話すことができます。
健診の時期がそろそろの家庭は、かかりつけ医や行政に相談して、健診を安全な場所で受けられるように準備し、見送ることがないようにしたいですね。
<文・写真:ライターmayuru>