子どものひとり行動「危険」について学校や家庭での教え方
小学生になると、友達同士で外で遊ぶ機会も増え、行動範囲も広がって、親の目の届かないことも多くなっていきます。そうなると安全面が気になるところ。
今回は、元小学校教諭の立場から、学校ではどんなことを教えているか、家庭ではなにをするべきかについてお話しします。
登下校の仕方や交通ルール
学校で習うこと
まず、入学してすぐに登下校の仕方について警察の方に教えてもらいます。
道路では端を歩く、左右や信号を確認し、手を挙げて横断歩道を渡るなど基本的なことを学びます。2・3年生では自転車教室が行われ、自転車の交通ルールについて勉強します。
このように学校でも学ぶ機会はありますが、交通ルールは一朝一夕では身につきません。普段から自分で気をつけるように習慣づけるのが大切です。
家庭で教えること
わが家では小さいうちから、道路を渡るときには自分で安全確認をさせるようにしています。はじめのうちは車が近づいてきているのに「渡れる!」なんて言っていますが、だんだんできるようになっていきます。
現在2歳7か月の次男も信号の色を判断したり、車や自転車がきていないか見たりできるようになってきました。小学校1年生の長女には、自転車に一緒に乗っているときに、左側を走ることや曲がり角では減速すること、歩行者を優先することなどを伝えています。
子どもたちは大人のやっていることもよく見ていてマネします。大人もこんな運転なら安全だよというお手本になる乗り方をすることが大切ですね。
不審者に会ったときは
学校で習うこと
小学校では、年に1度ほど「セーフティー教室」として、学年に合わせたテーマで、不審者対応・ネットリテラシー・薬物についてなどの学びの場があります。
低学年では不審者にあったときはどうするかについて扱う学校が多いと思います。
内容は映像を見たり、対応をロールプレイングでやってみたりというもの。おかしいなと思ったらすぐに逃げる、大声を出す、防犯ブザーを鳴らす、大人の人に話すといった行動をとれるような指導を行います。
家庭で教えること
とはいえ、不審者に会ったときは大人でもとっさに行動するのは難しいもの。そこで、折に触れ、親子で話すことを意識してください。
また近所を一緒に歩きながらいざというときに頼れる場所(交番、コンビニなどの商店、学校、お友達の家)などを確認する、人通りの少ない場所や暗い道を確認して、ひとりで行かないようにすることも約束しておくと安心です。